- 英
- urinary detrusor, detrusor (Z), detrusor muscle(Z)
- 関
- 膀胱
- 膀胱壁は排尿筋から構成されている (M.210)
- 排尿筋にはムスカリン受容体、α受容体、β受容体が存在している。ムスカリン受容体は排尿筋の収縮を促し、α受容体とβ受容体は排尿筋を弛緩させる (SP.818)
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- O1-1 膀胱排尿筋の心筋型トロポニンT(cTnT)の発見とその生理学的意義を探る(一般口演1(泌尿生殖器),第53回日本平滑筋学会総会)
- 梶岡 俊一,Shahab Nouval,高橋 冨美,鬼丸 満穂,森田 浩光,関 成人,内藤 誠二
- 日本平滑筋学会雑誌 15(1), "J-23", 2011-07-06
- NAID 110008686535
- PP-146 脊髄損傷ラットの排尿筋低活動に対するジスチグミンと排尿筋過反射に対するプロピベリンの併用効果(発表・討論,一般演題ポスター,第99回日本泌尿器科学会総会)
- 安次富 勝博,菅谷 公男,西島 さおり,嘉手川 豪心,山本 秀幸
- 日本泌尿器科學會雜誌 102(2), 427, 2011-03-20
- NAID 110008612519
- 神経疾患による過活動膀胱の治療 (特集 頻尿・切迫性尿失禁)
- S2-2 中枢疾患と過活動膀胱 : 排尿筋過活動によるものを中心に(過活動膀胱(OAB)の基礎と臨床,シンポジウム2,第52回日本平滑筋学会総会)
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★リンクテーブル★
[★]
- 英
- adrenergic receptor
- 同
- アドレナリン作動性受容体 adrenoreceptor
- 関
- アセチルコリン受容体、交感神経作動薬一覧、交感神経拮抗薬一覧
- α受容体、β受容体、受容体
平滑筋臓器における傾向
受容体
|
反応
|
例外
|
α受容体
|
興奮
|
小腸運動:抑制
|
β受容体
|
抑制
|
心臓 :興奮
|
アドレナリン受容体
- SP.412改変
- 体のどの部位にどんな受容体があるかはGOO.143-144を参照せよ
- epinehrine relaxes the detrusor muscle of the bladder as a result of activation of β receptors and contracts the trigone and shincter muscles owing to its α agonist activity. This can result in hesitancy in trination and may contribute to retention of urine in the bladder. Activation of smooth muscle contractino in the prostate promotes urinary retention.(GOO.246)
- 排尿筋弛緩→β受容体。括約筋弛緩→α受容体
- 膀胱頚部から尿道にはα受容体が分布しており、尿道平滑筋の収縮に関与 (SP.818) (cf.プラゾシン)
シグナル伝達の経路 (GOO.238)
- α1:Gq:Gq-PCL-IP3
- α2:多様(アデニル酸シクラーゼの抑制、K+チャネルとの開口、Ca2+チャネルの閉鎖)
- β1, β2, β3:Gs
[★]
- 英
- overactive bladder, OAB
- 同
- 過活動膀胱
- 関
- 神経因性膀胱、尿失禁、蓄尿症状
概念
- 蓄尿障害の一種。蓄尿期における排尿筋の過活動により生じる諸症状を呈する病態を表現したもの。
- 症状としては尿意切迫感、頻尿、切迫性尿失禁がある。
- 病因としては神経因性膀胱、非神経因性膀胱に大別される。
定義
- ただし、上記症状を示す明らかな疾患は除外する
- 下部尿路の炎症・感染(例えば、細菌性膀胱炎、間質性膀胱炎、尿道炎、前立腺炎)、下部尿路の新生物(例えば、膀胱癌、前立腺癌)、尿路結石(例えば、膀胱結石、尿道結石)、腹圧性尿失禁、多尿など
病因
- 参考1
- 過活動膀胱の病態は排尿筋の不随意な収縮、すなわち排尿筋過活動
- 神経因性過活動膀胱:下部尿路の支配神経の障害による
- 1. 脳幹部橋排尿中枢より上位の脳障害(脳血管障害、パーキンソン病など)
- 2. 仙髄より上位の核上型脊髄障害(脊髄損傷、多発性硬化症など)、
- 非神経因性過活動膀胱:臨床的に明らかな神経障害がないもの
- 下部尿路閉塞疾患(前立腺肥大症)、加齢、骨盤底筋障害など。
- 大部分は病因が特定できない(特発性過活動膀胱)
治療
- SURO.168
- 1. 脳幹部橋排尿中枢より上位の脳障害:抗コリン薬
- 2. 仙髄より上位の核上型脊髄障害:抗コリン薬服用/カプサイシンの膀注+間欠導尿
- 前立腺肥大症:α1受容体遮断薬 ×抗コリン薬(尿閉)
- 混合性尿失禁を伴うOAB:抗コリン薬
- 特発性:抗コリン薬
ガイドライン?
- http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1030&btnDownload=yes&hdnSeqno=0000005859
国試
[★]
- 英
- urinary retention, ischuria, urodialysis
- ラ
- retentio urinae
- 関
- 尿貯留
定義
- 膀胱まで移送された尿が尿道より排泄できない状態 ⇔無尿
原因
- SURO.39
- 前立腺肥大を有する患者が飲酒した場合や抗コリン薬の服用による事が多い
症状
- SURO.39
- 急性尿閉:苦痛有。強い尿意、恥骨上部の疼痛、強度の不安感、冷や汗
- 慢性尿閉:苦痛は少ない。溢流性失禁、両側水腎症
検査
- SURO.111
臨床関連
- 中枢神経(上位ニューロン)障害の急性期には脊髄ショックにより排尿中枢が機能しなくなり尿閉に陥るらしい。
[★]
- 英
- neurogenic bladder
- ラ
- vesica neurogena
- 同
- 神経原性膀胱、神経障害膀胱 neuropathic bladder
- 関
- 排尿筋、neurogenic urinary bladder
概念
神経系に生じた障害により生じる蓄尿・排尿障害
分類
神経因性膀胱
- IMD SURO.164
橋排尿中枢より上位の障害
|
脳血管障害(脳出血、脳梗塞)、パーキンソン病、認知症、脳外傷、脳腫瘍
|
[橋排尿中枢への抑制が失わる]蓄尿による求心性知覚線維(Aδ)の興奮→(中枢より抑制を受けず)PMCによる排尿指令→仙髄副交感神経中枢による排尿指令→排尿筋収縮
|
蓄尿障害(排尿筋不随意収縮、切迫尿失禁、頻尿)
|
核上脊髄障害
|
脊髄損傷、多発性硬化症、損傷部位に依存して後縦靭帯骨化症、二分脊椎、HAMでも起こる
|
[異常な排尿回路の形成]蓄尿による求心性知覚線維(C)の興奮→(C線維による2つの異常な回路が形成され、求心性知覚情報はここに入力)(1)仙髄副交感神経中枢による排尿指令、(2)オヌフ核による外尿道筋収縮→排尿筋収縮+外尿道筋収縮
|
蓄尿障害(反射性尿失禁)、排尿障害(排尿筋括約筋協調不全)
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仙髄より下位の神経障害
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下位脊髄損傷、仙髄以下馬尾神経の障害をきたす二分脊椎、脊髄稽留症候群、腰部脊柱管狭窄症、下位の損傷を起こすような後縦人口骨化症、シャイ・ドレガー症候群、脊髄小脳変性症、多発性硬化症、脊髄癆、HAM
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|
排尿障害、残尿、尿閉
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[★]
- 英
- voiding mechanism, mechanism of micturition
- 同
- 排尿 miction、micturition、urination、voiding
- 関
- 排尿、排尿回数、排尿筋
[★]
- 英
- pudendal hypogastric reflex
- 関
- 排尿訓練
[★]
- 英
- detrusor sphincter dyssynergia DSD
[★]
- 関
- 排尿筋、排尿不全
[★]
- 英
- micturition, urination, miction
- 関
- 排尿機構、排尿筋