- 英
- aortic stenosis, AS, aortic valve stenosis
- 同
- 大動脈狭窄症、大動脈弁狭窄
- 関
- 大動脈弁、先天性大動脈弁狭窄症
病因
- 二尖弁:高齢者で石灰化を来し、ASの症状が出現する。
- 閉鎖型:まれ。
- 感染症 :溶連菌感染によるリウマチ熱(現在では稀となっている)、感染性心内膜症
- 血管疾患:動脈硬化に続発 → 最も多い、らしい
重症度の区分
- ガイドライン1
|
軽度
|
中等度
|
高度
|
連続波ドプラ法による最高血流速度(m/s)
|
<3.0
|
3.0 -4.0
|
≧4.0
|
簡易ベルヌイ式による収縮期平均圧較差(mmHg)
|
<25
|
25 -40
|
≧40
|
弁口面積(cm2)
|
>1.5
|
1.0 -1.5
|
≦1.0
|
弁口面積係数(cm2/m2)
|
-
|
-
|
<0.6
|
- pocket medicine
ステージ
|
症状
|
重症度
|
Max Jet Vel (m/s)
|
Mean Grad (mmHg)
|
AVA (cm2)
|
LVEF
|
0
|
なし
|
正常
|
1
|
0
|
3~4
|
正常
|
A
|
リスクあり
|
<2
|
<10
|
3~4
|
正常
|
B
|
軽度
|
2-2.9
|
<20
|
>1.5
|
正常
|
中等度
|
3-3.9
|
20-39
|
1~1.5
|
正常
|
C1
|
重度
|
≧4
|
≧40
|
≦1
|
正常
|
最重度
|
≧5
|
≧60
|
≦0.8
|
正常
|
C2
|
重度+EF低下
|
≧4
|
≧40
|
≦1
|
低下
|
D1
|
あり
|
重度
|
≧4
|
≧40
|
≦1
|
正常
|
D2
|
重度+左室拍出量低下+EF低下
|
<4
|
<40
|
≦1
|
低下
|
D3
|
重度+左室拍出量低下+EF正常
|
<4
|
<40
|
≦1
|
正常
|
身体所見
- 奇異性分裂(A弁の狭窄により大動脈側の押し戻す圧力(back pressure)が上がるのに時間がかかり、A2音のdelayとなる)。収縮期雑音が両頚部で聴取される。
- 往復雑音 to-and-fro murmur:拡張期の逆流性雑音に加え、一回拍出量の増加による相対的大動脈弁狭窄による収縮期雑音を聴取。
症状
検査
- ガイドライン1
- 表21 大動脈弁狭窄症の治療方針を判断する上での診断的手法の実施
- クラスⅠ
- 1 心電図検査
- 2 胸部X線写真、心エコー・ドプラ法
[show details]
ガイドライン
- 1. 弁膜疾患の非薬物治療に関するガイドライン(2007年改訂版)
参考
- 1. [charged] 成人における大動脈弁狭窄症の臨床像とその評価 - uptodate [1]
- 2. [charged] 成人における大動脈弁狭窄症の自然歴 - uptodate [2]
国試
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/03/12 01:24:09」(JST)
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大動脈弁狭窄症(だいどうみゃくべんきょうさくしょう、英Aortic valve stenosis:AS)は、大動脈弁口の狭窄によって全身に血液が送り出されにくくなる疾患である。
§病態
大動脈弁口の面積が減少すると抵抗が増し、心収縮期に血液が全身に送り出されにくくなる。その結果、収縮期血圧が低下し様々な臨床症状を呈するようになる。
正常の大動脈弁口の面積は3cm2程度で、1.5cm2以下になると臨床症状が現れる。
大動脈弁狭窄症の主な成因は先天性、リウマチ性、加齢変性性の3つで、最近は加齢変性性のものが増加傾向にある。65歳以上において加齢変性による大動脈弁硬化は29%、弁狭窄は2%に認められると報告されている。
§症状
- 大動脈圧低下
- 失神(Adams-Stokes症候群)
- 狭心症様胸痛
- 左心不全
§検査
§治療
§関連
心血管疾患 |
|
疾患 |
|
心疾患
|
不整脈
|
徐脈性
|
洞不全症候群 | 房室ブロック | 脚ブロック(右脚ブロック · 完全右脚ブロック · 左脚ブロック)
|
|
頻脈性
|
上室性
|
洞性頻脈(en) | 心房細動 | 心房粗動(en) | ブルガダ症候群 | 早期再分極症候群 | QT延長症候群 | WPW症候群
|
|
心室性
|
心室細動 | 心室頻拍
|
|
|
|
虚血性疾患
|
狭心症 | 心筋梗塞 | 急性冠症候群 | 冠動脈血栓症 | 心室瘤 | 心破裂 | 乳頭筋断裂(en)
|
|
弁膜症
|
僧帽弁狭窄症 | 僧帽弁閉鎖不全症 | 三尖弁狭窄症(en) | 三尖弁閉鎖不全症(en) | 大動脈弁狭窄症 | 大動脈弁閉鎖不全症(en)
|
|
先天性心疾患
|
心房中隔欠損 | 心室中隔欠損 | 心内膜床欠損症 | 動脈管開存症 | ファロー四徴症(極型ファロー四徴症) | 大血管転位(左旋性 · 右旋性) | 総肺静脈還流異常症 | 大動脈縮窄 | 左心低形成症候群 | 両大血管右室起始症 | 三尖弁閉鎖(en) | 単心室
|
|
心内膜・心筋
・心膜疾患
|
心内膜疾患
|
感染性心内膜炎
|
|
心膜疾患
|
心膜炎(急性心膜炎(en) · 慢性収縮性心膜炎) | 心タンポナーデ
|
|
心筋疾患
|
心筋症(虚血性心筋症・拡張型心筋症(en) · 肥大型心筋症(en) · 拘束型心筋症(en) · 特発性心筋症) | 心筋炎
|
|
|
心臓腫瘍(en) | 心臓性喘息 | 肺性心
|
|
|
血管疾患
|
大血管
|
大動脈瘤(胸部・腹部(en)・胸腹部) | 大動脈解離 | 大動脈炎症候群
|
|
動脈
|
閉塞性動脈硬化症 | 閉塞性血栓性血管炎 | 動静脈瘻 | 動脈硬化 | レイノー病
|
|
静脈
|
静脈瘤 | 血栓性静脈炎 | 静脈血栓塞栓症 | 脂肪塞栓症
|
|
|
|
|
病態・症候 |
|
心不全
|
左心不全 | 右心不全 | 両心不全(en)
|
|
血圧異常
|
高血圧
|
本態性高血圧症(en) | 二次性高血圧(en) | 高血圧性緊急症(en)
|
|
低血圧
|
|
|
心臓発作 | 心臓肥大 | 心停止 | 心肺停止
|
|
|
|
所見・検査 |
|
血圧計 | 聴診 | 心雑音 | 心電図 | 心電図モニタ | 心臓超音波検査 | 胸部X線写真 | 胸部X線CT | 心臓MRI | 心臓カテーテル検査(肺動脈カテーテル) | 心臓核医学検査 | 脈波伝播速度検査
|
|
|
治療 |
|
外科的治療
|
冠動脈バイパス術(CABG)
|
CABG | off-pump CAB(OPCAB) | MIDCAB(en) | TECAB(en)
|
|
弁膜症手術
|
弁置換術(en) | 弁形成術(en) | 弁輪形成術 | 交連切開術(en)
|
|
小児心臓外科
|
動脈管結紮術 | BTシャント | 肺動脈絞扼術(en) | ノーウッド手術 | グレン手術 | フォンタン手術 | ジャテン手術 | ラステリ手術 | ロス手術
|
|
心不全外科
|
心移植術 | 補助人工心臓装着術 | 左室形成術(Dor・SAVE・Overlapping)
|
|
不整脈外科
|
メイズ手術(en) | ペースメーカー | 植え込み型除細動器
|
|
大動脈手術
|
大動脈人工血管置換術 | 大動脈基部置換術 (Bentall, David) | ステントグラフト内挿術(en)
|
|
末梢血管手術
|
末梢動脈血行再建術 | 末梢静脈血行再建術 | 静脈抜去術(en) | 静脈血栓摘除術(en) | 内シャント作成術 | 肢切断
|
|
|
内科的治療
|
循環作動薬
|
抗不整脈薬
|
Ia群: プロカインアミド, キニジン
Ib群: リドカイン, フェニトイン
Ic群: フレカイニド(en), プロパフェノン(en)
II群: 交感神経β受容体遮断薬(プロプラノロールなど)
III群: アミオダロン, ソタロール(en)
IV群: カルシウム拮抗剤(ベラパミル, ジルチアゼムなど)
|
|
心不全治療薬(en)
|
利尿薬 | 血管拡張薬 | 強心配糖体 | 強心剤 | PDEⅢ阻害薬
|
|
狭心症治療薬
|
交感神経β受容体遮断薬 | 硝酸薬
|
|
高血圧治療薬
|
利尿薬 | 交感神経β受容体遮断薬 | レニン-アンジオテンシン系 (ACE阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、レニン阻害薬(en)) | カルシウム拮抗剤 | アドレナリン作動薬 | 脂質降下薬
|
|
|
血管内治療
|
経皮的冠動脈形成術
|
|
|
|
|
循環器系の正常構造・生理 |
|
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- P1-20-11 胎児診断した大動脈弁狭窄症についての症例検討(Group43 胎児・新生児の生理・病理1,一般演題,第63回日本産婦人科学会学術講演会)
- 神吉 一良,桂木 真司,西尾 美穂,井出 哲弥,岩宮 正,堀内 縁,神谷 千津子,佐々木 禎仁,上田 恵子,山中 薫,根木 玲子,池田 智明
- 日本産科婦人科學會雜誌 63(2), 597, 2011-02-01
- NAID 110008509216
- 術前・術後管理 手術適応境界域の重度呼吸機能障害を伴った大動脈弁狭窄症患者に対する術前呼吸リハビリテーション
- 大動脈弁狭窄症,僧帽弁狭窄症における心CTによる弁口面積評価 (特集 心CTは心エコーにどこまで迫れるか) -- (弁膜症を診る)
- TAVI時代を迎えて (私はこう考える 私の考える高齢者大動脈弁狭窄症の手術適応)
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[★]
- 次の文を読み、64~66の問いに答えよ。
- 86歳の女性。発熱と呼吸困難とを主訴に来院した。
- 現病歴:ADLは自立していたが半年前から時々食事中にむせることがあった。2日前から咳や痰を伴う38℃台の発熱が出現した。しばらく自宅で様子をみていたが、今朝になり呼吸困難も生じたため同居中の長女に付き添われて受診した。
- 既往歴:60歳ころから高血圧症、80歳ころから心房細動で投薬治療中。
- 生活歴:喫煙歴と飲酒歴とはない。
- 家族歴:父親が心筋梗塞で死亡。母親が胃癌で死亡。
- 現症:意識レベルはJCS I-3。身長 150cm、体重 54kg。体温 38.4℃。脈拍 112/分、不整。血圧 152/72mmHg。呼吸数 24/分。SpO2 94%(鼻カニューラ2L/分酸素投与下)。頸静脈の怒張を認める。III音を聴取する。IV音を聴取しない。心尖部を最強点とするIII/VIの汎(全)収縮期雑音を聴取する。右背下部でcoarse cracklesを聴取する。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。両側下腿に浮腫を認める。
- 検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血1+、沈査に白血球を認めない。血液所見:赤血球 347万、Hb 9.9g/dL、Ht 30%、白血球 10,200(桿状核好中球 30%、分葉核好中球 45%、好酸球 1%、好塩基球 1%、単球 6%、リンパ球 17%)、血小板 28万。血液生化学所見:総蛋白 5.4g/dL、アルブミン 2.7g/dL、総ビリルビン 0.9mg/dL、AST 28IU/L、ALT 26IU/L、LD 280IU/L(基準 176~353)、ALP 174IU/L(基準 115~359)、γ-GTP 24IU/L(基準 8~50)、アミラーゼ 72IU/L(基準 37~160)、CK 135IU/L(基準 30~140)、尿素窒素 27mg/dL、クレアチニン 1.1mg/dL、尿酸 6.9mg/dL、血糖 112mg/dL、HbA1c 6.0%(基準 4.6~6.2)、Na 133mEq/L、K 4.0mEq/L、Cl 97mEq/L。CRP 7.4mg/dL。胸部エックス線写真で右下肺野浸潤影、肺血管陰影の増強、右助骨横隔膜角鈍化、右第2弓の二重陰影および左第4弓の突出を認める。12誘導心電図で心拍数110/分の心房細動を認める。
- 経胸壁心エコー検査で予想されるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109G063]←[国試_109]→[109G065]
[★]
- 31歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。3か月前から全身倦怠感があったが、最近1か月で症状が増悪し、昨日から呼吸困難が出現するようになったため受診した。意識は清明。身長 175cm、体重 62kg。体温 36.5℃。脈拍 84/分、整。血圧 124/74mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 96%(room air)。胸部の聴診でⅢ音とⅣ音とを聴取する。両側の胸部でwheezesを聴取する。両側の脛骨前面に圧痕を残す浮腫を認める。血液所見と血液生化学所見とに異常を認めない。心電図は心拍数 82/分の洞調律で、その他に異常所見を認めない。胸部エックス線写真では心胸郭比 60%で肺うっ血を認める。心エコー図(別冊No. 14A、B)を別に示す。
- 最も考えられる疾患はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110I049]←[国試_110]→[110I051]
[★]
- 61歳の女性。労作時の息切れを主訴に来院した。 1年前から呼吸困難を自覚するようになり、この2か月で徐々に症状が増悪するようになった。最近6か月で3kgの体重増加を認めた。意識は清明。身長154cm、体重52kg。呼吸数18/分。脈拍84/分、整。血圧132/74mmHg。心尖部で3/6度の全収縮期雑音とIII音とを聴取する。呼吸音に異常を認めない。下腿に軽度の浮腫を認める。Holter心電図で明らかな異常を認めない。心エコー図(別冊No.4A、 B)とカラードプラ心エコー図(別冊No.4C)とを別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105A027]←[国試_105]→[105A029]
[★]
- 2か月前に歯科治療を受けた。1か月前から連日37℃台の発熱があり、近医で抗菌薬による治療を受けていた。2週前から労作時の息切れが出現するようになった。
- 意識は清明。身長160cm、体重45kg。体温38.3℃。脈拍96/分、整。血圧88/52mmHg。顔色不良。心尖部に4/6度の収縮期雑音を聴取する。
- 血液所見:赤血球340万、Hb9.8g/dl、Ht32%、白血球12,000(桿状核好中球12%、分葉核好中球65%、単球7%、リンパ球16%)、血小板8万。心エコー図を以下に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099G019]←[国試_099]→[099G021]
[★]
- 6歳の男児。学校の健康診断で心電図異常を指摘され来院した。
- 出生直後から心雑音を指摘されていたが、特に自覚症状もなく精密検査を受けたことがなかった。
- 身長115cm、体重20.5kg。呼吸数26/分。脈拍112/分、整。チアノーゼは認めない。
- 胸骨左縁第2肋間で振戦(thrill)を触れ、4/6度の駆出性収縮期雑音を聴取する。II音分裂間隔は広くIIpが減弱している。
- 心電図と胸部エックス線写真とを以下に示す。
- 考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [098A018]←[国試_098]→[098A020]
[★]
- 78歳の男性。 3時間前から持続する胸痛と冷汗とを主訴に来院した。 1か月前に受けた健康診断では心電図の異常を指摘されなかった。 10年前から脂質異常症を指摘されている。喫煙は20本/日を50年間。脈拍88/分、整。血圧162/98mmHg。来院時の心電図(別冊No. 9)を別に示す。
- 診断として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106A030]←[国試_106]→[106A032]
[★]
- 72歳の女性。胸部圧迫感を主訴に来院した。1か月前から駅の階段を上がるときに前胸部の圧迫感を自覚していた。数年前から心雑音を指摘されていたが、放置していた。心エコー図を以下に示す。
- この患者でみられないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102D023]←[国試_102]→[102D025]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [109A016]←[国試_109]→[109A018]
[★]
- 52歳の男性。健康診断で心雑音を指摘されたため来院した。自覚症状はない。脈拍68/分、整。血圧142/84mmHg。心エコー図(別冊No. 3A、 B)を別に示す。
- 診断として考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106A023]←[国試_106]→[106A025]
[★]
- 34歳の男性。労作時の息切れを主訴に来院した。意識は清明。身長185cm、体重58kg。脈拍92/分、整。血圧162/48mmHg。四肢は細長く、口蓋は高い。胸骨左縁第4肋間に3/6度の収縮期・拡張期(to and fro)雑音を聴取する。診断はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099A020]←[国試_099]→[099A022]
[★]
- 3歳の男児。 3歳児健康診査で心雑音を指摘され来院した。胸骨左縁第 2肋間を最強点とする III /VIの収縮期駆出性〈収縮中期性〉雑音を聴取し、この雑音は左頸部に放散する。
- 考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108F018]←[国試_108]→[108F020]
[★]
- 心臓の聴診所見と疑われる疾患の組合せで正しいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109H004]←[国試_109]→[109H006]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [097H023]←[国試_097]→[097H025]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [096B028]←[国試_096]→[096B030]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [096H020]←[国試_096]→[096H022]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [106E002]←[国試_106]→[106E004]
[★]
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [096H024]←[国試_096]→[096H026]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [107E033]←[国試_107]→[107E035]
[★]
- 胸部エックス線写真で左第3弓の突出がみられやすいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106C007]←[国試_106]→[106C009]
[★]
- 心雑音が臥位より前傾坐位でよく聴取されるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099B037]←[国試_099]→[099B039]
[★]
- 英
- heart murmur, cardiac murmur
- 関
- 拡張期雑音、過剰心音、レヴァイン分類
収縮期雑音 systolic murmur
拡張期雑音 diastolic murmur
continuous murmur
- 連続的な圧較差の存在を示唆する
- A. continuous:動脈管開存症 PDA:肺動脈弁領域。動脈管を流れる血流と雑音が比例するので、S2に向かって大きくなり、S1に向かって小さくなる。
- B. to-and-fro: AS + AR, PS+ PR :S1~(収縮期:AS,PSによる駆出性雑音。ダイアモンド型)~S2, S2~(拡張期:MR,PRによる逆流性雑音。decrescendo)~S1 S1に向かって小さくなるので、連続音とは区別できるはず。
手技見えp.116
- 僧帽弁開放音(OS):MS
- 収縮中期クリック:MVP
- 拡張期ランブル + 前収縮期雑音:MS
- 拡張期灌水様雑音/拡張期逆流性雑音:AR、PR
- 収縮期逆流性雑音:心尖部:MR
体位との関係
呼吸との関係
右心系:三尖弁の雑音
- 吸うとき強く、吐くとき弱く
- 吸うと胸腔内圧が陰圧になり、静脈還流量が増加する
左心系:僧帽弁、大動脈弁の雑音
- 吸うとき弱く、吐くとき強く
- 胸腔内圧が上昇すると、肺から心臓に向かう血流が増加する(ホントニか?)ので、左心系の雑音が増強するのだ???????????
手技との関連
疾患別
MS
- 概念:拡張期ランブル
- 時相:拡張中期(open snap)に続いて。
- 最強点:心尖部
- 放散:
- 体位:左側臥位
- 音程:低音
MR
- 概念:収縮期逆流性雑音
- 最強点:心尖部
- 放散:左腋窩
- 体位:左側臥位
- 呼吸:呼気
- 音程:高音
AS
- 概念:収縮期駆出性雑音
- 最強点:2LSB
- 放散:右鎖骨下動脈、右頚動脈
- 体位:座位
- 呼吸:呼気
AR
- 概念:拡張期灌水様雑音
- 時相:拡張期
- 特徴:呼気で増強
- 最強点:3LSB
- 放散:
- 体位:座位前屈位
- 音程:高音
MVP
- 概念:収縮期逆流性雑音
- 時相:収縮期中期。クリック音の後から。
- 音程:高音 ← 圧較差が大きいため
ASD
- 概念:駆出期駆出性雑音
- 最強点:2LSB
- 放散:
- 体位:
VSD
病態特異的な心雑音
[★]
- 英
- hypertrophic obstructive cardiomyopathy, HOCM
- 同
- 特発性肥厚性大動脈弁下狭窄症 idiopathic hypertrophic subaortic stenosis IHSS
- 関
- 肥大型心筋症
- 非対称性心室中隔肥大、肥大型閉塞性心筋症、肥大性閉塞性心筋症、特発性肥大性大動脈弁下狭窄症
病態
- 心筋の肥大に伴い左室流出路狭窄を来しており、心拍出量が低下する。
- 心房細動などにより心房からの駆出量が減少すれば、心拍出量低下に繋がる。
類似疾患との鑑別
- QB.C-495改変
病理
病態
左室流出路狭窄の増悪・寛解因子
症状
合併症
検査
心エコー
[show details]
僧帽弁
- 僧帽弁前尖の収縮期前方運動(SAM):循環血液量の減少と左室の過収縮による(YN.C-135)
- 僧帽弁後退速度 DDRの低下:左心室のコンプライアンスが低下することにより、左室への血液流入速度が低下するため(YN.C-135)
大動脈弁
- 大動脈弁の収縮中期半閉鎖:HOCMでは収縮中期に駆出される血液量低下のために大動脈弁が閉鎖しそうになる(参考2)
心臓カテーテル検査
- 左室~大動脈圧:左室流入路圧 > 左室流出路圧
- ブロッケンブロウ現象:期外収縮が起きた場合、心室性期外収縮の休止期後の期外収縮後増強により収縮力が増強し、左室流出路閉塞が増強するためにかえって大動脈圧が低下する
- 造影:左室流出路狭窄
治療
- 治療目標:自覚症状の軽減、突然死、不正脈の予防
- βブロッカー、カルシウム拮抗薬 → 左室流出路狭窄の軽減 ⇔ ×硝酸薬、ジギタリス:左室流出路狭窄を増強
- Ia群抗不整脈薬
予後
国試
[★]
- 英
- second heart sounds, S2
- 関
- 心音
まとめ
II音増大
- MSとASとでは、同じstenosisでも心音の大きさに関与の仕方が違うんですね。
- 拡張期における大動脈圧、肺動脈圧が高い → 弁に衝突する血液の流速が早い → 弁の閉鎖音が大きい
- 大動脈弁が閉じるとき、拡張期早期 back pressureが高い?
- 拡張期に大動脈弁を挟んだback pressureが高いから?
II音減弱
分裂音
- PHD.33-35
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横隔膜の相対的位置
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II音
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呼気
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expiration
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 ̄
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single sound
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吸気
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inspiration
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_
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splitting sound
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- (1)吸気時には、肺の血管抵抗性が低下 → 拡張期におけるP弁へのback pressureは呼気時と比べ比較的低下する →P弁の開放時間が延長
- (2)吸気時には、肺静脈が拡張 → 左房・左室への血液還流量が減少 → 左室を充満する血液量減少 → 一回拍出量減少 → 駆出時間の短縮 → A弁の開放時間が短縮
- right bundle branch block(RBBB), pulmonic stenosis(PS)
- IIAが早まる:MR, VSD
- IIPが遅れる:RBBB, PS, pulmonary hypertension
[★]
- 英
- syncope, faint
- 関
- 一過性意識障害
定義
- 1. 発作的に起こる脳の血流低下による一過性の意識消失
- 2.
- 一過性の意識消失の結果、姿勢が保持できなくなり、かつ自然に、また完全に意識の回復が見られること(失神の診断・治療ガイドライン)
- 発症は比較的速やかであり、意識は多くの場合速やかに回復する。「意識障害」のうちで、特異な臨床像を持った1 つの症候である。(失神の診断・治療ガイドライン)
- 3. 元来、一過性の全脳虚血による一時的な意識消失で、かつ数秒から数分で意識を回復する物を指していたが、現在ではあいまい、より広義となっている。例えば、てんかん発作、低血糖、過換気、一過性脳虚血発作を含んでいる。(IMD.241) ← ホント?誰かが誤用しつづけているだけなんちゃうか?
症状
- 眼前暗黒感、めまい感、悪心などの前駆症状に引き続き、顔面が蒼白となり、ついに意識が消失
意識消失までの時間経過と症状
- 脳への血流停止が5-10秒程度で失神、10秒前後で筋弛緩・尿失禁、15秒以上で痙攣を生じる、らしい(参考2) ← 根拠となる文献を調査中
原因
- 救急での覚え方
- QB.C345
- 研修医当直御法度 症例帳 p.36
参考
- http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2007_inoue_h.pdf
- 2. 失神 国立療養所西札幌病院循環器科 別役徹生
- http://www.aurora-net.or.jp/life/heart/saizensen/86/index.html
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- 英
- tremor
- 関
- 不随意運動
分類
動作状態による分類
- 膝の上に力を抜いて置いた手を観察
- 筋が活動していない状態で出現する振戦。3-6Hz。
- →パーキンソン病
- 上司を前方に伸展させ、手指を開くように命じる。
- 筋がある一定の強さの持続的な活動を行っているときに出現する振戦。4-12Hz
- →本態性振戦、甲状腺機能亢進症、尿毒症、CO2ナルコーシス
- 筋が随意的な活動を行っている状態で出現する振戦
- 小脳の障害
- →小脳障害、ウイルソン病、多発性硬化症
- 運動時に目標に近づくほど増強する振戦として運動時振戦と区別。
- 統一されていないらしい。intention tremor/postural tremor+intention tremor
原因による分類(BET.176)
心雑音
- 英
- thrill
- 心尖は心雑音の原因となる振動が大きくなると生じる(手技見えvol.1 p.92)
- 心尖の触診は聴診の4部位と同じ位置、手掌遠位部でおこなう
振戦が見られる領域 (手技見えvol.1 p.95)
血管雑音
- 英
- thrill
- 同
- 猫喘 purring thrill
[★]
- 英
- ASR, aortic stenosis & aortic regurgitation
- 同
- 大動脈狭窄兼閉鎖不全症
[★]
- 英
- severe aortic stenosis in an infant
- 関
- 大動脈弁狭窄症
[★]
- 英
- fatal aortic stenosis???
- 関
- 大動脈弁狭窄症
[★]
- 英
- aortic valve (Z), AV
- ラ
- valva aortae
- 関
- 大動脈弁閉鎖不全、肺動脈弁、心臓
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
臨床関連
ガイドライン
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- 英
- aorta (Z), Ao
- 関
- 大動脈弁
- 大動脈径:胸骨左縁アプローチで左室長軸断面を得て、心エコーMモードで評価。
[★]
- 英
- sis, pathy
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- 英
- stenosis, stricture, constriction, narrowing
[★]
- 英
- stenosis、stenoses、stenotic
- 関
- 狭窄