- 12歳の男児。学校に行けないことを主訴に両親とともに来院した。4月に中学校に入学したが、5月初めから朝、頭痛や腹痛を訴えて学校を休み始め、7月からは全く登校できなくなった。夜寝る前には「明日は学校に行く」と言って準備をする。両親が登校を促し付き添うと、校門までは行くものの校内に入ることはできない。外出はしないが家では趣味などをして過ごしている。近くの診療所を受診し身体的な検査を受けたが異常は認められず、診療所からの紹介もあって受診した。受診時、礼節は保たれ、応答も適切である。本人は「学校に行かなくてはいけないと思うが、行けない」と述べる。
- 現時点での対応として適切なのはどれか。
- a 転校を勧める。
- b 入院を勧める。
- c 抗不安薬を処方する。
- d 催眠療法を導入する。
- e 無理に登校させないよう親を指導する。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 65歳の男性。腹部膨満感と倦怠感とを主訴に来院した。3か月前から腹部膨満感と倦怠感とを自覚するようになり徐々に増強してきたため受診した。眼瞼結膜は貧血様である。右季肋下に肝を3cm、左季肋下に脾を10cm触知する。血液所見:赤血球 340万、Hb 10.2g/dL、Ht 33%、白血球 8,700(骨髄球 3%、後骨髄球 5%、好中球 59%、好酸球 4%、好塩基球 2%、単球 8%、リンパ球 19%、赤芽球 3個/100白血球)、血小板 35万。血液生化学所見:総蛋白 6.8g/dL、アルブミン 3.8g/dL、総ビリルビン 1.2mg/dL、AST 36IU/L、ALT 24IU/L、LD 587IU/L(基準 176~353)、尿素窒素 22mg/dL、クレアチニン 1.1mg/dL。骨髄穿刺ではdry tapで骨髄液を採取できなかった。
- 診断のために次に行うべき検査はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110G054]←[国試_110]→[110G056]
[★]
- 生後3週の新生児。吐乳を主訴に母親に連れられて来院した。在胎39週、2,860gで出生した。5日前から嘔吐がみられ、次第に哺乳の度に嘔吐がみられるようになったため受診した。今朝からまだ排尿がない。現在の体重は 2,920g。体温 36.6℃。脈拍 120/分、整。血圧 90/62mmHg。皮膚のツルゴールは著明に低下しており、上腹部は軽度膨満している。血液所見:赤血球 420万、白血球 9,600、血小板 24万。血液生化学所見:Na 131mEq/L、K 3.4mEq/L、Cl 86mEq/L。動脈血ガス分析(room air):pH 7.51、PaCO2 43Torr、PaO2 97Torr、HCO3- 33mEq/L、BE(base excess) +7.6mEq/L。上腹部の超音波像(別冊No. 10)を別に示す。
- この患児に最も適切な初期輸液の組成はどれか。
[正答]
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