- 60歳の女性。左腋窩リンパ節腫大を主訴に来院した。1か月前に初めて左腋窩にしこりを自覚した。その後、痛みはないものの次第に増大するため受診した。既往歴に特記すべきことはない。意識は清明。身長 158cm、体重 50kg。体温 37.8℃。脈拍 84/分、整。血圧 112/78mmHg。左腋窩に弾性硬の圧痛を伴わない径3cmのリンパ節を認める。右頸部と右鼠径部にもそれぞれ径1cmと径3cmのリンパ節を触知する。血液所見:赤血球 424万、Hb 13.7g/dL、Ht 44%、白血球 4,600、血小板 18万。血液生化学所見:総蛋白 7.7g/dL、アルブミン 5.1g/dL、総ビリルビン 0.7mg/dL、AST 33U/L、ALT 27U/L、LD 410U/L(基準 120~245)、ALP 320U/L(基準 115~359)、尿素窒素 12mg/dL、クレアチニン 1.0mg/dL、尿酸 4.5mg/dL。左腋窩リンパ節生検病理組織診断はCD20陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫であった。FDG-PETの全身像(別冊No. 29)を別に示す。
- 適切な治療はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114A059]←[国試_114]→[114A061]
★リンクテーブル★
[★]
- 58歳の女性。健康診断で異常を指摘されたため来院した。自覚症状はない。飲酒歴はない。輸血歴はない。身長 152cm、体重 72kg。血圧 152/84mmHg。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。神経診察で異常を認めない。血液所見:赤血球 385万、Hb 12.5g/dL、Ht 38%、白血球 4,900、血小板 18万。血液生化学所見:アルブミン 4.4g/dL、総ビリルビン 1.1mg/dL、直接ビリルビン 0.8mg/dL、AST 78U/L、ALT92 U/L、LD 293U/L(基準 120~245)、ALP 347U/L(基準 115~359)、γ-GT 94U/L(基準 8~50)、アミラーゼ 79U/L(基準 37~160)、尿素窒素 18mg/dL、クレアチニン 0.9mg/dL、尿酸 6.9mg/dL、血糖 158mg/dL、HbA1c 7.6%(基準 4.6~6.2)、総コレステロール 216mg/dL、トリグリセリド 190mg/dL、Na 139mEq/L、K4.4mEq/L、Cl 103mEq/L。免疫血清学所見:HBs抗原 陰性、HCV抗体 陰性、抗核抗体 陰性、抗ミトコンドリア抗体 陰性。
- 肝障害の原因として、最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114A060]←[国試_114]→[114A062]
[★]
- 79歳の男性。右鼠径部から陰嚢にかけての膨隆を主訴に来院した。2年前から右鼠径部の膨隆を自覚していた。昨夜から還納できなくなり今朝から疹痛を伴うため受診した。意識は清明。身長 165cm、体重 50kg。体温 35.9℃。脈拍 64/分、整。血圧 140/66mmHg。呼吸数 16/分。腹部は平坦、軟で、右鼠径部から陰嚢にかけて膨隆を認める。皮膚表面に変化を認めない。徒手的還納はできなかった。血液所見:赤血球 459万、Hb 15.1g/dL、Ht 44%、白血球 8,400、血小板 25万。血液生化学所見:総蛋白 7.7g/dL、アルブミン 4.3g/dL、総ビリルビン 0.9mg/dL、AST 26U/L、ALT 21U/L、LD 347U/L(基準120~245)、CK 148U/L(基準30~140)、尿素窒素 18mg/dL、クレアチニン0.9mg/dL、血糖 112mg/dL、Na 142mEq/L、K4.2mEq/L、Cl 96mEq/L。CRP0.9mg/dL。骨盤部CT(別冊No. 28)を別に示す。
- 適切な対応はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114A058]←[国試_114]→[114A060]
[★]