- 78歳の男性。腹痛を主訴に来院した。4時間前に腹痛が突然出現し、徐々に増強してきたため受診した。2年前から心房細動で内服加療中であった。体温 37.1℃。脈拍 120/分、不整。血圧 86/56mmHg。呼吸数 24/分。腹部は膨隆し全体に圧痛を認める。血液所見:赤血球 510万、Hb 15.8g/dL、Ht 45%、白血球 9,500、血小板 13万。血液生化学所見:総蛋白 6.8g/dL、アルブミン 3.4g/dL、AST 16U/L、ALT 14U/L、LD 310U/L(基準 120~245)、CK 275U/L(基準 30~140)、尿素窒素 31mg/dL、クレアチニン 0.8mg/dL、Na 134mEq/L、K 5.2mEq/L、Cl 108mEq/L。腹部造影CT(別冊No. 8)を別に示す。
- 治療として適切なのはどれか。
[正答]
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- 48歳の女性。食欲低下と倦怠感を主訴に来院した。5日前から感冒様症状と食欲低下があり、市販薬を内服して寝込んでいた。昨日から倦怠感が強くなり、さらに今朝になって呼吸困難やふらつきも生じたため受診した。既往歴、生活歴および家族歴に特記すべきことはない。身長 160cm、体重 50kg。脈拍 116/分、整。血圧 86/50mmHg。呼吸数 24/分。SpO2 93%(room air)。心音は奔馬調律。両下胸部にcracklesを聴取する。血液所見:赤血球 495万、Hb 14.6g/dL、白血球 11,000、血小板 17万。血液生化学所見:AST 2,324U/L、ALT 2,532U/L、LD 3,292U/L(基準 120~245)、CK 6,064U/L(基準 30~140)、尿素窒素 47mg/dL、クレアチニン 0.9mg/dL、総ビリルビン 1.4mg/dL。CRP 2.3mg/dL。来院時の心電図(別冊No.9A)を別に示す。心エコー検査で左室拡張末期径50mm、左室駆出率は20%。その後、完全房室ブロックが出現し、一時的ペースメーカー留置とともに冠動脈造影を行った。冠動脈造影像(別冊No.9B)を別に示す。
- 最も疑われる疾患はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114D025]←[国試_114]→[114D027]
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- 3歳の女児。発熱と全身の皮疹を主訴に祖母に連れられて来院した。2日前から38℃台の発熱と顔面の紅斑が出現し、紅斑は昨日から全身に拡大したという。薬剤内服歴はない。体温 38.1℃。脈拍 132/分、整。血圧 96/58mmHg。呼吸数 30/分。SpO2 98%(room air)。口囲と鼻周囲の紅斑とともに鱗屑、黄色痂皮を認める。びまん性紅斑は頸部、腋窩、腹部および鼠径部に高度である。患児は接触痛を訴え、元気がなく不機嫌である。頸部の紅斑には小水疱と小膿疱を伴う。眼粘膜と口腔粘膜とに異常を認めない。血液所見:赤血球 434万、Hb 12.1g/dL、Ht 35%、白血球 12,300、血小板 33万。免疫血清学所見:CRP 0.8mg/dL、ASO 230単位(基準 250以下)。顔面から胸部にかけての写真(別冊No. 7)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114D023]←[国試_114]→[114D025]
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