- 英
- complement activity, complement titer
- 同
- 血清補体価 serum complement level, serum complement titer
- 関
- CH50
概念
- 抗体に感作されたヒツジ抗体を50%溶血を生じさせる血清量。
- 補体活性の指標となる;古典経路と共通経路の評価。
正常値
補体価が変化する病態 (OLM.394)
高値
低値
-
-
- 2. 代替経路が亢進する病態
← 補体価では代替経路は評価していない ← どういうこと?
- 蛋白質漏出性病態(肝機能が保たれていれば、補償される)
- 生体外で肝や血清を放置すると古典経路が活性化される状態で、血清抗体価は減少するが補体成分タンパク量は減少しない。EDTAを抗凝固剤として用いるとこの現象はみられない。 ← ?
- 慢性C型肝炎、肝硬変、混合型クリオグロブリン血症
血清補体価の低下
国試
UpToDate Contents
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- 1. 補体系の概要および臨床的評価 overview and clinical assessment of the complement system
- 2. 補体経路 complement pathways
- 3. 補体系の後天性疾患 acquired disorders of the complement system
- 4. 補体系の遺伝性疾患 inherited disorders of the complement system
- 5. 補体系の制御因子および受容体 regulators and receptors of the complement system
Japanese Journal
- 繰り返し精神症状が出現する全身性エリテマトーデスの1症例--血清補体価と精神症状との相関性についての検討 (特集 症状性を含む器質性精神障害の症例)
- 臨床報告 眼窩筋炎の治療に血清補体価測定が有用であった1例
- 血清補体価(CH50) (広範囲 血液・尿化学検査 免疫学的検査(第7版・3)その数値をどう読むか) -- (免疫学的検査 補体および関連物質)
- Neuropsychiatric systemic lupus erythematosusにおける髄液IL-6の有用性に関する臨床的検討
- 寶來 吉朗,渡邉 秀之,宮村 知也 [他]
- 福岡医学雑誌 101(2), 34-40, 2010-02-25
- … 不安症,認識障害,情動障害,精神障害)では両群間に有意差を認めず,脳波及び頭部MRI の異常所見も両群間に有意差を認めなかったが,髄液IL-6 上昇群では髄液細胞数が増加する傾向を認めた.一方血清補体価は髄液IL-6 上昇群で低下していた.更に抗リン脂質抗体陽性群と陰性群に分けて比較すると,陽性群では陰性群より髄液IL-6が低い傾向であった.【考察】SLE における神経症状の診断において髄液IL-6 …
- NAID 120002190735
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★リンクテーブル★
[★]
- 25歳の女性。発熱と関節痛とを主訴に来院した。3週前から38℃台の発熱があった。自宅近くの診療所を受診しセフェム系抗菌薬を処方され服用したが、症状が改善しないため紹介されて受診した。身長 147cm、体重 52kg。体温 37.7℃。脈拍 112/分、整。血圧 120/70mmHg。頬部に紅斑を認める。胸部に異常を認めない。下腿に軽度の浮腫を認める。尿所見:蛋白 3+、潜血 2+、沈渣に赤血球 10~29個/1視野、白血球 5~9個/1視野、顆粒円柱 1個/数視野、尿蛋白 4.2g/日。血液所見:赤血球 321万、Hb 9.0g/dL、Ht 28%、白血球 3,000、血小板 11万。血液生化学所見:総蛋白 7.8g/dL、アルブミン 2.2g/dL、IgG 2,100mg/dL(基準 960~1,960)、IgA 486mg/dL(基準 110~410)、IgM 188mg/dL(基準 65~350)、尿素窒素 30mg/dL、クレアチニン 1.6mg/dL。免疫血清学所見:CRP 0.5mg/dL、抗核抗体 1,280倍(基準 20以下)、MPO-ANCA 20EU/mL未満(基準 20未満)、PR3-ANCA 10EU/mL未満(基準 10未満)。
- 血清で低値を示すのはどれか。
- a LD値
- b 補体価(CH50)
- c 抗dsDNA抗体価
- d フィブリノゲン値
- e 総コレステロール値
[正答]
※国試ナビ4※ [110I046]←[国試_110]→[110I048]
[★]
- 35歳の女性。発熱と関節痛とのため来院した。2週前から38℃以上の間欠熱が出現している。意識は清明。身長152cm、体重41㎏。体温38.1℃。脈拍84/分、整。血圧102/70mmHg。眼瞼結膜に貧血はなく、眼球結膜に黄疸はない。頚部リンパ節腫脹を認める。心雑音はない。胸部でラ音を聴取しない。肝を右肋骨弓下に2cm触知する。四肢に淡紅色の丘疹を認める。両肘、右手および両足関節に腫脹と圧痛とを認める。尿所見:蛋白(-)、潜血(-)。血液所見:赤血球418万、Hb11.2g/dl、白血球13,300、血小板33万。血清生化学所見:総蛋白6.7g/dl、アルブミン3.7mg/dl、AST95単位、ALT245単位、LDH645単位(基準176~353)、CRP10.4mg/dl。胸部エックス線写真に異常を認めない。
- この疾患でみとめられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099G052]←[国試_099]→[099G054]
[★]
- 36歳の女性。乏尿と浮腫とを主訴に来院した。 2週前に発熱と咽頭痛とが出現した。昨日から尿量が減少し、全身に浮腫が出現してきた。頭痛も伴うようになったため受診した。
- 体温36.0℃。脈拍72/分、整。血圧160/100mmHg。呼吸数18/分。
- 尿所見:蛋白1+、潜血3+、沈渣に赤血球多数/1視野。血液所見:赤血球400万、 Hb12.6g/dl、 Ht34%、白血球6,600、血小板22万。血液生化学所見:アルブミン4.2g/dl、尿素窒素30mg/dl、クレアチニン1.2mg/dl、総コレステロール220mg/dl。入院後7日に施行した腎生検のPAS染色標本(別冊No. 26A)と電子顕微鏡写真(別冊No. 26B)とを別に示す。
- この患者の検査所見として考えられるのはどれか。 2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [106A052]←[国試_106]→[106A054]
[★]
- 22歳の女性。発熱と顔面の紅斑とを主訴に来院した。昨年の冬に両手にRaynaud現象が出現し、時々関節痛があった。1週前、友人と海に行き日焼けをした後の皮膚に水疱を伴う皮疹が出現した。意識は清明。体温38.6℃。脈拍92/分、整。血圧110/60mmHg。顔面に蝶形紅斑を認める。頸部リンパ節腫脹を認める。胸部に異常はない。手と手指との関節に腫脹と圧痛とを認める。血液所見:赤沈48mm/1時間、赤血球306万、Hb10.2g/dl、白血球2,600。血清生化学所見:AST25単位、ALT30単位。CRP2.0mg/dl。
- この疾患でみられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [100A035]←[国試_100]→[100A037]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [105I031]←[国試_105]→[105I033]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [095A058]←[国試_095]→[095A060]
[★]
- 英
- cryoglobulin, Cry
- 関
- 低温型グロブリン
概念
- 血清を低温(4℃)に保存すると、白色またはゲル状化し、37℃に戻すと再融解するという可逆的変化を示す。
分類
- タイプI:Mタンパク
- タイプII:Mタンパク+多クローン性免疫グロブリン
- タイプIII:多クローン性免疫グロブリン
LAB.755
検査に与える影響
- 37℃以下で沈殿するとき補体を取り込むため補体価が低下する。
[★]
- 英
- serum complement level
- 関
- 補体値、補体価、補体
[★]
- 関
- complement activity、complement titre
[★]
- 関
- complement activity、complement titer
[★]
- 関
- complement titer、complement titre
[★]
- 英
- hemolytic complement titer
- 同
- 溶血性補体活性 hemolytic complement activity
- 関
- 補体価
[★]
- 英
- complement hemolytic activity assay
[★]
- 英
- complement
- 同
- アレキシン alexin
- 関
- 補体活性化経路、補体価
補体の相互作用 IMM.62
- C1qがカスケードの最初となる。3つの方法で補体カスケードがはじまる。
- (1)多価陰イオン表面(例えば、グラム陰性細菌のリポテイコ酸)
- (2)バクテリアの多糖のホスホコリンに結合(例えば肺炎球菌のC蛋白質)
- (3)抗原抗体複合体に結合して自然免疫と獲得免疫のエフェクター機構を結びつける。
- 炭化水素鎖を認識するレクチンがカスケードの最初となる。
- C3からはじまる。血漿中のC3が病原体の表面で自発的に活性化されることで補体反応がはじまる。
3つの経路は共通してC3 convertaseを生成。C3 convertaseはC3→C3a+C3b
C3a: C3a is a peptide mediator of local inflammation
C3b: C3b binds covalently to the bacterial cell membrane and opsonizes the bacteria
C5 convertaseはC3bにC3 convertaseが結合してできる
C5 converaseはC5→C5a+C5b
C5a: powerful peptide mediator of inflammation
C5b: C5b,C6,C7,C8,C9: membrane-attack complex
C3aとC5a。C4a
- 炎症部位に血管外に抗体、補体、食細胞を集め、組織液を増やすことで抗原提示細胞がリンパ節に移動するのを促進する(IMM.75)
- C5a,C3a,C4a: smooth muscle contraction.(IMM.75)
- C5a,C3a: act on the endo thelial cells lining blood vessels to induce adhesion molecules.(IMM.75)
- C5a>C3a>C4a: increase in blood flow, increase vascular permeability, increase binding of phagocytes to exdothielial cells.(IMM.76)
- C5a: activates mast cells to release mediators, such as histamine and TNF-α. that contribute the inflammatory response(IMM.76).
- C5a: acts directly on neutrophils and monocytes and attracting neutrophils and monocytes(IMM.75)
- C3a: contributes to the pypotension and edema seen in endotoxic shock
- C5a: activated by endotoxin, funcions in neutrophil chemotaxis
C5a
臨床関連