- 50歳の男性。献血を希望して献血センターを訪れた。アフリカの森林で3か月間、鳥類の生態の研究を行ってきたが、その間に体調を崩すことはなかった。帰国後も健康上の問題はなく、帰国して5か月たってから献血センターを訪れた。アフリカ以外の国に滞在経験はない。担当医は感染症の可能性があるために献血はできないと説明した。
- 想定される感染症はどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 47歳の男性。定期健康診断で高血圧症を指摘され産業医面談に訪れた。話をよく聞くと、2週前に右片麻痺と言語障害が出現したが、1時間後にはすべての症状が消失した。その後は症状がないためそのままにしていたという。このことは家族、会社には話していない。路線バスの運転手で、時々長距離ツアーバスの運転をしている。残業は月10時間程度である。定期健康診断の結果は以下のとおりである。身長 170cm、体重 71kg。血圧 182/96mmHg。血液所見:赤血球 490万、Hb 14.8g/dL。血液生化学所見:AST 15IU/L、ALT 22IU/L、γ-GTP 32IU/L(基準 8~50)、空腹時血糖 132mg/dL、総コレステロール 211mg/dL、トリグリセリド 144mg/dL、HDLコレステロール 40mg/dL。心電図と胸部エックス線写真で異常を認めない。
- 最も適切な指示はどれか。
- a 「今すぐ専門医に連れて行ってもらってください」
- b 「時間があるときに医療機関を受診してください」
- c 「出勤して良いですが運転はしないでください」
- d 「今までどおり勤務を続けて大丈夫です」
- e 「自宅で休んでください」
[正答]
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[★]
- 78歳の男性。悪心と腹痛とを主訴に来院した。腹痛は朝から生じ、徐々に右下腹部に移動し、増強してきたため受診した。身長 160cm、体重 54kg。体温 37.8℃。脈拍 92/分、整。血圧 148/84mmHg。呼吸数 20/分。腹部は平坦で、右下腹部に圧痛と反跳痛とを認める。血液所見:赤血球 365万、Hb 13.2g/dL、Ht 35%、白血球 12,100(桿状核好中球 10%、分葉核好中球 72%、好酸球 1%、単球 3%、リンパ球 14%)、血小板 19万。血液生化学所見:尿素窒素 18mg/dL、クレアチニン 0.9mg/dL。CRP 1.2mg/dL。腹部エックス線写真で異常を認めない。腹部超音波検査では腸管ガスのため所見は不明瞭であった。
- 次に行うべき検査はどれか。
- a PET/CT
- b 腹部造影CT
- c 腹部血管造影検査
- d カプセル内視鏡検査
- e 下部消化管内視鏡検査
[正答]
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