- 22歳の男性。視力低下、昼盲を主訴に来院した。幼少時よりアトピー性皮膚炎を指摘されていた。15歳ころから眼瞼および結膜の掻痒感が強くなり、副腎皮質ステロイド外用薬および点眼薬を使用してきたが、掻痒感が消失しない時に眼部を叩打してきた。1年ほど前から視力低下および昼盲を自覚するようになったという。視力は右 0.1(0.9×-3.0D)、左 0.1(1.0×-2.5D)。眼圧は右 13mmHg、左 17mmHg。両眼の散瞳後の前眼部写真(別冊No. 24)を別に示す。細隙灯顕微鏡検査で右眼の前部硝子体に色素散布を認める。
- 緊急に処置・手術が必要な合併症はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114A053]←[国試_114]→[114A055]
★リンクテーブル★
[★]
- 77歳の男性。血尿を主訴に来院した。3か月前から時々血尿を自覚していたが、自然に消失していたため医療機関を受診していなかった。2日前から血尿が持続するため受診した。喫煙歴は20本/日を50年間。飲酒は機会飲酒。身長 165cm、体重 70kg。脈拍 72/分、整。血圧 120/72mmHg。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。尿所見:沈渣は赤血球 100以上/HPF。血液所見:赤血球 395万、Hb 12.9g/dL、Ht 38%、白血球 8,100。血液生化学所見:総蛋白 6.7g/dL、アルブミン 3.8g/dL、尿素窒素 18mg/dL、クレアチニン 0.8mg/dL。尿細胞診はクラスV。胸腹部造影CT(別冊No. 25A、B)を別に示す。
- この患者で正しいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114A054]←[国試_114]→[114A056]
[★]
- 60歳の女性。咳嗽を主訴に来院した。5年前から関節リウマチに対し、副腎皮質ステロイドとメトトレキサートの内服処方を受け、病状は安定している。1か月前から咳嗽が続いている。胸部エックス線写真(別冊No. 23A)及び胸部CT(別冊No. 23B)を別に示す。気管支鏡検査を行い、気管支洗浄液の抗酸菌検査で塗抹陽性で、非結核性抗酸菌が培養された。血液検査で抗MAC抗体(抗Mycobacterium avium complex抗体)が陽性であった。対応で適切なのはどれか。
- a 肺生検が必要である。
- b 接触者健康診断を行う。
- c 個室隔離のため入院させる。
- d 保健所への届出は不要である。
- e クラリスロマイシン単剤治療を行う。
[正答]
※国試ナビ4※ [114A052]←[国試_114]→[114A054]
[★]