- 65歳の男性。吐血のため救急車で搬入された。10年前からアルコール性肝障害を指摘されていたが通院していなかった。本日、夕食後に吐血をしたため、家族が救急車を要請した。意識レベルはJCSⅡ-10。身長 168cm、体重 74kg。体温 36.8℃。心拍数 112/分、整。血圧 88/68mmHg。呼吸数 22/分。SpO2 95%(鼻カニューラ 3L/分酸素投与下)。皮膚は湿潤している。眼瞼結膜は貧血様で、眼球結膜に軽度の黄染を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部はやや膨隆し波動を認める。四肢に冷汗を認める。
- まず行うべきなのはどれか。
[正答]
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- 次の文を読み、41、42の問いに答えよ。
- 72歳の男性。下腹部痛を主訴に来院した。
- 現病歴:10年前から高血圧症で通院中であり、降圧薬による内服療法を受けている。1か月前から動悸を伴う心房細動が出現し、抗不整脈薬と抗凝固薬の処方も受けていた。昨日昼から尿が出ず、下腹部が張ってきていたが様子をみていた。今朝、下腹部の痛みで目覚め、症状が増悪するため受診した。
- 既往歴:特記すべきことはない。
- 生活歴:喫煙歴は20本/日を40年間。飲酒は日本酒1.2合/日。
- 家族歴:父親が68歳時に胃癌で死亡。
- 現症:意識は清明。身長 165cm、体重 61kg。体温 36.9℃。脈拍 52/分、不整。血圧 142/94mmHg。呼吸数 18/分。SpO2 96%(room air)。頸静脈の怒張を認めない。心尖部を最強点とするⅡ/Ⅵの収縮期雑音を認める。呼吸音に異常を認めない。腹部は下腹部が膨隆し、圧痛を認める。下腿浮腫は認めない。腹部超音波検査で膀胱容積は拡大しており、尿道カテーテルを一時的に留置することとした。
- カテーテル留置で正しいのはどれか。
- a 挿入時は患者を側臥位にする。
- b 陰茎に潤滑剤を塗布した後に消毒を行う。
- c 陰茎は垂直方向に軽く引き上げるように保持する。
- d 蓄尿バックは膀胱と同じ高さの位置でベッド柵に固定する。
- e 挿入途中で抵抗が強い場合、その位置でバルーンを膨らませる。
[正答]
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- 71歳の男性。6か月前からの排尿困難と夜間頻尿を主訴に来院した。既往歴および家族歴に特記すべきことはない。身長 162cm、体重 60kg。体温 36.4℃。脈拍 72/分、整。血圧 154/82mmHg。呼吸数 14/分。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。直腸指診で横径 40mm程度の前立腺を触知するが硬結を認めない。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、沈渣に赤血球と白血球とを認めない。血清PSA 2.5ng/mL(基準 4.0以下)。国際前立腺症状スコア 28点(軽症 0~7点、中等症 8~19点、重症 20~35点)。腹部超音波検査で推定前立腺体積 60mL。尿流測定で排尿量 120mL、最大尿流率 2.5mL/秒、残尿量 240mL。
- 治療薬として適切でないのはどれか。
[正答]
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