- 1歳の女児。咳嗽を主訴に受診した。数日前から咳嗽と鼻汁があり、夜間咳嗽が増強したため両親に連れられて救急外来を受診した。オットセイが吠えるような咳だという。身長 80.0cm、体重 10.0kg。体温 38.2℃。心拍数 120/分、整。血圧 90/58mmHg。呼吸数 28/分。SpO2 96%(room air)。胸骨上窩、鎖骨上窩に陥没呼吸を認める。両側胸部に軽度の吸気性喘鳴を認める。アドレナリンの吸入を行ったが症状が改善しない。
- 次に必要な対応はどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 58歳の男性。ショッピングセンターの駐車場でエンジンがかかったまま停車している自家用車を不審に思った買い物客により、運転席で死亡しているのを発見された。救急隊が現場に到着した時には既に硬直がみられたため病院には搬送されず、死因等究明のため司法解剖された。身長 170cm、体重 90kg。背面に死斑が高度に発現し、硬直は全身の諸関節で強い。外表に創傷はない。脳は1,750gで浮腫状である。胸郭・脊椎に骨折はなく、左右胸膜腔に液体貯留はほとんどない。心嚢に破裂はない。心重量は610gで冠状動脈に内膜肥厚・血栓はなく、心筋には異状を認めない。大動脈はValsalva洞から左鎖骨下動脈起始部の下15cmの高さにかけて、内外膜間が解離し、両端部の内膜および中膜に亀裂がある。肺と肝臓はうっ血しているが、臓器表面に異状はない。死後解剖前に撮影した胸部CT(別冊No. 5A)及び解剖時に心嚢を切開した際に撮影した写真(別冊No.5B)を別に示す。
- 最も考えられる病態はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114C035]←[国試_114]→[114C037]
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- 68歳の男性。労作時の呼吸困難を主訴に来院した。2年前から階段の昇降ですぐに呼吸困難が出現するようになったという。1年前から食欲もなく、半年間で体重が4kg減少したため、心配になり受診した。喫煙歴は30本/日を45年間。3年前から禁煙している。身長 165cm、体重 47kg。胸部エックス線写真で両側肺野に著明な透過性亢進を認め、胸部CTで両肺に低吸収域を認めた。呼吸機能検査で閉塞性障害を認めCOPDと診断された。
- 栄養療法の方針として適切でないのはどれか。
- a 塩分の過剰摂取を避ける。
- b 1回の食事摂取量を減らす。
- c 炭水化物主体の食事にする。
- d 十分なエネルギー量を摂取する。
- e 分岐鎖アミノ酸の摂取を心掛ける。
[正答]
※国試ナビ4※ [114C037]←[国試_114]→[114C039]
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