- 66歳の女性。1か月前からの右頬部腫脹を主訴に来院した。28年前に両側慢性副鼻腔炎に対する手術の既往がある。腫脹した右上顎の歯肉部を穿刺すると粘稠な液体が吸引された。頭部CT(別冊No.16A)及び頭部MRIT1強調像(別冊No. 16B)を別に示す。
- 診断として最も考えられるのはどれか。
[正答]
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[★]
- 8歳の女児。腹痛のため両親とともに来院した。昨日の夕食後から上腹部痛があり、夜半に食物残渣を嘔吐し、今朝も痛みが改善しないため受診した。今朝の排便は軟便で色は茶褐色という。意識は清明。身長 120cm、体重 23kg。体温 37.8℃。脈拍 80/分、整。血圧 100/72mmHg。呼吸数 20/分。眼球結膜に軽度黄染を認める。甲状腺腫と頸部リンパ節とを触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部はやや膨満しているが肝・脾を触知しない。上腹部に軽度の圧痛を認め、腸雑音は減弱している。血液所見:赤血球 467万、Hb 13.7g/dL、Ht 42%、白血球 18,700、血小板 30万、PT-INR 1.0(基準 0.9~1.1)。血液生化学所見:総蛋白 6.8g/dL、総ビリルビン 4.7mg/dL、直接ビリルビン 4.0mg/dL、AST 267U/L、ALT 270U/L、アミラーゼ 539U/L(基準 37~160)。CRP 0.9mg/dL。腹部超音波検査で胆嚢の腫大を認めた。MRCP(別冊No. 15)を別に示す。
- 診断はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114D036]←[国試_114]→[114D038]
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- 1歳の男児。発熱と皮疹を主訴に母親に連れられて来院した。4日前から38~39℃の発熱が続き、今朝、母親が皮疹に気付いたという。体温 39.3℃。脈拍 140/分、整。受診時の患児の背部の写真(別冊No. 17)を別に示す。両側眼球結膜に充血を認める。口唇に発赤を認める。両側頸部に径2cmのリンパ節を数個ずつ触知する。四肢末端に紅斑と浮腫を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。血液所見:赤血球 410万、Hb 11.7g/dL、Ht 36%、白血球 13,600(桿状核好中球 6%、分葉核好中球 61%、単球 4%、リンパ球 29%)、血小板 41万、フィブリノゲン 860mg/dL(基準 186~355)。血液生化学所見:総蛋白 6.0g/dL、アルブミン 3.0g/dL、AST 240U/L、ALT 195U/L。CRP 4.2mg/dL。心エコー検査で異常所見を認めない。入院の上、標準的治療を行うこととした。
- 治療効果判定に使用する所見はどれか。
- a 発熱
- b 体幹の皮疹
- c 眼球結膜充血
- d 頸部リンパ節腫脹
- e 四肢末端の紅斑・浮腫
[正答]
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