- 45歳の男性。胸痛のため救急外来を受診した。急性心筋梗塞の診断で冠動脈造影検査を実施することになった。
- 医療従事者として不要な放射線被ばくを避ける対応で適切なのはどれか。3つ選べ。
- a 照射野を広くする。
- b 線源からの距離をとる。
- c 造影剤の使用量を減らす。
- d 放射線照射時間を短縮する。
- e 防護衣(鉛プロテクター)を着用する。
[正答]
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- 次の文を読み、60~62の問いに答えよ。
- 77歳の男性。全身倦怠感と物忘れを主訴に来院した。
- 現病歴:高血圧症で内服加療中。半年前から食後の全身倦怠感が出現した。またほぼ同時期からときどき物を置いた場所がわからなくなるようになった。その後も症状は持続し、不安、不眠および食欲低下が出現し、3か月で2kgの体重減少があった。立ち上がり時や歩行時にふらつきの自覚はなかったという。
- 既往歴:30歳時に虫垂炎で虫垂切除術。
- 生活歴:妻と2人暮らし。65歳で退職。日常生活は自立しているが、症状出現後は外出機会が減少した。喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。几帳面な性格である。2か月前に運転免許証を自主返納した。
- 家族歴:特記すべきことはない。
- 現症:意識は清明。身長 165cm、体重 58kg。体温 36.0℃。脈拍 76/分、整。血圧 126/66mmHg。SpO2 97%(room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。神経診察で下肢筋力低下を認める。
- 検査所見:尿所見:蛋白(-)、潜血(-)。血液所見:赤血球 413万、Hb 13.3g/dL、Ht 38%、白血球 4,500、血小板 22万。血液生化学所見:総蛋白 6.3g/dL、アルブミン 3.8g/dL、AST 20U/L、ALT 18U/L、CK 53U/L(基準 30~140)、尿素窒素 22mg/dL、クレアチニン 0.9mg/dL、空腹時血糖 94mg/dL、HbA1c 5.8%(基準 4.6~6.2)、Na 140mEq/L、K 4.1mEq/L、Cl 105mEq/L、TSH 1.56μU/mL(基準 0.2~4.0)、FT3 2.3pg/mL(基準 2.3~4.3)、FT4 1.3ng/dL(基準 0.8~2.2)。CRP 0.04mg/dL。頭部MRIで軽度の脳萎縮と両側大脳半球白質や視床に軽微な慢性虚血性変化を認める。脳の主幹動脈に有 意狭窄や動脈瘤を認めない。
- 食後の全身倦怠感を説明し得るのはどれか。
- a 食後60分の血圧低下
- b 食後60分の血糖値上昇
- c 6分間歩行でのSpO2の低下
- d 吸気時の収縮期血圧10mmHg以上の低下
- e 仰臥位から起立した際の心拍数20/分以上の上昇
[正答]
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- 62歳の男性。吐血のため救急車で搬入された。今朝、突然の吐血があり、家族が救急車を要請した。意識レベルは JCSⅠ-2。体温 36.5℃。心拍数 98/分、整。血圧 110/78mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 96%(鼻カニューラ 3L/分酸素投与下)。眼瞼結膜は軽度貧血様で眼球結膜に黄染を認める。腹部は膨満し波動を認める。下腿に浮腫を認める。直腸診で黒色便の付着を認める。血液所見:赤血球 328万、Hb 9.5g/dL、Ht 32%、白血球 4,800、血小板 4万、PT-INR 1.6(基準 0.9~1.1)。血液生化学所見:総蛋白 5.6g/dL、アルブミン 2.8g/dL、総ビリルビン 3.1mg/dL、直接ビリルビン 2.2mg/dL、AST 56U/L、ALT 38U/L、LD 234U/L(基準 120~245)、ALP 302U/L(基準 115~359)、クレアチニン 1.0mg/dL、アンモニア 135μg/dL(基準 18~48)、Na 131mEq/L、K 3.5mEq/L、Cl 99mEq/L。CRP 1.1mg/dL。上部消化管内視鏡像(別冊No. 11)を別に示す。
- 治療として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
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