- 38歳の女性。下腹部痛を主訴に来院した。5年前から月経時に下腹部痛と腰痛を自覚するようになった。1年前から月経初日と2日目に仕事を休むようになった。3か月前から月経終了後に下腹部痛と腰痛が出現し仕事を休むようになった。月経は28日周期で整。持続5日間。現在妊娠希望はないが将来は妊娠したいと思っている。飲酒は機会飲酒。母は子宮筋腫で子宮摘出術を受けた。身長 162cm、体重 58kg。体温 36.8℃。脈拍 68/分、整。血圧 108/76mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。下腹部に圧痛のある腫瘤を触知する。内診では、子宮は前屈で正常大。左右付属器の腫瘤はそれぞれ径10cmで圧痛を認める。Douglas窩に有痛性の硬結を触知する。下腹部MRIの矢状断像(別冊No. 12)を別に示す。
- 治療法を決める上で考慮すべきなのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [114C057]←[国試_114]→[114C059]
★リンクテーブル★
[★]
- 43歳の男性。自営業。すぐに機嫌を損ねて怒鳴るようになったため、妻と母親に説得されて来院した。3か月前に父親が急逝してからしばらくの間、元気がなく、家族と話さなくなった。1か月前から店で必要以上にたくさん仕入れをするようになり、従業員に対して大声で怒鳴りつけるようになった。商品陳列の場所を何度も変え、始終移動させているようになった。元来ほとんど飲酒をしなかったが、毎晩飲酒をするようになったという。多弁で、感情の動きが激しく表出され、話題が際限なく広がる。本人は受診について不満であり、精神的なストレスで悲観的な考えに陥っている家族の方に治療を受けさせたいと述べている。これまでに発達上の問題はなかった。血液検査、頭部MRI及び脳波検査に異常を認めない。
- この患者にみられる症状はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [114C056]←[国試_114]→[114C058]
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- 25歳の初妊婦(1妊0産)。妊娠34週4日に周産期管理のため、自宅近くの産科診療所から紹介されて来院した。既往歴、家族歴に特記すべきことはない。身長 160cm、体重 59kg。体温 36.6℃。脈拍 80/分、整。血圧 120/72mmHg。内診時の帯下ではBTB試験紙の色の変化はなかった。腹部超音波検査で胎児は頭位で、推定体重は2,050g、羊水指数(AFI)は3.8cmだった。臍帯断面の超音波像(別冊 No.13A)及びノンストレステスト(NST)の結果(別冊No.13B)を別に示す。
- 説明として正しいのはどれか。2つ選べ。
- a 「絶対安静が必要です」
- b 「前期破水が疑われます」
- c 「羊水過少が疑われます」
- d 「今日中に分娩にする必要があります」
- e 「赤ちゃんの先天的な病気の精密検査が必要です」
[正答]
※国試ナビ4※ [114C058]←[国試_114]→[114C060]
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