- 英
- administration of antimicrobial agent, antimicrobial administration
- 関
- 抗菌薬
UpToDate Contents
全文を閲覧するには購読必要です。 To read the full text you will need to subscribe.
Japanese Journal
- Discussion & Education 多剤耐性緑膿菌とK.pneumoniaeによる人工呼吸器関連肺炎の一例 : 治療法選択と抗菌薬投与の最新知見
- 1. 抗菌薬投与により改善した気管支炎症性ポリープの1例(第152回日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)
- 当センターにおける抗菌薬適正使用に向けての取り組み:抗菌薬評価チーム『KUMAGUS』について
- 日本赤十字社和歌山医療センター医学雑誌 = Medical journal of Japanese Red Cross Society Wakayama Medical Center 32, 57-64, 2015-05-01
- NAID 120005643399
Related Links
- 抗菌薬投与の基本的考え方(3)はこちら(作成中) [14] MacVane SH, Kuti JL, Nicolau DP. Prolonging β-lactam infusion: a review of the rationale and evidence, and guidance for implementation. Int J Antimicrob Agents. 2014; 43 ...
- 抗菌薬適正使用マニュアル 2006 年作成、 2012 年 3 月改訂 、 2013 年 8 月改訂 目次 A. 総論 抗菌薬を適正に使うために A.1 抗菌化学療法の基本的事項 A.2 投与方法 A.3 治療効果の判定 A.4 抗菌薬の排泄経路 A.5 抗菌薬の移行性
Related Pictures
★リンクテーブル★
[★]
- 次の文を読み、 66~ 68の問いに答えよ。
- 72歳の女性。労作時呼吸困難を主訴に来院した。
- 現病歴:約半年前から労作時の呼吸困難を自覚していた。当初は階段や急な坂を登る時のみであったが次第に悪化し、より軽い労作でも呼吸困難を感じるようになった。現在では 2. 3分の平地歩行でも呼吸困難を自覚するようになったが、安静時には症状はない。
- 既往歴: 20歳時に副鼻腔炎手術。 38歳時に子宮筋腫手術。 10年前から高血圧症に対し内服治療中。
- 生活歴:喫煙歴はない。 1年前から室内でネコを飼っている。
- 家族歴:夫が 3年前に肺癌で死亡。
- 現症:意識は清明。身長 152 cm、体重 52 kg。体温 36.1℃。脈拍 88/分、整。血圧 122/68 mmHg。呼吸数 18/分。 SpO2 97% ( room air)。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頸静脈の怒張と口唇のチアノーゼとを認めない。心雑音を聴取しないが胸骨左縁第 2肋間で II音の亢進を認める。呼吸音は正常で、呼吸副雑音を聴取しない。腹部診察で異常を認めない。下腿に浮腫を認めない。
- 検査所見:尿所見:蛋白 (-)、糖 (-)。血液所見:赤血球 396万、 Hb 13.0 g/dl、Ht 38%、白血球 6,800、血小板 23万、 Dダイマー 3.6 μg/ml(基準 1.0以下 )。血液生化学所見:総蛋白 7.2 g/dl、アルブミン 4.2 g/dl、総ビリルビン 0.7 mg/dl、AST22 IU/l、ALT 20 IU/l、LD 256 IU/l(基準 176.353)、尿素窒素 10 mg/dl、クレアチニン 0.6 mg/dl、Na 139 mEq/l、K 4.9 mEq/l、Cl 109 mEq/l、脳性ナトリウム利尿ペプチド〈BNP〉140 pg/ml(基準 18.4以下 )。 CRP 0.2 mg/dl。
- 平地歩行をしてもらったところ 1分程度で強い息切れを訴え、その時の SpO2は78% ( room air)であった。
- 今後の治療として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [108E067]←[国試_108]→[108E069]
[★]
- 次の文を読み、72~74の問いに答えよ。
- 70歳の女性。発熱および左殿部痛のため救急車で搬入された。
- 現病歴:1か月前から左殿部に圧痛を伴う発赤が出現した。また、しばしば腟から排膿することがあった。10日前から発熱が出現し、以後は食事摂取量が少なかったという。左殿部の痛みにより歩行も困難になったため救急車を要請した。
- 既往歴:10年前に人工物による子宮脱の手術を受けた。
- 生活歴:専業主婦。家族歴:父が糖尿病、高血圧症。
- 現症:意識レベルはJCSⅠ-2。身長 145cm、体重 46.6kg。体温 39.0℃。心拍数 92/分、整。血圧 108/76mmHg。呼吸数 24/分。SpO2 98%(マスク 5L/分酸素投与下)。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。左殿部(別冊No.17A)を別に示す。同部に強い圧痛を認める。内診で腟後壁に瘻孔と排膿が観察され、膿は悪臭である。直腸指診では異常を認めない。
- 検査所見:血液所見:赤血球 403万、Hb 12.2g/dL、Ht 35%、白血球 1,800、血小板 3万、PT-INR 1.3(基準 0.9~1.1)、血清FDP 26μg/mL(基準 10以下)。血液生化学所見:総蛋白 4.6g/dL、アルブミン 1.7g/dL、総ビリルビン 2.4mg/dL、AST 48U/L、ALT 47U/L、LD 216U/L(基準 120~245)、γ-GT 40U/L(基準 8~50)、アミラーゼ 17U/L(基準 37~160)、CK 72U/L(基準 30~140)、尿素窒素 32mg/dL、クレアチニン 2.1mg/dL、血糖 215mg/dL、HbA1c 9.0%(基準 4.6~6.2)、Na 132mEq/L、K 3.8mEq/L、Cl 105mEq/L。CRP 19mg/dL。殿部CTの水平断像(別冊No.17B)を別に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [114F072]←[国試_114]→[114F074]
[★]
- 次の文を読み、 63~ 65の問いに答えよ。
- 34歳の男性。熱傷のため搬入された。
- 現病歴:自宅で就寝中に火災が発生して熱傷を負い、救急車で搬送された。
- 既往歴:生来健康で、特記すべきことはない。
- 生活歴:喫煙は 20本/日を 14年間。飲酒は日本酒 3合/日を 14年間。
- 家族歴:特記すべきことはない。一人暮らし。
- 現症:意識レベルは JCSII-20。身長 173 cm、体重 60 kg。体温 37.4 ℃。脈拍 136/分、整。血圧 84/62 mmHg。呼吸数 36/分。 SpO2 88%(リザーバー付マスク 10 l/分酸素投与下 )。頭髪は焦げ、両上肢と体幹の皮膚に熱傷を認める。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。口唇と鼻孔周囲とに煤の付着を認める。口腔と咽頭の粘膜は煤が付着し浮腫状である。両側の胸部に coarse cracklesを聴取し、吸気時に喘鳴を聴取する。四肢末の脈拍は触知可能である。熱傷深度と熱傷範囲を表した図 (別冊 No. 15)を別に示す。検査所見:尿所見:蛋白 (-)、糖 (-)、潜血 2+。血液所見:赤血球 561万、 Hb 17.7g/dl、Ht 50%、白血球 21,400、血小板 36万。血液生化学所見: Na 136 mEq/l、K 3.9mEq/l、Cl 101 mEq/l。血中一酸化炭素ヘモグロビン濃度 20%(基準 1以下)。胸腹部の簡易超音波検査では、心.液貯留を認めず、胸腔や腹腔に液体貯留を認めない。▲108E別冊 No. 15▲
- まず行う対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108E063]←[国試_108]→[108E065]
[★]
- 33歳の 1回経妊 1回経産婦。妊娠 36週。帝王切開術前の検査のため来院した。2週後の妊娠 38週に選択的帝王切開術を予定している。これまでの妊婦健康診査では異常は認められなかった。第 1子は妊娠 39週で分娩停止のため帝王切開術で出生した。体温 36.8℃。脈拍 72/分、整。血圧 120/70 mmHg。内診で子宮口は閉鎖、 Bishopスコアは 2点である。両下腿に浮腫を認める。尿所見:蛋白 (-)、糖 (-)。血液所見:赤血球 386万、 Hb 11.4 g/dl、Ht 34%、白血球 11,000(桿状核好中球17%、分葉核好中球 50%、好酸球 1%、好塩基球 1%、単球 6%、リンパ球 25% )、血小板 21万、 PT 10.0秒 (基準 10.14)、 APTT 28.4秒 (基準対照 32.2)。血液生化学所見:総蛋白 6.8 g/dl、アルブミン 4.8 g/dl、総ビリルビン 0.6 mg/dl、直接ビリルビン 0.3 mg/dl、AST 28 IU/l、ALT 18 IU/l、LD 270 IU/l(基準 176~353)、 ALP 350IU/l(基準 115~359)、 γ -GTP 36 IU/l(基準 8~50)、 CK 60 IU/l(基準 30~140)、尿素窒素 9 mg/dl、クレアチニン 0.6 mg/dl、尿酸 3.5 mg/dl、血糖 80 mg/dl、総コレステロール 280 mg/dl、トリグリセリド 190 mg/dl。心電図と胸部エックス線写真とに異常を認めない。腹部超音波検査で胎児発育は週数相当である。胎児心拍数陣痛図に異常を認めない。
- 現時点での対応として適切なのはどれか。
- a 経過観察
- b 鉄剤投与
- c 抗菌薬投与
- d 利尿薬投与
- e HMG-CoA還元酵素阻害薬投与
[正答]
※国試ナビ4※ [108E051]←[国試_108]→[108E053]
[★]
- 次の文を読み、30、31の問いに答えよ。
- 21歳の女性。下腹部痛を主訴に来院した。
- 現病歴 : 5日前に発熱を認めた。3日前から下腹部痛と帯下の増加とが出現した。
- 既往歴 :16歳時に膀胱炎。
- 家族歴 :母親と兄が尿管結石。
- 生活歴 :6歳から10歳まで海外で過ごした。
- 月経歴 :初経13歳。18歳までは周期27日型、持続5日間、中等量、月経痛は認めない。
- 服薬歴 :避妊を目的に18歳から低用量ピルを服用している。
- 性交歴 :16歳から不特定多数の男性と性交渉がある。
- 現 症 :身長155cm、体重48kg。体温36.8℃。呼吸数22/分。脈拍108/分、整。血圧120/70mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。下腹部正中に圧痛を認める。
- 血液検査で以下の結果が得られた。
- 赤沈 46mm/1時間。血液所見:赤血球412万、Hb 12.9 g/dl、Ht 41%、白血球 12,200、血小板 18万。血液生化学所見:尿素窒素 19 mg/dl、クレアチニン 0.8 mg/dl、総ビリルビン 1.1 mg/dl、直接ビリルビン 0.6 mg/dl、AST 73 IU/l、ALT 86 IU/l、LD <LDH>380 IU/l(基準176~353)、ALP 222 IU/l(基準115~359)、Na 137 mEq/l、K 4.5 mEq/l、Cl 107 mEq/l。CRP 6.4 mg/dl。
[正答]
※国試ナビ4※ [103C030]←[国試_103]→[103D001]
[★]
- 次の文を読み、45、46の問いに答えよ。
- 36歳の男性。排尿困難と発熱とを主訴に来院した。
- 現病歴 : 6年前モトクロス競技中に転倒し、胸腰椎移行部を骨折し、下半身不随となった。その後、車椅子に乗り、バスケットなどの運動をしていた。排尿は用手で可能であった。最近、時々高熱を発するようになり、排尿困難も強くなってきた。昨日から39℃前後の発熱が続いている。
- 現症 : 身長170cm、体重75kg。体温38.7℃。脈拍72/分、整。血圧128/80mmHg。両側肋骨脊柱角部に叩打痛がある。上腹部は平坦軟であるが、下腹部が少し膨隆している。
- 検査所見 : 尿所見:pH 7. 5、蛋白1+、糖(-)、潜血1+、沈渣に赤血球5~10/1視野、白血球無数/1視野、細菌3+。血液所見:赤血球450万、Hb14.0g/dl、白血球19,800、血小板23万。血清生化学所見:総蛋白6.8g/dl、クレアチニン1.3 mg/dl、総コレステロール256 mg/dl、GOT 25単位(基準40以下)、GPT28単位(基準35以下)、LDH260単位(基準176~353)、CRP11.2mg/dl(基準0.3以下)。
[正答]
※国試ナビ4※ [095F044]←[国試_095]→[095F046]
[★]
- 61歳の女性。腹痛を主訴に来院した。1日前から上腹部の鈍痛を自覚し、次第に増悪してきたため受診した。腹痛は持続性であり、心窩部から臍周囲まで広範囲に認め、限局していないがやや右側に強い。悪心はあるが嘔吐はない。体温 37.4℃。脈拍 72/分、整。血圧 120/72mmHg。呼吸数 16/分。同部位に圧痛と軽度の反跳痛を認めるが筋性防御を認めない。便は軟便であるが水様下痢ではなく、血液は混じっていない。腸雑音はやや低下し、金属音は聴取しない。血液所見:赤血球 432万、Hb 13.1g/dL、Ht 39%、白血球 15,500(桿状核好中球 32%、分葉核好中球 58%、好酸球 1%、好塩基球 1%、リンパ球 8%)、血小板 29万。血液生化学所見:尿素窒素 10mg/dL、クレアチニン 0.7mg/dL。CRP 5.7mg/dL。腹部超音波検査で肝臓と胆嚢とに異常を認めない。腹部CTの水平断像(別冊No. 20A)と冠状断像(別冊No. 20B)とを別に示す。
- 治療として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111A047]←[国試_111]→[111A049]
[★]
- 次の文を読み、54~56の問いに答えよ。
- 68歳の男性。尿失禁を主訴に来院した。
- 現病歴:2年前から就寝後に2回トイレに行くようになった。1か月前から気が付かないうちに尿失禁をきたしている。残尿感と排尿困難とは認めない。
- 既往歴:10年前から糖尿病で血糖降下薬を内服している。
- 家族歴:特記すべきことはない。
- 現症:意識は清明。身長160cm、体重66kg、体温36.4℃。脈拍68/分、整。血圧144/88mmHg。下腹部に弾性軟で手拳大の腰痛を触知する。下肢に浮腫を認めない。直腸診で小鶏卵大の前立腺を触知するが、硬結や圧痛は認めない。
- 検査所見.尿所見:蛋白(-)、糖2+、潜血(-)、沈さに赤血球と白血球とを認めない。血液所見:赤血球450万、Hb14.6g/dl、Ht44%、白血球5.600。血液生化学所見:血糖146mg/dl、HbA1c 6.8%(基準4.3~5.8)、尿素窒素20.0mg/dl、クレアチニン1.2mg/dl。免疫学所見:CRP O.1mg/dl、PSA1.6ng/ml(基準4.0以下)。
[正答]
※国試ナビ4※ [102B055]←[国試_102]→[102B057]
[★]
- 次の文を読み、31、32の問いに答えよ。
- 76歳の女性。頭痛、嘔気および嘔吐を訴え、起き上がれないため搬入された。
- 現病歴 : 定時に起床しないため家人が訪室したところ、「つらくて起きられない」と訴えた。昨夜は通常通り就寝した。
- 既往歴 : 30歳から高血圧の治療を受けている。
- 生活歴・家族歴 : 特記すべきことはない。
- 現症 : 意識は清明。身長150cm、体重38kg。体温35.7℃。脈拍120/分、整。血圧 86/64mmHg。眼瞼結膜に異常を認めない。顔色は不良で、苦悶顔貌。目を閉じて側臥位をとっている。開眼で嘔気が増強する。前胸部で皮膚ツルゴールが低下し、口腔内は乾燥している。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部はやや膨隆し、臍周囲に圧痛がある。打診では鼓音を認める。
[正答]
※国試ナビ4※ [103H030]←[国試_103]→[103H032]
[★]
- 43歳の女性。強い動悸と頸部痛を主訴に来院した。1週前から夜間の発熱と咳嗽が出現し、自宅近くの診療所を受診して総合感冒薬を処方された。その後、感冒症状は改善したが頸部痛、動悸および両手指の振戦が出現したため受診した。体温 37.1℃。脈拍 120/分、整。血圧 118/60mmHg。甲状腺はびまん性に軽度腫大しており、触診では甲状腺右葉の腫脹部に圧痛を認める。検査所見:赤沈 65mm/1時間。血液所見:白血球 9,800。血液生化学所見:TSH検出感度未満(基準 0.2~4.0)、FT4 5.86ng/dL(基準 0.8~2.2)。免疫血清学所見:CRP 5.0mg/dL、抗TSH受容体抗体 陰性。心電図では洞性頻脈を認める。甲状腺超音波検査では疹痛部に一致した低エコー所見を認める。
- 行うべき治療はどれか。2つ選べ。
- a 抗菌薬投与
- b β遮断薬投与
- c 抗甲状腺薬投与
- d 副腎皮質ステロイド投与
- e 放射性ヨウ素によるアイソトープ治療
[正答]
※国試ナビ4※ [114A066]←[国試_114]→[114A068]
[★]
- 次の文を読み、33、34の問いに答えよ。
- 42歳の男性。腹痛と嘔吐とを主訴に来院した。
- 現病歴: 3日前から間欠的に腹痛が出現し、嘔吐を繰り返した。昨日から腹痛は持続的となり、今朝から38℃台の発熱を認める。3日前から排ガスと排便とがない。
- 既往歴:28歳時に胆嚢摘出術を受けた。
- 現症:身長172cm、体重65kg。体温38.4℃。脈拍124/分、整。血圧96/62mmHg。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。
- 検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)。血液所見:赤沈80mm/1時間、赤血球520万、Hb16.5g/dl、白血球18,000、血小板34万。血液生化学所見:総蛋白6.8g/dl、アルブミン3.5g/dl、AST45IU/l、ALT50IU/l。CRP18.0mg/dl。腹部エックス線単純写真立位像を以下に示す。
- a. 絶飲食
- b. 輸液
- c. 下剤投与
- d. 抗菌薬投与
- e. 胃管挿入
[正答]
※国試ナビ4※ [102H033]←[国試_102]→[102H035]
[★]
- 次の文を読み、51~53の問いに答えよ。
- 65歳の男性。血便を主訴に来院した。
- 現病歴:2か月前から排便異常と便の細小化とが持続し、1週前から下血(鮮紅色)が出現している。
- 既往歴:特記すべきことはない。
- 現症:身長168cm、体重61kg。体温37.2℃。脈拍72/分、整。血圧120/62mmHg。眼瞼結膜に貧血を認める。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。
- 検査所見:血液所見:赤血球310万、Hb9.1g/dl、Ht27%、白血球9,200、血小板21万、血液生化学所見:総蛋白6.2g/dl、アルブミン3.3g/d/、AST25IU/l、ALT25IU/l。免疫学所見:CRP2.8mg/dl、CEA7.6ng/ml(基準5以下)。注腸造影写真を以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [102B052]←[国試_102]→[102B054]
[★]
- 日齢1の新生児。在胎40週日、出生体重 2,594gで、正常分娩で出生した。Apgarスコアは8点(1分)、9点(5分)。出生12時間後から嘔吐が出現し、出生から24時間経っても胎便の排泄がなく、胆汁性嘔吐を認めたためNICUに搬入された。体重 2,400g。体温 37.6℃。心拍数 40/分、整。血圧 70/40mmHg。呼吸数 52/分。SpO2 99%(room air)。このときの腹部所見(別冊No.4A)及び胸腹部エックス線写真(臥位)(別冊No.4B)を別に示す。血液所見:Hb 19.4g/dL、白血球 11,600、血小板 35万。血液生化学検査:尿素窒素 17mg/dL、クレアチニン 1.3mg/dL、総ビリルビン 9.4mg/dL。経鼻胃管を挿入するとともに、輸液を開始した。
- 次に行うべきなのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113C033]←[国試_113]→[113C035]
[★]
- 32歳の男性。四肢の脱力のため搬入された。10日前から37℃台の発熱を3日間認めその後回復した。一昨日から下肢の動きが悪くなり、昨日朝にはトイレで立ち上がれなくなった。午後になると上肢も力が入らなくなり、本日朝には手足を動かすのが困難となった。意識は清明。身長170cm、体重65kg。体温36.2℃。脈拍88/分、整。血圧 138/82mmHg。両側の末梢性顔面神経麻痺、四肢の筋力低下および腱反射消失を認めるが、感覚系の異常を認めない。
- 治療として適切なのはどれか。2つ選べ。
- a. 血漿交換
- b. 抗菌薬投与
- c. 免疫抑制薬投与
- d. ビタミンB1投与
- e. 免疫グロブリン大量投与
[正答]
※国試ナビ4※ [103I054]←[国試_103]→[103I056]
[★]
- 34歳の2回経産婦。妊娠32週に性器出血と下腹部痛とがあり緊急搬送された。
- 不穏状態である。身長155cm、体重65kg。脈拍120/分、整。血圧80/60mmHg。子宮底長34cm。内診で子宮口は3cm開大し、外子宮ロから出血を認める。持続的に子宮は収縮しており触診で疼痛を訴える。血液所見:赤沈5mm/1時間、赤血球250万、Hb7.0g/dl、白血球9,200、血小板3万、血清FDP60μg/ml(基準10以下)、Dダイマー3.0μg/ml(基準1.0以下)。超音波検査で胎児死亡が確認され、胎盤後壁にエコーフリースペースが観察された。
- まず行う検査はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [099F043]←[国試_099]→[099F045]
[★]
- 72歳の女性。感冒様症状が出現し、早朝から傾眠がちとなり、意識レベルも低下したため、救急車で搬入された。20歳の時、肺結核のため胸郭形成術を受けた。5年前から慢性呼吸不全で在宅酸素療法を受けている。体温37.2℃。呼吸数10/分。脈拍100/分、整。血圧150/70mmHg。血清生化学所見:血糖160mg/dl、尿素窒素35mg/d7、AST45単位(基準40以下)、ALT37単位(基準35以下)、アンモニア50μg/dl(基準18~48)。動脈血ガス分析(自発呼吸、経鼻カニューラ0211/分):pH7.27、PaO2 40Torr、PaC02 90Torr。
[正答]
※国試ナビ4※ [097I024]←[国試_097]→[097I026]
[★]
- 21歳の女性。 5日前から持続する咽頭痛を主訴に来院した。開口は 25 mmで嚥下困難を認めた。呼吸困難はない。体温 38.0℃。脈拍 92/分、整。血圧 120/80 mmHg。血液所見:赤血球 353万、 Hb 10.9 g/dl、Ht 33%、白血球 17,400(桿状核好中球15%、分葉核好中球 72%、単球 4%、リンパ球 9% )、血小板 33万。 CRP 15 mg/dl。口腔内の写真 (別冊 No.26A)と頸部造影 CT(別冊 No.26B、C)とを別に示す。
- 対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
- a 気管挿管
- b 抗菌薬投与
- c 咽頭切開排膿
- d 抗ウイルス薬投与
- e 経皮的頸部穿刺排膿
[正答]
※国試ナビ4※ [108A055]←[国試_108]→[108A057]
[★]
- 半年前に左乳癌のために乳房切除術と胸壁接線照射による術後照射40Gyとが施行された。現在自覚症状はない。
- 体温36.5℃。脈拍68/分、整。血圧120/76mmHg。胸壁に発赤と腫瘤とを認めない。
- 血液所見:赤血球412万、Hb13.4g/dl、Ht39%、白血球4,500、血小板24万。CRP0.1mg/dl(基準0.3以下)。胸部単純CTを以下に示す。
- この患者への対応で適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [098I046]←[国試_098]→[098I048]
[★]
- 3日前、アーモンドを食べながら遊んでいて急にむせた。それ以来、咳が続いている。
- 2日前から発熱がみられる。
- 体温38.7℃。呼吸数32/分。脈拍96/分、整。心雑音はない。
- 右肺にcoarse cracklesを聴取する。
- 血液所見:赤血球428万、Hb12.7g/dl、白血球18,300、血小板36万。CRP4.8mg/dl。
- 胸部エックス線写真を以下に示す。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099F047]←[国試_099]→[099F049]
[★]
- 23歳の男性。前日からの米のとぎ汁様下痢を主訴に来院した。3日前に東南アジア観光旅行から帰国した。意識は清明。身長168cm、体重56kg。体温36.4℃。脈拍80/分、整。血圧110/60mmHg。腹部に圧痛はなく、肝・肺を触知しない。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液所見:赤血球550万、Hb19.0g/dl、Ht50%、白血球9,000。血清生化学所見:総蛋白6.2g/dl、アルブミン3.3g/dl、AST20単位(基準40以下)、ALT18単位(基準35以下)、Na135mEq/l、K3.2mEq/l。適切でないのはどれか。]]
[正答]
※国試ナビ4※ [097D058]←[国試_097]→[097D060]
[★]
- 英
- antimicrobial prophylaxis, AMP
- 同
- 抗菌薬予防的投与
- 関
- 予防的投与
[show details]
- 一般的に予防的投薬は推奨されない
- 例外的に、泌尿器科的手術の術前投与、GBS陽性妊婦の予防投与
[★]
- 英
- therapeutic antimicrobial administration
- 関
- empirical antimicrobial administration
[★]
- 英
- antibacterial drug, antibacterial
- 関
- 抗生剤、薬理学、抗菌薬一覧、抗細菌薬
- first aid step 1 2006 p.165
定義
- 細菌/微生物に静菌作用、殺菌作用を示す物質。結果として、人において病原性を除去する目的で使用される。
- このうち、微生物によって産生される物質を抗生物質と呼ぶ
作用機序による分類
- first aid step 1 2006 p.165
|
Mechanism of action
|
Drugs
|
1
|
Block cell wall synthesis by inhibition of peptidoglycan cross-linking
|
penicillin, ampicillin, ticarcillin, piperacillin, imipenem, aztreonam, cephalosporins
|
2
|
Block peptidoglycan synthesis
|
bacitracin, vancomycin, cycloserine
|
3
|
Disrupt bacterial/fungal cell membranes
|
polymyxins
|
4
|
Disrupt fungal cell membranes
|
amphotericin B, nystatin, fluconazole/azoles
|
5
|
Block nucleotide synthesis
|
sulfonamides, trimethoprim
|
6
|
Block DNA topoisomerases
|
quinolones
|
7
|
Block mRNA synthesis
|
rifampin
|
8
|
Block protein synthesis at 50S ribosomal subunit
|
chloramphenicol, erythromycin/macrolides, lincomycin, clindamycin, streptogramins (quinupristin, dalfopristin), linezolid
|
9
|
Block protein synthesis at 30S ribosomal subunit
|
aminoglycosides, tetracyclines, spectinomycin ATuSi → あつし
|
薬物動態
- 濃度依存性:アミノグリコシド系抗菌薬、ニューロキノロン系抗菌薬
- 時間依存性:βラクタム系抗菌薬
治療期間
小児
- 尾内一信 ; 第 39 回日本小児感染症学会教育講演 2 小児感染症の抗菌薬療法 -耐性菌時代の適正使用-
感染臓器・臨床診断
|
原因菌
|
投与期間(抗菌薬)
|
髄膜炎
|
インフルエンザ菌
|
7-10日
|
肺炎球菌
|
10-14日
|
髄膜炎菌
|
7-10日
|
GBS,腸内細菌,リステリア
|
21日
|
中耳炎
|
<2 歳
|
10日
|
2 歳≦
|
5-7日
|
咽頭炎
|
A 群連鎖球菌
|
10日(ペニシリン系薬)
|
5日(セフェム系薬)
|
肺炎
|
肺炎球菌,インフルエンザ菌
|
解熱後3-4日
|
黄色ブドウ球菌
|
3-4週間
|
マイコプラズマ,クラミジア
|
10-21日
|
腎臓、膀胱炎、腎盂腎炎
|
大腸菌,プロテウス,腸球菌
|
3日
|
14日
|
骨髄炎
|
黄色ブドウ球菌
|
21日
|
連鎖球菌,インフルエンザ菌
|
14日
|
主要な感染症の抗菌薬投与期間
- 感染レジマニュ p.27
ソース不明
妊婦に避けるべき抗菌薬
- Antibiotics to avoid in pregnancy
- Sulfonamides––kernicterus.
- Aminoglycosides––ototoxicity.
- Fluoroquinolones––cartilage damage.
- Erythromycin––acute cholestatic hepatitis in mom
- (and clarithromycin––embryotoxic).
- Metronidazole––mutagenesis.
- Tetracyclines––discolored teeth, inhibition of bone growth.
- Ribavirin (antiviral)––teratogenic.
- Griseofulvin (antifungal)––teratogenic.
- Chloramphenicol––“gray baby.”
- SAFE Moms Take Really Good Care.
使っても良い
- YN.H-24
参考
- まとまっていてよい
- http://www.antibiotic-books.jp
[★]
- 英
- administration
- ラ
- administrationis
- 同
- 投薬 medication
経路
- 経口 PO peroral
- 静注 IV intravenous administration
- 筋注 IM intramuscular injection
- 皮下 SC subcutaneous
- 直腸 rectal
[★]
- 英
- antibacterial、antimicrobial、antibiotic
- 関
- 抗菌剤、抗菌性、抗菌的、抗菌薬、抗生剤、抗生物質