- 英
- diaphoresis, sweating, perspiration, sudation, sensible perspiration
- 同
- 有感蒸散 sensible perspiration
- 関
- 多汗
WordNet
- the process of the sweat glands of the skin secreting a salty fluid; "perspiration is a homeostatic process" (同)sweating, diaphoresis, sudation, hidrosis
- salty fluid secreted by sweat glands; "sweat poured off his brow" (同)sweat, sudor
PrepTutorEJDIC
- 汗 / 発汗[作用]
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/06/11 13:20:52」(JST)
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この項目では、汗(あせ)について記述しています。汗(かん、君主の称号)については「ハーン」をご覧ください。 |
汗
ICD-10 |
R61. |
ICD-9 |
780.8 |
汗(あせ)とは、哺乳類が皮膚の汗腺から分泌する液体である。およそ99%が水であるが、さまざまな溶解固形物(主に塩化物)も含む[1]。o-クレゾール、p-クレゾール、および少量の尿素などの化学物質もしくは芳香化合物も含まれている。汗を分泌することを発汗という。
人間においては、汗は主として体温調節の手段であるが、男性の汗の成分はフェロモンとしても機能するという説もある[2]。サウナ風呂などで汗をかくことには体から有害物質を取り除く作用があると広く信じられているが、これには科学的根拠はない[3]。皮膚表面からの汗の蒸発には、潜熱による冷却効果がある。よって、気温の高い時や、運動により個体の筋肉が熱くなっている時には、より多くの汗が分泌される。緊張や吐き気によっても発汗は促進され、逆に寒さにより抑制される。
目次
- 1 動物とヒトの発汗
- 2 機構
- 3 組成
- 4 用語
- 5 汗を使った慣用表現
- 6 脚注
- 7 関連文献
- 8 関連項目
- 9 外部リンク
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動物とヒトの発汗 [編集]
イヌやオオカミといったイヌ科の動物には汗腺がほとんどない。四肢の裏側に汗腺を持つが非常に小さなものである。体温調節は長い舌を垂らして激しく呼吸することで舌に付着した唾液を汗の代わりに蒸発させて行っている。ゾウやウサギなどは長い耳を大きく動かして、耳やその周辺に集中した血管を風にさらす事で体温調整を行っている。
また、ネコの汗腺は四肢にのみ存在して匂いを有する汗を分泌する事や、カバが皮膚を蒸発から守るために特殊な分泌物質を含んだ汗をかくが空気に触れると化学反応を起こして赤色変化する(結果的にカバの汗は赤く見える)事などが知られている[4]。
発汗は哺乳類の多くに見られるが[5][6]、冷却のために大量に汗をかくのはヒトやウマなどの限られた種類にとどまると考えられている[7]。この発汗能力の高さが、ヒトがマラソンのような長距離走を行える理由である。アフリカの狩猟民族はこれを利用して獲物の大型獣が体温上昇で走れなくなるまで、追いかけて狩る。先史時代のヒトも同様の狩りを行っていたと推測される[要出典]。発汗によって体内のナトリウム等のミネラルも同時に排出されるため、ヒトは他の動物に比べて大量の塩分の摂取を必要とする。ヒトが塩味を好むのはこのためで、汗をかく職業の人ほど塩分が多い食事を摂る傾向がある。
機構 [編集]
汗は体温の調節を可能とする。感熱ニューロンの位置する、視床下部の視索前野および前部にある中枢によって発汗は制御されている。視床下部の温度調整機能は、皮膚の温度受容体からのインプットによっても影響される。皮膚が高温になると発汗のための視床下部の設定値が下がり、中核温度の変化に反応して視床下部のフィードバック機構の利得が増大する。しかしながら、総体としては視床下部(中核)温度の上昇による発汗は平均皮膚温度の同様の上昇による発汗よりも遥かに多いものとなる。発汗の過程は中核温度を減少させる一方、汗の蒸発の過程は表面温度を減少させる。
神経により汗腺が刺激され発汗が行われる状況には2つある――物理的な熱による温熱性発汗と、感情的なストレスによる精神性発汗である。概して、感情による発汗は手の平、足の裏、腋、および場合により額に限られるが、物理的な熱による発汗は全身に起きる[8]。「手に汗を握る」ような興奮したときの手の発汗は進化的には霊長類などが木の枝を掴む際の滑り止めの役割をしていたと考えられている[9][10] 。指紋は指先の皮膚にある汗腺の開口部が隆起した線(隆線)により出来る紋様である。ゴリラやチンパンジーを含め多くの霊長類に見られるように湿潤な状態で物を掴んだり登ったりするような生活様式を営む動物種は独自に指紋を発達させてきた。オーストラリアに生息するコアラや北米に生息する水棲哺乳動物でありイタチ科イタチ属の一種であるフィッシャーでも指紋が認められる[11]。
汗は純粋な水ではなく、常に少量(0.2-1%)の溶質を含んでいる。ヒトが低温な気候から高温な気候へと移動すると、発汗の気候に適応的な変化が生じる。この過程は順応と呼ばれる。最大発汗率が増大し、溶質の組成が減少するのである。1日に発汗により失われる水の量には、100mlから8000mlまでの大きな幅がある。最も極端な条件下では、溶質の損失も1日に350mmol(適応後は90mmol)のナトリウムにまで達する。涼しい気候で、運動もしなければ、ナトリウムの損失は5mmol未満と非常に小さくなる。汗のナトリウム濃度は、順応の度合いにより30-65mmol/Lとなる。
組成 [編集]
汗の主成分は水である。また、ミネラル、乳酸塩、尿素も含む。ミネラルの組成には個人差があり、また熱・運動・発汗への順応状況、(運動、サウナなど)ストレス源の種類、期間、体内のミネラル組成などの条件によっても違ってくる。ミネラル分の目安としては、ナトリウムが 0.9 g/L、カリウムが 0.2 g/L、(←塩化ナトリウム0.9g/L・塩化カリウム0.2g/Lの間違いではないか?参照#転送 [[2]]及び#転送 [[3]]) カルシウムが 0.015 g/L、マグネシウムが 0.0013 g/L ほどである[12]。その他のさまざまな微量元素も汗と共に排出される。濃度の目安(実測値には15倍ほどものばらつきがある)としては、亜鉛が 0.4 mg/L、銅が 0.3–0.8 mg/L、鉄が 1 mg/L、クロムが 0.1 mg/L、ニッケルが 0.05 mg/L、鉛が 0.05 mg/L ほどである[13] [14]。これらよりもさらに少ない微量元素も、それに応じた低い濃度で汗と共に体から流出するものと考えられる。ヒトの汗は血漿よりも低浸透圧である[15]。
用語 [編集]
- 乏汗症(Hypohidrosis)は、理由を問わず、発汗の少ない状態である[16]。
- 多汗症(Hyperhidrosis)は、理由を問わず、発汗の多い状態である[17]。
- 発汗漸減(Hidromeiosis)は、湿った状態において汗腺が閉塞することによる発汗の減少である[18]。
汗を使った慣用表現 [編集]
日本語には、汗を労働や努力の象徴とする「汗水たらす」「汗を流す」「血と汗の結晶」「額に汗する」、心理的な汗を表す「手に汗握る」「冷や汗をかく」「汗顔の至り」などの慣用句がある。漫画では、これらの全てを漫符の「汗マーク」で表現する。中国由来の慣用句には、体から失われ取り戻せないものとしての汗に着目した「綸言汗の如し」、書物の重さをそれを曳く牛のかく汗で表現した「汗牛充棟」などがある。英語のsweat、フランス語のsuerなどにも「苦労する」という比喩的な意味がある。
脚注 [編集]
- ^ Mosher HH (1933). “Simultaneous Study of Constituents of Urine and Perspiration”. The Journal of Biological Chemistry 99: 781–790. http://www.jbc.org/cgi/reprint/99/3/781.pdf.
- ^ Wyart C, Webster WW, Chen JH, et al. (February 2007). “Smelling a single component of male sweat alters levels of cortisol in women”. The Journal of Neuroscience 27 (6): 1261–5. doi:10.1523/JNEUROSCI.4430-06.2007. PMID 17287500. Lay summary – UC Berkeley News (6 February 2007).
- ^ Chris Woolston (2008年1月28日). “You sweat, but toxins likely stay” (英語). Los Angeles Times. http://www.liberation.fr/actualite/societe/236528.FR.php?rss=true 2010年9月15日閲覧。
- ^ 堀一之「カバは赤い色の汗をかく (PDF)」 、『化学と生物』第42巻第7号、社団法人日本農芸化学会、2004年7月、 pp. 451-452、 ISSN 1883-6852。
- ^ Goglia G (January 1953). “[Further research on the branched sweat glands in some mammals (Cavia cobaya, Sus scrofa, Equus caballus).]” (Undetermined). Bollettino Della Società Italiana Di Biologia Sperimentale 29 (1): 58–60. PMID 13066656.
- ^ Robertshaw D, Taylor CR (November 1969). “Sweat gland function of the donkey (Equus asinus)”. The Journal of Physiology 205 (1): 79–89. PMC 1348626. PMID 5347721. http://www.jphysiol.org/cgi/pmidlookup?view=long&pmid=5347721.
- ^ McDonald RE, Fleming RI, Beeley JG, et al. (2009). “Latherin: a surfactant protein of horse sweat and saliva”. PLoS ONE 4 (5): e5726. doi:10.1371/journal.pone.0005726. PMC 2684629. PMID 19478940. http://www.pubmedcentral.nih.gov/articlerender.fcgi?tool=pmcentrez&artid=2684629.
- ^ Kameia, Tomoya; Tsudab, Takao; Kitagawab, Shinya; Naitoha, Ken; Nakashimaa, Koji; Ohhashi, Toshio (June 1998). “Physical stimuli and emotional stress-induced sweat secretions in the human palm and forehead”. Analytica Chimica Acta 365 (1-3): 319–326. doi:10.1016/S0003-2670(97)00642-9.
- ^ つくば生物ジャーナル Tsukuba Journal of Biology (2004) 3: TJB200410TM
- ^ “手のひらの汗はすべり止め”. 手のひらの汗 (2001年3月31日). 2010年9月15日閲覧。
- ^ “Animal fingerprints”. 2010年9月2日閲覧。
- ^ [http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18156662 "Sweat mineral-element responses during 7 h of exercise-heat stress," Int J Sport Nutr Exerc Metab 2007 Dec;17(6):574-82.
- ^ Cohn JR, Emmett EA (1978). “The excretion of trace metals in human sweat”. Annals of Clinical and Laboratory Science 8 (4): 270–5. PMID 686643.
- ^ Saraymen, Recep; Kılıç, Eser; Yazar, Süleyman (2004). “Sweat Copper, Zinc, Iron, Magnesium and Chromium Levels in National Wrestler”. İnönü Üniversitesi Tıp Fakültesi Dergisi 11 (1): 7–10. http://mail.inonu.edu.tr/~tipdergi/include/getdoc.php?id=79&article=35&mode=pdf.
- ^ Constanzo, Linda S.. BRS Physiology (4th ed.). p. 155.
- ^ [1][出典無効]
- ^ “hyperhidrosis” (英語). All About Sweat. 2010年9月15日閲覧。
- ^ Parsons K (2009). “Maintaining health, comfort and productivity in heat waves”. Glob Health Action 2. doi:10.3402/gha.v2i0.2057. PMC 2799322. PMID 20052377. http://www.pubmedcentral.nih.gov/articlerender.fcgi?tool=pmcentrez&artid=2799322.
関連文献 [編集]
- Sato K, Kang WH, Saga K, Sato KT (April 1989). “Biology of sweat glands and their disorders. I. Normal sweat gland function”. Journal of the American Academy of Dermatology 20 (4): 537–63. doi:10.1016/S0190-9622(89)70063-3. PMID 2654204.
- Ferner S, Koszmagk R, Lehmann A, Heilmann W (1990). “[Reference values of Na(+) and Cl(-) concentrations in adult sweat]” (German). Zeitschrift Für Erkrankungen Der Atmungsorgane 175 (2): 70–5. PMID 2264363.
- Nadel ER, Bullard RW, Stolwijk JA (July 1971). “Importance of skin temperature in the regulation of sweating”. Journal of Applied Physiology 31 (1): 80–7. PMID 5556967. http://jap.physiology.org/cgi/pmidlookup?view=long&pmid=5556967.
関連項目 [編集]
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ウィキメディア・コモンズには、汗に関連するカテゴリがあります。 |
- 外分泌腺 - 汗腺 - エクリン腺、アポクリン腺
- 先天性無痛無汗症
- 低ナトリウム血症
- 熱中症
- あせも(汗疹)
- 腋臭症
外部リンク [編集]
- 手のひらの汗 - 用語集、文献リストあり。
- All about sweat (英語) - 汗の百科事典
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 田淵 紀子,根本 鉄,島田 啓子,松田 康子,間島 佳代乃,古田 ひろみ
- 金沢大学つるま保健学会誌 35(2), 71-78, 2011-12-27
- … 【目的】本研究目的は、保温に効果があるとされる“テビロン”肌着を新生児に着用させ、発汗データロガーを用いて、肌着の内側と外側の温湿度測定により臨床での有用性を検討することである。 … データ収集方法は、出生後テビロン肌着を着衣し、翌日の脱衣までの間の肌着内外の温度と相対湿度を身体発汗データロガーにて連続測定した。 …
- NAID 120003660054
- やや暑い環境での青年女子における暑がりの生理・心理反応
- 大中 忠勝,野中 麻由
- 人間と生活環境 18(2), 93-98, 2011-11
- … HS群は発汗量が多く、発汗開始時期も早い頃向にあったが、群間に有意差は見られなかった。 …
- NAID 110008798586
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★リンクテーブル★
[★]
- 30歳の女性。無月経を主訴に来院した。3年前から月経が不順となり、その後無月経となった。また、このころから前頸部の腫れを自覚するようになった。3か月前から、全身倦怠感と手指の関節痛とが出現している。身長155cm、体重45㎏。脈拍68/分、整。血圧112/72mmHg。前頸部にびまん性に軽度腫大した甲状腺を触知する。手指に軽度の浮腫を認める。血液所見:赤血球445万、Hb 14.0g/dl、Ht 41%、白血球4,000。血清生化学所見:総コレステロール218mg/dl、AST 16単位、ALT10単位、TSH 10.5μU/ml(基準0.2~4.0)、FT4 0.7ng/dl(基準0.8~2.2)、プロラクチン80ng/ml(基準30以下)。尿妊娠反応陰性。この患者にみられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [100A053]←[国試_100]→[100A055]
[★]
- 62歳の男性。3か月前からの体重減少、夜間の発汗および咳嗽を主訴に来院した。喫煙は50本/日を40年間。飲酒は日本酒5台/日を40年間。路上生活の経験がある。意識は清明。身長175cm、体重40kg。体温37.8℃。呼吸数24/分。脈拍104/分、整。血圧140/86mmHg。聴診で胸部全体にrhonchi(いびき様音)を聴取する。胸部エックス線写真で両上肺野に浸潤影と空洞を伴う辺縁不整な結節影とを認める。喀痰のGram染色で多数の白血球を認めるが、細菌は認めない。
- 考えられる起炎菌はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104H020]←[国試_104]→[104H022]
[★]
- 48歳の男性。動悸、頭痛および発汗を主訴に来院した。1年前の健康診断で高血圧を指摘されたが、放置していた。身長168cm、体重69kg。体温36.8℃。脈拍88/分、整。血圧168/104mmHg。血液生化学所見:Na 142mEq/l、K 4.5mEq/l、尿中アドレナリン 102μg/日(基準1-23)。腹部単純CTで副腎部に4×6cmの腫瘤を認める。
[正答]
※国試ナビ4※ [104A043]←[国試_104]→[104A045]
[★]
- 53歳の女性。のぼせ、著明な発汗および不眠を主訴に来院した。既往歴に特記すべきことはない。52歳で閉経して以来、のぼせと著明な発汗とが出現し、1か月前からこの症状に加えて、イライラ、不眠および全身倦怠感が強くなり、仕事をするのも嫌になっている。近医を受診し、漢方薬や向精神薬を処方されたが改善していない。
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- b 「乳癌のリスクは下がります」
- c 「骨粗鬆症による骨折のリスクは上がります」
- d 「エストロゲンの貼付薬では効果がありません」
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[正答]
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[正答]
※国試ナビ4※ [104G020]←[国試_104]→[104G022]
[★]
- 英
- secondary hypertension
- 同
- 症候性高血圧 symptomatic hypertension
- 関
- 高血圧、本態性高血圧
病因
-
二次性高血圧を連想する症状
二次性高血圧を疑わせる臨床所見
- JSH2014 第13章 二次性高血圧
原因疾患
|
示唆する所見
|
鑑別に必要な検査
|
二次性高血圧一般
|
重症高血圧、治療抵抗性高血圧、 急激な高血圧発症、 若年発症の高血圧
|
|
腎血管性高血圧
|
RA系阻害薬投与後の急激な 腎機能悪化、腎サイズの左右差、 低K血症、腹部血管雑音
|
腎動脈超音波、腹部CTA、 腹部MRA、レノグラム、PRA、PAC
|
腎実質性高血圧
|
血清Cr上昇、蛋白尿、血尿、 腎疾患の既往
|
血清免疫学的検査、腹部CT、 超音波、腎生検
|
原発性アルドステロン症
|
低K血症、副腎偶発腫瘍
|
PRA、PAC、負荷試験、副腎CT、副腎静脈採血
|
睡眠時無呼吸症候群
|
いびき、肥満、昼間の眠気、早朝・夜間高血圧
|
睡眠ポリグラフィー
|
褐色細胞腫
|
発作性・動揺性高血圧、動悸、 頭痛、発汗
|
血液・尿カテコールアミンおよび カテコールアミン代謝産物、腹部 超音波・CT、MIBGシンテグラフィー
|
クッシング症候群
|
中心性肥満、満月様顔貌、 皮膚線条、高血糖
|
コルチゾール、ACTH、腹部CT、 頭部MRI、デキサメサゾン抑制試験
|
サブクリニカル クッシング症候群
|
副腎偶発腫瘍
|
コルチゾール、ACTH、腹部CT、 デキサメサゾン抑制試験
|
薬物誘発性高血圧
|
薬物使用歴、低K血症
|
薬物使用歴の確認
|
大動脈縮窄症
|
血圧上下肢差、血管雑音
|
胸腹部CT、MRI・MRA、血管造影
|
甲状腺機能低下症
|
徐脈、浮腫、活動性減少、 脂質・CPK・LDH高値
|
甲状腺ホルモン、TSH、自己抗体、甲状腺超音波
|
甲状腺機能亢進症
|
頻脈、発汗、体重減少、 コレステロール低値
|
甲状腺ホルモン、TSH、自己抗体、甲状腺超音波
|
副甲状腺機能亢進症
|
高Ca血症
|
副甲状腺ホルモン
|
脳幹部血管圧迫
|
顔面けいれん、三叉神経痛
|
頭部MRI・MRA
|
検査
- 原発性アルドステロン症:ARR
- クッシング症候群:
- 褐色細胞腫:
[★]
- 英
- organophosphorus poisoning
- 関
- パラチオン、サリン、サリン中毒
- 研修医当直御法度 症例帳 p.24
- 研修医当直御法度 第5版 p.145
概念
病態
- コリンエステラーゼを不可逆的に不活化して阻害し、シナプスにおけるアセチルコリン濃度を上昇させる。
症状
[中枢神経症状]意識混濁、昏睡
[ニコチン受容体を介した作用]全身痙攣、呼吸筋麻痺
治療
- 1. PAMの静脈投与 → ただし、有効な時間が限定される
- 2. 透析療法、血漿交換 → 有機リンは組織への移行性が高く有効性は低い。
- 研修医当直御法度 第5版 p.145
- PAM 1-2g 静注
- アトロピン静注 ← 減量に注意(recurrentする)
[★]
- 英
- mental sweating, psychogenic sweating
- 同
- 情緒性発汗 emotional sweating
- 関
- 発汗
- 不安・緊張などの精神的な興奮によって起こる発汗。
- 手掌、足底、脇窩にみられる。
[★]
- 英
- diaphoretic、hidrotic、sudoriferous、sudorific
- 関
- 発汗、発汗刺激性
[★]
- 関
- diaphoresis、hidrotic、perspiration、sweat、sweating
[★]
- 英
- hyperhidrosis、excess sweating、hyperhidrotic
- 関
- 多汗症
[★]
- 英
- upper and lower sweating reflex
- 関
- 交叉性半側発汗反射
[★]
- 関
- 多汗症、発汗過多