- 79歳の男性。発熱、咳嗽および呼吸困難を主訴に来院した。3日前からの食思不振、発熱、咳嗽および喀痰が出現したため受診した。昨夜は呼吸困難も加わり眠ることができなかったという。意識は清明。体温 38.5℃。脈拍 108/分、整。血圧 96/54mmHg。呼吸数 32/分。SpO2 91%(room air)。左下側胸部にcoarse cracklesを聴取し、胸部エックス線写真で左下肺野に浸潤影を認める。酸素投与と生理食塩液の静脈内投与を開始した。
- 治療方針の決定のためまず行う検査はどれか。2つ選べ。
- a 血液培養
- b 喀痰Gram染色
- c 喀痰Grocott染色
- d 血中アスペルギルス抗原
- e 血中サイトメガロウイルス抗原
[正答]
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★リンクテーブル★
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- 日齢3の男児。在胎38週2日、2,648gで分娩遷延のため吸引分娩で出生した。Apgarスコアは9点(1分)であった。出生直後に頭部の腫瘤を認めていた。活気不良と頭部の腫瘤増大、全身蒼白のためNICUに搬入された。意識は清明。身長 48.5cm、体重 2,648g。体温 36.2℃。心拍数 148/分、整。血圧 48/20mmHg。呼吸数 58/分。SpO2 96%(room air)。両側の頭頂側頭部に径4cmの柔らかい腫瘤を触知する。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球 180万、Hb 6.8g/dL、Ht 18%、白血球 28,000、血小板 20万、出血時間正常、PT-INR 1.1(基準 0.9~1.1)、APTT 122秒(基準 27~40)、フィブリノゲン 262mg/dL(基準 130~380)。頭部CT冠状断像(別冊No. 31)を別に示す。
- この患者で活性が低下する可能性があるのはどれか。2つ選べ。
- a 第Ⅶ因子
- b 第Ⅷ因子
- c 第Ⅸ因子
- d 第Ⅹ因子
- e 第XIII因子
[正答]
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- 73歳の女性。腰痛を主訴に来院した。1年前から腰痛があり、3か月前から次第に増強したため受診した。顔面は蒼白で眼瞼結膜は貧血様であり、眼球結膜に黄染を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。表在リンパ節は触知しない。尿所見:蛋白1+。血液所見:赤血球 300万、Hb 8.1g/dL、白血球 4,400、血小板 22万。血液生化学所見:総蛋白 10.1g/dL、アルブミン 2.9g/dL、IgG 5,475mg/dL(基準 960~1,960)、IgA 36mg/dL(基準 110~410)、IgM 22mg/dL(基準 65~350)。総ビリルビン 1.4mg/dL、AST 52U/L、ALT 45U/L、尿素窒素 30mg/dL、クレアチニン 1.5mg/dL、血糖 124mg/dL、Na 140mEq/L、K 4.1mEq/L、Cl 108mEq/L、Ca 8.8mg/dL。
- 診断確定のために必要な検査はどれか。2つ選べ。
[正答]
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