- 76歳の女性。物忘れが多くなり、何度も同じことを尋ねるようになったことを心配した家族に付き添われて来院した。約1年前から軽度の意欲低下がみられていたが、ここ3か月間は食事を作るものの同じ献立を何日も連続して作るようになってきたという。身体所見に異常を認めない。Hamiltonうつ病評価尺度4点(0点~7点:正常)、Mini-MentalState Examination(MMSE) 16点(30点満点)。頭部MRIで海馬の軽度萎縮が認められた。
- この患者の機能評価に有用な検査はどれか。2つ選べ。
- a Rorschachテスト
- b 津守・稲毛式発達検査
- c 前頭葉機能検査(FAB)
- d 状態特性不安検査(STAI)
- e Wechsler記憶検査(WMS-R)
[正答]
※国試ナビ4※ [114A069]←[国試_114]→[114A071]
★リンクテーブル★
[★]
- 70歳の男性。発熱を主訴に来院した。2週前から38℃前後の発熱が出現し、解熱薬とセフェム系の抗菌薬を処方された。一時的に症状の改善がみられたが、投薬の終了後に再び発熱したため、紹介され受診した。58歳時より高血圧症および脂質異常症に対して自宅近くの診療所から内服薬を処方されている。3年前に僧帽弁逆流症を指摘されたが手術適応はないと診断されていた。意識は清明。体温 37.6℃。脈拍 72/分、整。血圧 124/80mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 94%(room air)。心音は心尖部にⅢ/Ⅵの全収縮期雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。尿所見:尿比重 1.016、蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)、沈渣に赤血球、白血球を認めない。血液所見:赤血球 452万、Hb 12.4g/dL、Ht 36%、白血球 12,400(桿状核好中球 55%、分葉核好中球 22%、好酸球 2%、好塩基球 1%、単球 5%、リンパ球 15%)、血小板 35万。血液生化学所見:AST 38U/L、ALT 36U/L、尿素窒素 20mg/dL、クレアチニン 1.0mg/dL、尿酸 7.1mg/dL、Na 137mEq/L、K4.6mEq/L、Cl 100mEq/L。CRP 20mg/dL。
- 現時点における対応で正しいのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [114A068]←[国試_114]→[114A070]
[★]
- 9歳の男児。左肘痛を主訴に母親とともに来院した。自転車乗車中に転倒し、左手をついて受傷した。左肘関節エックス線写真(別冊No.32A、B)を別に示す。徒手整復を行う準備をしていたところ、左前腕部にも疹痛が出現し、左手指の自動運動が不能となった。
- 緊急筋膜切開術を判断する指標として適切なのはどれか。2つ選べ。
- a 創の有無
- b 転位の程度
- c 橈骨動脈の拍動
- d 皮下出血の有無
- e 前腕筋区画内圧
[正答]
※国試ナビ4※ [114A070]←[国試_114]→[114A072]
[★]