- 59歳の女性。健康診断で便潜血反応陽性を指摘され来院した。下部消化管内視鏡検査が施行され、上行結腸癌と診断された。CT等の画像検査で明らかな転移はなく、右半結腸切除を行うこととなった。身長 156cm、体重 48kg。体温 36.2℃。脈拍 72/分、整。血圧 108/60mmHg。呼吸数 12/分。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球 398万、Hb 12.5g/dL、Ht 39%、白血球 4,900、血小板 14万。血液生化学所見:総蛋白 6.6g/dL、アルブミン 3.8g/dL、総ビリルビン 0.8mg/dL、AST 16U/L、ALT 18U/L、LD 184U/L(基準 120~245)、ALP 202U/L(基準 115~359)、クレアチニン 1.0mg/dL、Na 141mEq/L、K 4.0mEq/L、Cl 101mEq/L。
- 周術期管理で正しいのはどれか。
- a 術前48時間の絶食
- b 術前3時間までの飲水
- c 術中大量輸液
- d 術後3日間のベッド上安静
- e 術後1週間の絶食
[正答]
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★リンクテーブル★
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- 48歳の男性。健康診断で白血球増多を指摘され来院した。1か月前から左腹部の膨満感を自覚していた。体温36.3℃。脈拍72/分、整。血圧 126/74mmHg。表在リンパ節を触知しない。脾臓を左肋骨弓下に5cm触知する。血液所見:赤血球 450 万、Hb 13.8g/dL、Ht 45%、白血球 46,000(骨髄芽球 1%、前骨髄球 3%、骨髄球 5%、後骨髄球 10%、桿状核好中球 15%、分葉核好中球 54%、好酸球 2%、好塩基球 5%、リンパ球 5%、血小板 37万。血液生化学所見:総蛋白 6.9g/dL、アルブミン 4.8g/dL、総ビリルビン 0.7mg/dL、直接ビリルビン 0.1mg/dL、AST 20U/L、ALT 27U/L、LD 350U/L(基準 120~245)、尿素窒素 18mg/dL、クレアチニン 0.8mg/dL、尿酸 6.8mg/dL。腹部CT(別冊No. 6)を別に示す。
- 治療方針を決定するために最も重要な検査はどれか。
- a 骨髄染色体
- b 骨髄組織H-E染色
- c 末血細胞表面抗原
- d 骨髄血塗抹May-Giemsa染色
- e 末血好中球アルカリフォスファターゼスコア
[正答]
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- 9歳の男児。毎年学校で行われる体力測定において、有酸素運動能力の指標である往復持久走(20mシャトルラン)の折り返し数が7歳時をピークに低下していることが学校医に報告された。6歳:20回(19.2)、7歳:26回(28.6)、8歳:24回(38.5)、9歳:19回(48.0)(括弧内は全国平均回数)。身長の伸びはよく、体重の減少もない。本人に確認したところ毎年全力で走っているとのことである。
- 学校医として適切な対応はどれか。
- a 運動指導を行う。
- b 栄養指導を行う。
- c 体育実技を見学させる。
- d 医療機関への受診を促す。
- e 10歳時の体力測定の結果を待って対応を判断する。
[正答]
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