- 68歳の男性。労作時の呼吸困難を主訴に来院した。2年前から階段の昇降ですぐに呼吸困難が出現するようになったという。1年前から食欲もなく、半年間で体重が4kg減少したため、心配になり受診した。喫煙歴は30本/日を45年間。3年前から禁煙している。身長 165cm、体重 47kg。胸部エックス線写真で両側肺野に著明な透過性亢進を認め、胸部CTで両肺に低吸収域を認めた。呼吸機能検査で閉塞性障害を認めCOPDと診断された。
- 栄養療法の方針として適切でないのはどれか。
- a 塩分の過剰摂取を避ける。
- b 1回の食事摂取量を減らす。
- c 炭水化物主体の食事にする。
- d 十分なエネルギー量を摂取する。
- e 分岐鎖アミノ酸の摂取を心掛ける。
[正答]
※国試ナビ4※ [114C037]←[国試_114]→[114C039]
★リンクテーブル★
[★]
- 82歳の男性。歩行困難を主訴に来院した。IgA腎症による慢性腎不全で14年前から1回4時間、週3回の血液透析を受けている。2年前から歩行速度が低下し、最近は横断歩道を渡りきれないことがある。階段昇降も両手で手すりにつかまらないと困難で、通院以外の外出を控えるようになったという。体重は1年前から5kg減少し、このまま歩けなくなることを心配して受診した。身長 167cm、体重 47kg(透析直後体重 46kg)。脈拍 72/分、整。血圧 138/72mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。浮腫はない。徒手筋力テストで両下肢とも4である。その他、神経診察に異常を認めない。両足背動脈は左右差なく触知する。血液所見:赤血球 338万、Hb 11.0g/dL、Ht 33%、白血球 5,200、血小板 14万。血液生化学所見:総蛋白 6.8g/dL、アルブミン 3.6g/dL、AST 22U/L、ALT 18U/L、LD 178U/L(基準 120~245)、CK 38U/L(基準 30~140)、尿素窒素 72mg/dL、クレアチニン 7.8mg/dL、尿酸 7.4mg/dL、Na 138mEq/L、K 4.2mEq/L、Cl 101mEq/L、Ca 9.2mg/dL、P 5.6mg/dL。CRP 0.1mg/dL。
- 歩行困難の原因として考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114C038]←[国試_114]→[114C040]
[★]
- 1歳の女児。咳嗽を主訴に受診した。数日前から咳嗽と鼻汁があり、夜間咳嗽が増強したため両親に連れられて救急外来を受診した。オットセイが吠えるような咳だという。身長 80.0cm、体重 10.0kg。体温 38.2℃。心拍数 120/分、整。血圧 90/58mmHg。呼吸数 28/分。SpO2 96%(room air)。胸骨上窩、鎖骨上窩に陥没呼吸を認める。両側胸部に軽度の吸気性喘鳴を認める。アドレナリンの吸入を行ったが症状が改善しない。
- 次に必要な対応はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114C036]←[国試_114]→[114C038]
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