- 48歳の男性。健康診断で白血球増多を指摘され来院した。1か月前から左腹部の膨満感を自覚していた。体温36.3℃。脈拍72/分、整。血圧 126/74mmHg。表在リンパ節を触知しない。脾臓を左肋骨弓下に5cm触知する。血液所見:赤血球 450 万、Hb 13.8g/dL、Ht 45%、白血球 46,000(骨髄芽球 1%、前骨髄球 3%、骨髄球 5%、後骨髄球 10%、桿状核好中球 15%、分葉核好中球 54%、好酸球 2%、好塩基球 5%、リンパ球 5%、血小板 37万。血液生化学所見:総蛋白 6.9g/dL、アルブミン 4.8g/dL、総ビリルビン 0.7mg/dL、直接ビリルビン 0.1mg/dL、AST 20U/L、ALT 27U/L、LD 350U/L(基準 120~245)、尿素窒素 18mg/dL、クレアチニン 0.8mg/dL、尿酸 6.8mg/dL。腹部CT(別冊No. 6)を別に示す。
- 治療方針を決定するために最も重要な検査はどれか。
- a 骨髄染色体
- b 骨髄組織H-E染色
- c 末血細胞表面抗原
- d 骨髄血塗抹May-Giemsa染色
- e 末血好中球アルカリフォスファターゼスコア
[正答]
※国試ナビ4※ [114C041]←[国試_114]→[114C043]
★リンクテーブル★
[★]
- 76歳の男性。腹部膨満感と腹痛を主訴に来院した。3か月前に急性単球性白血病(FAB分類M5)と診断され、数種類の異なる薬物による抗癌治療を受けた。しかし現在まで一度も寛解に至っていない。1週前から腰背部痛が出現したためNSAIDを内服したが効果は不十分で、昨夜からは腹痛も出現し次第に増悪して自立歩行不能となったという。意識は清明だが顔面は苦悶様である。身長 171cm、体重 54kg。体温 37.1℃。脈拍 88/分、整。血圧 118/78mmHg。眼瞼結膜は貧血様である。胸骨右縁に収縮期駆出性雑音を聴取する。四肢に皮下出血を認めない。血液所見:赤血球 282万、Hb 8.0g/dL、Ht 26%、白血球 52,400(骨髄芽球 74%、桿状核好中球2%、分葉核好中球 12%、好酸球 1%、好塩基球 1%、リンパ球 10%)、血小板 10万。血液生化学所見:総蛋白 5.1g/dL、アルブミン 2.8g/dL、総ビリルビン 0.9mg/dL、直接ビリルビン 0.2mg/dL、AST 34U/L、ALT 37U/L、LD 1,350U/L(基準 120~245)、尿素窒素 19mg/dL、クレアチニン 1.3mg/dL、尿酸 9.8mg/dL。腹部超音波検査と腹部CTで、広範囲に腸間膜リンパ節と後腹膜リンパ節の腫大が認められ、それによる消化管への圧迫と浸潤が疑われた。
- 現時点でまず考慮すべき治療はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114C042]←[国試_114]→[114C044]
[★]
- 59歳の女性。健康診断で便潜血反応陽性を指摘され来院した。下部消化管内視鏡検査が施行され、上行結腸癌と診断された。CT等の画像検査で明らかな転移はなく、右半結腸切除を行うこととなった。身長 156cm、体重 48kg。体温 36.2℃。脈拍 72/分、整。血圧 108/60mmHg。呼吸数 12/分。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球 398万、Hb 12.5g/dL、Ht 39%、白血球 4,900、血小板 14万。血液生化学所見:総蛋白 6.6g/dL、アルブミン 3.8g/dL、総ビリルビン 0.8mg/dL、AST 16U/L、ALT 18U/L、LD 184U/L(基準 120~245)、ALP 202U/L(基準 115~359)、クレアチニン 1.0mg/dL、Na 141mEq/L、K 4.0mEq/L、Cl 101mEq/L。
- 周術期管理で正しいのはどれか。
- a 術前48時間の絶食
- b 術前3時間までの飲水
- c 術中大量輸液
- d 術後3日間のベッド上安静
- e 術後1週間の絶食
[正答]
※国試ナビ4※ [114C040]←[国試_114]→[114C042]
[★]