- 英
- chronic otitis media with cholesteatoma, middle ear cholesteatoma
- ラ
- otitis media cholesteatoma
- 同
- 中耳真珠腫、上鼓室化膿症
- 関
- 慢性中耳炎、中耳炎
合併症
- 内耳瘻孔(圧力を加えることで一時的にめまいをきたす。膜半規管に炎症が波及すれば持続性のめまいをきたす)
- 内耳炎
- 顔面神経麻痺:顔面神経感に炎症が
- 味覚喪失:中耳内病変により鼓索神経に炎症が及べば舌の前2/3の味覚に障害を生じる。
- 頭蓋内合併症:硬膜外膿瘍、側頭葉膿瘍、小脳膿瘍、S状静脈洞炎
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/08/28 03:05:10」(JST)
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真珠腫性中耳炎 |
分類及び外部参照情報 |
真珠腫性中耳炎
|
ICD-10 |
H71 |
ICD-9 |
385.32 |
DiseasesDB |
2553 |
NCI |
真珠腫性中耳炎 |
Patient UK |
真珠腫性中耳炎 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
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真珠腫性中耳炎(しんじゅしゅせいちゅうじえん, cholesteatoma)は、中耳炎を繰り返すうちに一部の上皮組織が球状に増殖して耳の周りの骨を破壊する病気のこと。
球状に増殖した上皮組織は真珠のように見える事から真珠腫と言う。腫瘍ではない。真珠腫は上皮が存在しないはずの鼓室内に、何らかの原因で上皮細胞が侵入して増殖したもの。先天性の真珠腫は、表皮芽が鼓室内に入り込んで増殖したもので、鼓膜とは直接の関係がない。後天性の真珠腫は、鼓膜の上皮が鼓室内に侵入したもので、鼓室内の減圧状態が続いたことが原因となるケースと、鼓膜に開いた穴が原因となるケースがあって、いずれも鼓膜と真珠腫がくっついている。
症状
血や膿の混じった耳ダレが出てくる。血の混じった耳ダレを血性耳漏(けっせいじろう)、膿の混じった耳ダレを膿性耳漏(のうせいじろう)と言う。また、真珠腫の拡大によって徐々に組織が破壊・圧迫されていくにつれ、難聴やめまい、顔面神経麻痺などを生じるようになる。
検査
真珠腫は骨を溶かす性質が強く、骨破壊が強く見られる。
治療
手術療法が唯一の根治療法である。術式としては、真珠腫を摘出した後、破壊された耳小骨を補う鼓室形成術が主に行われている。
関連項目
- コロッケ(ものまねタレント) - 中学2年の時に真珠腫性中耳炎のため右耳の聴力をほとんど失った。
- 西川かの子 - 3年に渡り両耳を3回手術し平癒した。
- 耳鼻咽喉科学
|
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Japanese Journal
- 北原 糺,三代 康雄,阪上 雅史,鎌倉 武史,森鼻 哲生,猪原 秀典
- 日本耳鼻咽喉科學會會報 115(2), 91-100, 2012-02-20
- (目的) 日本耳科学会が提唱する中耳真珠腫進展度分類2010改訂案に準じて, 鼓室形成術の自験例を省み, 進展度が手術成績に与える影響を検討した.(対象と方法) 平成9年4月から平成22年3月の間に鼓室形成術を施行し, 12カ月以上経過観察した後天性1次性中耳真珠腫149耳 (弛緩部型109耳, 緊張部型40耳). 中耳真珠腫進展度, 術式, 伝音再建型, 術後12カ月の聴力改善成績, 手術合併症 …
- NAID 10030285941
- 原 真理子,長谷川 雅世,松澤 真吾,児玉 梢,新鍋 晶浩,金沢 弘美,吉田 尚弘,飯野 ゆき子
- Otology Japan 21(3), 222-226, 2011-07-25
- NAID 10030285081
- 真珠腫性中耳炎患者から分離された非溶血性 Streptococcus pyogenes の1症例
- 高橋 美紀,四方田 幸恵,村上 正巳
- 日本臨床微生物学雑誌 = The journal of the Japanese Society for Clinical Microbiology 21(1), 40-44, 2011-03-25
- NAID 10028122523
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- 真珠腫性中耳炎という病気をご存じなのは、 なった方か、そのご ... 実をいうと真珠腫性 中耳炎の成因は十分に解明されていないのです。 一般的には、鼓膜 ... 具体的には 滲出性中耳炎の一部が真珠腫性中耳炎へ移行するといわれています。しかし、長年 放置し ...
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- 57歳の女性。半年前から続く左難聴と左耳閉感とを主訴に来院した。発症初期に38 ℃前後の発熱が続き3kgの体重減少があった。1か月前に自宅近くの診療所で抗菌薬投与と左鼓膜穿刺とを施行されるも症状は変わらなかった。拍動性の耳鳴はない。血液所見:赤血球 410万、Hb 11.8g/dL、Ht 35%、白血球 10,800(桿状核好中球 2%、分葉核好中球 70%、好酸球 3%、好塩基球 1%、単球 4%、リンパ球 20%)、血小板 27万。血液生化学所見:尿素窒素 18mg/dL、クレアチニン 0.5mg/dL、Na 142mEq/L、K 4.2mEq/L、Cl 106mEq/L。免疫血清学所見:CRP 4.5mg/dL、MPO-ANCA 陰性、PR3-ANCA 陽性であった。胸部エックス線写真で異常を認めない。左鼓膜写真(別冊No. 15A)と左側頭骨CTの水平断像(別冊No. 15B)とを別に示す。
- 考えられる疾患はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110A044]←[国試_110]→[110A046]
[★]
- 52歳の男性。起床時に回転性めまい、左難聴および耳鳴りを自覚したため来院した。これまで同様の症状をきたしたことはなかった。身長 170cm、体重 72kg。体温 36.5℃。尿検査と血液検査とに異常を認めない。これまで耳漏と顔面神経麻痺が出現したことはない。両側鼓膜に異常を認めない。オージオグラム(別冊No. 22)を別に示す。
- 考えられる疾患はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [110A055]←[国試_110]→[110A057]
[★]
- 40歳の男性。1年前からのふらつきと歩行時の動揺視とを主訴に来院した。両側耳鳴もある。鼓膜は正常である。温度眼振検査では両側反応の低下を認める。オージオグラムを次に示す。考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [100A010]←[国試_100]→[100A012]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [107I048]←[国試_107]→[107I050]
[★]
- 3歳の男児。急性中耳炎に罹患後、聞き返しが多くなった。インピーダンスオージオメトリによる検査結果を以下に示す。
- 考えられる疾患はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [095C034]←[国試_095]→[095C036]
[★]
- 右鼓膜写真(別冊No. 1①~⑤)と疾患の組合せで正しいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111I006]←[国試_111]→[111I008]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [107B021]←[国試_107]→[107B023]
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[正答]
※国試ナビ4※ [106A009]←[国試_106]→[106A011]
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[正答]
※国試ナビ4※ [097H011]←[国試_097]→[097H013]
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[正答]
※国試ナビ4※ [098H011]←[国試_098]→[098H013]
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[正答]
※国試ナビ4※ [096G079]←[国試_096]→[096G081]
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[正答]
※国試ナビ4※ [103E031]←[国試_103]→[103E033]
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[正答]
※国試ナビ4※ [107E015]←[国試_107]→[107E017]
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- 英
- attic suppuration
- 同
- 上鼓室炎 atticitis、真珠腫性中耳炎、真珠腫
[★]
- 英
- retraction cholesteatoma
- 関
- 真珠腫、真珠腫性中耳炎
[★]
- ラ
- otitis media, OM
中耳炎
- 滲出性中耳炎:耳管の閉塞と中耳炎が原因。
- 急性中耳炎(急性化膿性中耳炎)
- 慢性中耳炎(慢性化膿性中耳炎):急性中耳炎発症後3ヶ月を経過しても耳漏が持続する病態。難聴、鼓膜穿孔、耳漏が3大症状。
[★]
- 英
- pearly tumor
- 同
- コレステリン腫 cholesteatoma
- 関
- 胆脂腫、類表皮腫、真珠腫性中耳炎
[★]
- 関
- 炎光、炎症
[★]
- 英
- middle ear (KH)
- ラ
- auris media
- 関
- 外耳、内耳