- 42歳の男性。喘鳴を主訴に来院した。幼児期に気管支喘息を発症したが、12歳以降は喘息発作もなく過ごしていた。半年前から再び発作が生じるようになったため受診した。アレルギー性鼻炎の既往はない。吸入副腎皮質ステロイド薬、吸入長時間作用性β2刺激薬、吸入長時間作用性抗コリン薬、ロイコトリエン受容体拮抗薬、テオフィリン徐放薬で治療したところ最近症状が落ち着き、減薬を考慮している。血液所見:赤血球 430万、Hb 14.5g/dL、白血球 7,800(分葉核好中球 63%、好酸球 10%、好塩基球 1%、単球 5%、リンパ球 21%)、血小板 25万。特異的IgE抗体は全て陰性。
- 治療方針として、中止すべきでないのはどれか。
- a テオフィリン徐放薬
- b 吸入副腎皮質ステロイド薬
- c 吸入長時間作用性β2刺激薬
- d 吸入長時間作用性抗コリン薬
- e ロイコトリエン受容体拮抗薬
[正答]
※国試ナビ4※ [114D055]←[国試_114]→[114D057]
★リンクテーブル★
[★]
- 65歳の女性。発熱と悪寒を主訴に来院した。意識レベルはJCSⅡ-10。身長 155cm、体重 68kg。体温 38.8℃。脈拍 96/分、整。血圧 92/52mmHg。呼吸数 28/分。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。右背部叩打痛を認める。尿所見:蛋白1+、糖(-)、ケトン体(-)、潜血1+、沈渣は赤血球 10~50/HPF、白血球 50~99/HPF。血液所見:赤血球 434万、Hb 11.8g/dL、Ht 37%、白血球 2,200、血小板 22万。血液生化学所見:総蛋白 6.5g/dL、アルブミン 2.8g/dL、AST 19U/L、ALT 19U/L、尿素窒素 12mg/dL、クレアチニン 0.8mg/dL。CRP 21mg/dL。血液培養と尿培養の検体を採取し、生理食塩液による輸液を行ったが、血圧低下の改善はみられず、カテコラミンと抗菌薬の投与を開始した。腹部CT(別冊No.25A、B)を別に示す。
- 直ちに行うべき処置はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114D056]←[国試_114]→[114D058]
[★]
- 日齢Oの新生児。妊娠31週から胎児発育不全を指摘されていた。在胎38週に体重1,890gで出生した。低出生体重児のためNICUに入院した。啼泣は弱かったが多呼吸のため保育器内に収容して酸素を投与した。眼裂狭小、小さな口、小下顎などの特徴的顔貌を認めた。また、手指の重合と屈曲拘縮、ゆり椅子状の足底を認めた。全身の筋緊張は亢進していた。
- この患児にあてはまるのはどれか。
- a 生命予後は良い。
- b 発達遅滞をきたす。
- c 心疾患は合併しにくい。
- d 急性白血病を合併しやすい。
- e 甲高い泣き声が特徴的である。
[正答]
※国試ナビ4※ [114D054]←[国試_114]→[114D056]
[★]