- 英
- carpal tunnel syndrome, CTS
- 関
- 正中神経麻痺、手根管
概念
病因
- REU.354
- 反復性外傷(仕事、手の過度使用)
- 手首骨折後
- 良性腫瘍
- 痛風
診断
- 橈側3本半(母指・示指・中指・環指橈側)の知覚障害、
- 母指球橈側の筋萎縮
- ティネル徴候:(手根管症候群を診る場合には)手関節屈側で正中神経をハンマーでたたくと指先に痛みが放散する(BET.406)
- ファレン徴候:手関節を強く屈曲位にして1-2分保つと、指のしびれが増強し、正常にすると戻る。
- 逆ファレン徴候
- 電気診断 ← 確定診断
治療
- 参考3
- 手関節の装具固定(wrist splinting):軽度の例であれば装具固定でよい。糖質コルチコイド注射と組み合わせると症状の出現期間を短縮できる。
- 糖質コルチコイド注射
- 経口コルチコイド
- ヨガ ← really???
- 手根骨の移動(carpal bone mobilization)
- 神経の移動(nerve gliding)
- 超音波療法
- NSAIDsやその他の経口薬物
- 電気、磁気、およびレーザー療法
- 保存的治療
- 手術:重症例では屈筋支帯を切除し手根管の開放を行う。
参考
- 1. [charged] 手根管症候群の病因 - uptodate [1]
- 2. [charged] 手根管症候群の臨床症状および診断 - uptodate [2]
- 3. [charged] 手根管症候群の治療 - uptodate [3]
- 4. [charged] 手根管症候群に対する外科手術 - uptodate [4]
国試
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2016/04/06 00:14:01」(JST)
[Wiki ja表示]
手根管症候群 |
|
分類及び外部参照情報 |
ICD-10 |
G56.0 |
ICD-9 |
354.0 |
OMIM |
115430 |
DiseasesDB |
2156 |
MedlinePlus |
000433 |
eMedicine |
orthoped/455 pmr/21 emerg/83 radio/135 |
MeSH |
D002349 |
手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん、Carpal tunnel syndrome:CTS)とは手根管(腱と神経が通っている手首内の管)の中を走る正中神経が何らかの原因で手根管内圧が上がり、圧迫されて引き起こされる疾患群のこと。
目次
- 1 歴史
- 2 病因
- 3 症状
- 4 所見
- 5 治療
- 6 脚注
歴史
1900年頃より提唱がなされている。 病理学的解明は1960年代頃に米国クリーブランド病院の整形外科部長であったジョージ・ファレンによってなされている。
病因
多くは特発性であるが以下の関連は指摘されている。
- アメリカ労働省職業安全衛生管理局(OSHA)による調査にて、反復作業労働に生じることが多いという報告がなされている。
- 事故による手首の強い圧迫・深い切創・骨折などにより、正中神経が損傷を受けた場合に発生する。
症状
薬指の中指側半分・中指・人差し指・親指に痺れが生じる。薬指の小指側半分・小指には痺れが生じないのが特徴(こちらは肘部管症候群になる)。特に夜間や就眠時に症状が悪化する傾向がある。
所見
- 前腕手首よりの腹側を軽く叩き正中神経を刺激すると、しびれが人差し指・中指に放散する。(感度23-60%, 特異度 64-87%)
- 手首を屈曲させ、しばらくすると症状が増悪する。(感度10-91%, 特異度 33-86%)
- 第2指と比べ、第5指の痛覚閾値が低い。
- Hand diagram=患者に症状がある部位を詳細に図に書いてもらい、それが正中神経支配域に一致していること。[1](感度 64%, 特異度 73%)
治療
進行がひどい場合には外科手術が必要になる。鍼灸治療としては大陵穴に局所治療を行う。
脚注
- ^ D'Arcy CA et al.: The rational clinical examination. Does this patient have carpal tunnel syndrome ? JAMA 283; 3110-3117, 2000.
|
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 手根管症候群患者における超音波診断の有用性と臨床所見の関連について
- 田鹿 毅,小林 勉,山本 敦史,金子 哲也,澁澤 一行,高岸 憲二
- The Kitakanto medical journal 61(3), 461-462, 2011-08-01
- NAID 120003338765
- 沼口 俊平,中島 伸哉,豊泉 泰洋,長尾 聡哉,長岡 正宏,徳橋 泰明
- 東日本整形災害外科学会雑誌 = Journal of the Eastern Japan Association of Orthopaedics and Traumatology 23(2), 315-319, 2011-06-30
- NAID 10029276037
- 手根管症候群様の症状を呈した甲状腺機能亢進症の1例
Related Links
- 治療 上記の症状があるときは整形外科医に相談してください。手根管症候群に間違いないという診断が下されたら、消炎鎮痛剤やビタミンB12などの飲み薬、塗布薬、運動や仕事の軽減などやシーネ固定などの局所の安静、腱鞘炎を ...
- 手根管症候群。手根管症候群とはどんな病気か 手首の手のひら側にある骨と靭帯(じんたい)に囲まれた手根管というトンネルのなかを、正中神経と9本の指を曲げる筋肉の腱がとおっています。このトンネルのなかで神経が慢性的な圧 ...
- 手根管症候群は母指、示指、中指、薬指のしびれ、うずくような痛み、母指の筋力低下などの症状のため、仕事や日常生活に支障を生じる病気。症状、診断法、治療法、具体的な手術法や手術費用について解説します。
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 65歳の女性。手指を伸ばせないことを主訴に来院した。数日前に絵を描いていたところ右手から前腕に痛みが走り、環指と小指とを自力では伸ばせなくなったという。環指と小指との中手指節関節を他動的に伸展させることは可能であり、屈曲は自動、他動ともに可能である。また母指、示指、中指および手関節の自動伸展と自動屈曲は可能である。感覚障害はない。15年前に関節リウマチの診断を受け、現在はメトトレキサートと副腎皮質ステロイドにて治療中である。手指を伸ばすように指示した際の手の写真(別冊No. 4A)と手関節部エックス線写真(別冊No. 4B)とを別に示す。
- 病態として考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112D016]←[国試_112]→[112D018]
[★]
- 65歳の女性。手指を伸ばせないことを主訴に来院した。数日前に絵を描いていたら、右手から前腕に痛みが走り、環指と小指とを自力では伸ばせなくなったという。手指を伸ばすように指示した際の手の写真 (別冊 No.15A)と手関節部エックス線写真 (別冊 No.15B)とを別に示す。環指と小指の中手指節関節を他動的に伸展させることは可能であり、屈曲は自動、他動共に可能である。また母指、示指、中指および手関節の自動伸展と自動屈曲は可能である。感覚障害はない。 15年前に関節リウマチの診断を受け、現在はメトトレキサートとプレドニゾロンにて治療中である。
- 病態として考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108D031]←[国試_108]→[108D033]
[★]
- 34歳の男性。頭痛、顔つきの変化および手足の容積増大を主訴に来院した。2年前から家人に顔貌の変化を指摘されている。1年前から頭痛を自覚するようになった。身長 182cm、体重 98kg。脈拍 80/分、整。血圧 156/90mmHg。顔面は眉弓部の膨隆、鼻と口唇の肥大、巨舌を認める。胸部と腹部とに異常は認めない。内分泌検査所見:GH 8.5ng/mL(男性の基準 2.5以下)、IGF-1 780ng/mL(34歳男性の基準 102~283)、ACTH 35pg/mL(基準 7.2~63.3)、プロラクチン 62.0ng/mL(基準 3.6~12.8)、コルチゾール 14μg/dL(基準 6.24~18.0)。頭部単純エックス線写真(別冊No. 15)を別に示す。
- この患者でみられないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114A041]←[国試_114]→[114A043]
[★]
- 19歳の男性。左手掌のしびれ感を主訴に来院した。1年前から大学のサークルでギターの練習を毎日6時間行っていた。1か月前から左手掌にびりびりするしびれ感を自覚するようになった。しびれ感は起床時やギターの練習中に出現するという。身長 172cm、体重 62kg。脈拍 64/分、整。血圧 116/62mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腱反射は正常で、筋萎縮は認めない。他覚的感覚障害も明らかではないが、ある肢位を1分間継続すると左母指から中指の手掌側にしびれ感が誘発された。その肢位(別冊No. 3)を別に示す。
- 考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114A015]←[国試_114]→[114A017]
[★]
- 72歳の女性。右手の疼痛を主訴に来院した。3か月前に右橈骨遠位端骨折を受傷し、8週間のギプス固定を受けた。ギプス除去後にリハビリテーションを受けている。手を触られると刺すような痛みがあり、手掌の発汗亢進を自覚していたが、その後、増強するようになったため受診した。来院時、右手指は腫脹しており、つまみ動作は可能である。手関節とすべての手指の関節とに可動域制限を認める。両手エックス線写真(別冊No. 22)を別に示す。
- 診断として考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109D043]←[国試_109]→[109D045]
[★]
- 34歳の女性。右手のしびれ感を主訴に来院した。2か月前から右手のしびれ感が断続的に続いていた。脈拍68/分、整。血圧120/68mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。頚椎に異常を認めない。右上腕二頭筋反射と腕橈骨筋反射とに異常を認めない。握力は両側上肢とも正常範囲内である。右手関節を屈曲するとしびれ感が増強する。触覚低下を認める領域を斜線で表した図を示す。
- この患者の初期治療として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [105I070]←[国試_105]→[105I072]
[★]
- 54歳の女性。右手指のしびれを主訴に来院した。5か月前から右母指、示指および中指にビリビリした感じがあり、特に朝、目を覚ました時に強かった。1年前から縫製の内職をしているが、3か月前から針を持つ時に指に力が入らない。みられるのはどれか。2つ選べ。
- a. 母指球筋の萎縮
- b. 示指伸展筋力の低下
- c. 母指背側の感覚障害
- d. 肘管部でのTinel徴候
- e. 手関節掌屈による感覚異常の増強
[正答]
※国試ナビ4※ [103I055]←[国試_103]→[103I057]
[★]
- 54歳の女性。手指のしびれと脱力とを主訴に来院した。3か月前から右母指、示指および中指にしびれを感じ、特に朝、目を覚ました時に強い。裁縫の針を持つ指に力が入らない。右母指球筋に萎縮があり、右母指と示指とに表在覚の低下を認める。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101G043]←[国試_101]→[101G045]
[★]
- 56歳の男性。半年前から続く頭痛を主訴に来院した。身長170cm、体重80kg。発汗過多を認め、口唇、鼻および舌は肥大し、眉弓部や下顎が突出している。2年前に購入した革靴に足が入らなくなった。この疾患でみられないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [096I022]←[国試_096]→[096I024]
[★]
- ホルモンの過剰と症候の組合せで誤っているのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [098G063]←[国試_098]→[098G065]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [100B052]←[国試_100]→[100B054]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [098H056]←[国試_098]→[098H058]
[★]
- 英
- diabetes mellitus (SP), DM
- 関
- 糖尿病治療薬
- first aid step1 2006 p.first aid step1 2006 p.256,423
定義
- インスリンの不足
病型
- インスリン分泌の低下
- 血中インスリン濃度:低
- 遺伝や生活習慣病に関係なく発症。治療はインスリンの注射
- インスリン受容体や細胞内情報伝達系の質的・量的変化
- 一般に血中インスリン濃度:高
- 肥満、喫煙、運増などが関連
- 中高年に多い
- 運動療法と食事療法
参考1
- NIDDM:インスリン不要
- NIDDM:高血糖是正にインスリン必要
- IDDM:ケトーシス防止や生存にインスリン必要
症状
-
- 血糖値が170-180mg/dl以上で尿糖陽性となる。
- 血糖150mg/dlでも尿糖陽性であれば腎性尿糖が疑われる
- 口渇、多飲、多尿
- ケトーシス、アシドーシス体重減少
合併症
- 多発神経障害(広汎性左右対称性神経障害)
- 単神経障害
- 栄養血管の閉塞による脳神経障害
- 外眼筋(動眼神経、滑車神経、外転神経)麻痺、顔面神経麻痺
医療系の雑誌より(日経カデット11月?)
表5 糖尿病患者にみられる筋骨格系症状を呈する疾患と臨床的特徴
糖尿病との関係
|
疾患
|
臨床的特徴
|
糖尿病が直接病因に関与する疾患
|
糖尿病性手関節症(diabetic cheiroarthropathy)
|
コントロール不良の糖尿病に多い。原因不明の皮膚硬化が徐々に進行し、手指の屈曲拘縮を来し手全体に及び、強皮症と誤診される。手指を合わせることができない(Prayer徴候)。
|
シャルコー関節
|
頻度は低い(1%)が、長期糖尿病コントロール不良患者に多い。通常、足根中足関節などの中足部が多く、足底表面、前足部、中足部に潰瘍形成の合併を認めることがあり、骨髄炎との鑑別が困難な例あり。
|
糖尿病性骨溶解(diabetic osteolysis)
|
原因不明の足趾の末節骨や基節骨の骨吸収が起こリ、足痛の原因となる。X線ではickedcandy変形を呈し、骨髄炎との鑑別が困難。
|
糖尿病性筋梗塞
|
外傷、感染、腫瘍がなく大腿部などに急激に増大する疼痛を伴う腫瘤を認める。生検は出血の危険があるため行わない。通常1~2カ月で自然寛解する
|
糖尿病性筋萎縮症(diabetic amyotrophy)
|
糖尿病性末梢神経障害の一型。大腿前部の痛みで、時に脱力や萎縮が非対称性に起きる。CPKの上昇はなく、脳脊髄液で軽度蛋白上昇以外の有意な所見はない。神経伝導速度.筋電図では神経原性変化を認め、筋生検では炎症細胞浸潤を伴わない筋線経の萎縮あり。
|
直接の関係は不明だが糖尿病患者に頻度が高い疾患
|
癒着性関節包炎(凍結肩または五十肩)
|
糖尿病患者の10-33%にみられる。長期2型糖尿病を有する女性に多く、肩の痛みと可動域障害を呈する。約半数が両側性だが非利き手側で症状が強い。炎症反応やX線異常を認めず、数週~数カ月で自然寛解する。
|
複合性局所疼痛症候群1型(complex regional pain syndrome CRPS)
|
四肢の疼痛、皮膚色変化、皮膚温の変化、浮腫、可動域制限などの症候を呈するまれな症候群。
|
手掌屈筋鍵炎
|
糖尿病患者の5-33%に認められる。長期に罹患した女性に多く、利き手側の母指に頻度(75%)が高いが、どの指にもみられる。
|
Dupuytren拘縮
|
手掌筋膜の短縮と肥厚(有痛性結節)を生じ、第4、5指の屈曲拘縮を呈する。1型糖尿病で長期に罹患した患者に多いが、血糖コントロールとの関係はない。
|
手根管症候群
|
手根管症候群の全患者の最大15%に糖尿病を認める。
|
広汎性特発性骨増殖症(diffuse idiopathic skeletal hyperostosis DISH)
|
2型糖尿病患者の約20%にみられ、50才以上の肥満患者に多い。頭部、腰部のこわばリ、関節の可動域制限を呈する。全身の腱付着部痛を呈することもある。
|
その他
|
感染性関節炎や骨髄炎
|
血糖上昇による免疫力低下が感染症リスクを上昇させることによる
|
診断
血糖値検査による分類
正常 糖尿病型
空腹時血糖値 <110mg/dL ≧126mg/dL
and or
75g OGTT2時間値 <140mg/dL ≧200mg/dL
- 正常型であっても、食後1時間値が180mg/dL(10.0mmol/l)以上の場合には、180mg/dl未満のものに比べて糖尿病に進展する可能性が高いので、境界型に準じた取り扱い(経過観察)を行う(参考1)。
診断基準
- 参考2-4
- 1) 初回検査で、①空腹時血糖値≧126mg/dl、②75gOGTT2時間値≧200mg/dl、③随時血糖値≧200mg/dl、④HbA1c(国際標準値)≧ 6.5%のうちいずれかを認めた場合は、「糖尿病型」と判定する。別の日に再検査を行い、再び「糖尿病型」が確認されれば糖尿病と診断する。但し、HbA1cのみの反復検査による診断は不可とする。また、血糖値とHbA1cが同一採血で糖尿病型を示すこと(①~③のいずれかと④)が確認されれば、初回検査だけでも糖尿病と診断してよい。
- 2)血糖値が糖尿病型(①~③のいずれか)を示し、かつ次のいずれかの条件がみたされた場合は、初回検査だけでも糖尿病と診断できる。
- 糖尿病の典型的症状(口渇、多飲、多尿、体重減少)の存在
- 確実な糖尿病網膜症の存在
- 3)過去において、上記1)ないしは2)の条件がみたされていたことが確認できる場合には、現在の検査値が上記の条件に合致しなくても、糖尿病と診断するか、糖尿病の疑いを持って対応する必要がある。
- 4)上記1)~ 3)によっても糖尿病の判定が困難な場合には、糖尿病の疑いをもって患者を追跡し、時期をおいて再検査する。
- 5)初回検査と再検査における判定方法の選択には、以下に留意する。
- 初回検査の判定にHbA1cを用いた場合、再検査ではそれ以外の判定方法を含めることが診断に必須である。検査においては、原則として血糖値とHbA1cの双方を測定するものとする。
- 初回検査の判定が随時血糖値≧200mg/dlで行われた場合、再検査は他の検査方法によることが望ましい。
- HbA1cが見かけ上低値になり得る疾患・状況の場合には、必ず血糖値による診断を行う。
[show details]
- 以前の記事
- 1. 以下のいずれかの検査を行い、基準値を超えていれば糖尿病型と判定
- (1)空腹時血糖値 :≧126mg/dl
- (2)75g OGTT2時間値:≧200mg/dl
- (3)随時血糖値 :≧200mg/dl
- 2. 1.で2回続けて(別の日に行う。異なる検査項目が好ましい)糖尿病型と判定されるか、1.で1回糖尿病型と判定されかつ、以下の条件を満たすとき、「糖尿病」と診断する
- a. 糖尿病の典型的症状が存在すること
- b. HbA1c≧6.5%
- c. 糖尿病性網膜症が存在すること
- d. 過去に糖尿病型を示した資料(検査データ)がある場合
予後
- 糖尿病の死因の一位は心筋梗塞(Q book p.259)。
USMLE
高血圧と糖尿病を合併する病態
参考
- http://www.uemura-clinic.com/dmlecture/newcriteria.htm
- http://d.hatena.ne.jp/bonbokorin/20100608/p1
- 3. 糖尿病の新しい診断基準を7月に施行 日本糖尿病学会-糖尿病NET-資料室
- http://www.dm-net.co.jp/calendar/2010/010167.php
- 4. 委員会報告 糖尿病の分類と診断基準に関する委員会報告 2010
- http://www.jds.or.jp/jds_or_jp0/uploads/photos/635.pdf
[★]
- 英
- hypothyroidism
- 同
- 甲状腺機能不全症
- 関
- 粘液水腫、甲状腺ホルモン、甲状腺
- 甲状腺機能亢進症
概念
- 甲状腺ホルモンの合成、分泌が低下し、血液中の甲状腺ホルモンが不足している状態である。
病因
病態
- 参考1
- → 代謝の低下
- → 多くの組織の組織間隙にグリコサミノグリカンが蓄積
症候
- 全身:全身倦怠感、易疲労感、体重増加、低体温、嗄声、
貧血(EPO↓)、滲出液貯留(心膜液貯留(約30%の症例で見られる)、胸水貯留 ←血管透過性の亢進による)
- 消化器:絶肥大、便秘、食欲低下
- 循環器:粘液水腫心、心拍出量の低下?
- 骨格筋:こむらがえり、アキレス腱反射の子癇層の遅延(Lamberts徴候)、筋力低下(骨格筋ミオパチー)、筋肥大(Hoffmann症候群)、筋痛
- 皮膚 :四肢・顔面の粘液水腫、発汗減少、皮膚乾燥、頭皮脱毛、眉毛外1/3の脱毛、皮膚の黄染
- 神経 :末梢神経と中枢神経のいずれも影響が生じる。 (参考1)
- 橋本脳症:疾患概念についてはcontroversial
- 粘液水腫性昏睡(ICU.762)(低体温、浮腫性皮膚、意識レベル低下)
- 手根管症候群:よく見られる合併症。ホルモン療法により軽快。 ← 組織間質にグリコサミノグリカンが蓄積して手根管を狭窄せしめるのか
- 精神 :記銘力低下、計算力低下、言語緩慢、活動性低下
- 生殖系:月経不順(月経過多、無月経)。不妊、流産。 ← 初期に月経過多、後期に無月経を起こす(出典不明)。
- その他:乳汁分泌(三次性以外。TRH↑)、難聴、貧血。 ← 甲状腺ホルモンがエリスロポエチンの分泌を亢進させるので
生殖系の異常
月経前の婦人集団
|
集団サイズ(人)
|
患者全体に占める割合(%)
|
月経周期正常
|
無月経・希発月経
|
過多月経
|
甲状腺機能低下症
|
171
|
77
|
16
|
7
|
健常者
|
214
|
92
|
7
|
1
|
検査
胸部単純X線写真
心電図
血液検査
- AST,LDH,CKなど筋酵素が増加
- (1)心拍出量の低下 → 頚動脈圧受容器 → ADH分泌 (時に尿Na濃度が低下せず、SIADHの基準を満たす例がある)
- (2)GFR低下((1)の影響?) → ヘンレループの上行脚(diluting segment)に至る尿量減少 → 排泄できる自由水減少
診断基準
- a)かつb)を満たすもの
- 無気力、易疲労感、眼瞼浮腫、寒がり、体重増加、動作緩慢、嗜眠、記憶力低下、便秘、嗄声等いずれかの症状
治療
参考
- 1. [charged] 甲状腺機能低下症の臨床症状 - uptodate [5]
- 2. [charged] 甲状腺機能低下症における低ナトリウム血症 - uptodate [6]
- 3. [charged] 甲状腺機能低下症の治療 - uptodate [7]
- 4. [charged] 甲状腺機能低下性ミオパチー - uptodate [8]
- 5. 甲状腺機能低下症 - 甲状腺疾患診断ガイドライン
- http://www.japanthyroid.jp/doctor/guideline/japanese.html#teika
[★]
- 関
- 徴候
循環器内科
整形外科
- = Finkelstein test フィンケルシュタインテスト
- 棘上筋テスト
- 外旋筋力テスト
- lift-offテスト
- belly pressテスト
神経内科
産婦人科
[★]
- 英
- relative risk
- 同
- 相対リスク、相対危険
- 関
- コホート研究、オッズ比
- コホート研究で取られる手法
- ある因子が、疾病発生とどの程度関連しているかを評価する。すなわち、暴露群と被暴露群の比較に主眼がおかれている。
- R = A / (A + B) / ( C / (C + D) )
- 疾患が稀な場合、 A + B ≒ B, C + D ≒ D となり
- R ≒ AD / BC
- →疾患が稀な時の近似的相対危険度はオッズ比に等しくなる
|
疾病あり
|
疾病なし
|
計
|
暴露あり
|
A
|
B
|
A+B
|
暴露なし
|
C
|
D
|
C+D
|
計
|
A+C
|
B+D
|
T
|
参考
- http://www.med.nihon-u.ac.jp/department/public_health/ebm/ce105.html
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%B8%E5%AF%BE%E5%8D%B1%E9%99%BA%E5%BA%A6
uptodate
- In the systematic review of this trial, significantly more patients experienced clinical improvement at three months with surgery than with splinting (71 versus 51.6 percent) with a relative risk (RR) for clinical improvement favoring surgery of 1.38 (95% CI 1.08-1.75).(手術群とスプリント群で比較すると手術群の「臨床的な改善」のRRは1.38。(手根管症候群))
[★]
- 英
- Colles fracture, Colles' fracture
- 同
- Colles骨折、コレス骨折、コリーズ骨折
- 関
- 橈骨遠位端骨折
[show details]
概念
疫学
- 10歳の小児と骨粗鬆症を有する老人
- 骨折の中で最も頻度が高い。
骨折機転
骨折線
合併症
[★]
- 英
- syndrome, symptom-complex
- 同
- 症状群
- 関
- [[]]
- 成因や病理学的所見からではなく、複数の症候の組み合わせによって診断される診断名あるいは疾患。
内分泌
先天的代謝異常
高プロラクチン血症
- 分娩後の視床下部障害によるプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制のため、高プロラクチン血症を呈する。
- 分娩に関係なくプロラクチン分泌抑制因子の分泌抑制をきたし、高プロラクチン血症を呈する。
性腺機能低下
- 嗅覚の低下・脱出、低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
- 肥満、網膜色素変性症、知能低下、低ゴナドトロピン性性器発育不全、多指症、低身長
性早熟
- 思春期早発症、多発性線維性骨異形成症、皮膚色素沈着
- 女性型の肥満、性器の発育障害の2主徴を示し、視床下部に器質的障害をもつ疾患群。
脳神経外科・神経内科
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- 英
- carpal tunnel (K), carpal canal
臨床関連
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
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- 英
- group
- 関
- グループ、集団、分類、群れ、基、グループ化
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- 英
- root canal of tooth (Z), pulp canal, root canal
- 同
- 歯根管 tooth root canal
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- 英
- symptom and sign
- 関
- 症状, 徴候 兆候