- 英
- acute renal failure, ARF
- 関
- 腎不全
HIM.1752-
定義
分類
原因部位による分類
- 1. 腎前性急性腎不全
- 2. 腎性急性腎不全
- 3. 腎後性急性腎不全
検査
腎前性急性腎不全と腎性急性腎不全の鑑別
- YN.E-21改変
指標
|
腎前性
|
腎性
|
濃縮能
|
尿浸透圧
|
>500 mOsm/L
|
<350 mOsm/L
|
尿/血漿浸透圧
|
>1.5
|
<1.1
|
尿/血清Cr比
|
> 40
|
< 20
|
尿/血清BUN比
|
> 20 尿の濃縮は正常(ってこと?)
|
< 20
|
BUN/血清Cr (BUN/Cr比)
|
> 20 腎前性要素(腎血量↓)を示唆
|
< 20
|
Na再吸収
|
尿中Na濃度
|
< 20 mEq/L
|
> 40 mEq/L
|
FENa
|
< 1.0% 尿細管機能は保たれる
|
> 1.0% Naダダ漏れ
|
治療
病期に応じた治療
- 体液欠乏の補充、腎後性閉塞の検索、腎毒性物質の中止、基礎疾患の治療、フロセミド、マンニトールの使用
- 血液浄化療法、水・電解質の維持、K摂取制限、アシドーシス補正、リン結合薬・Caの投与、適切な蛋白・カロリーの摂取、尿毒症の自他覚所見の監視、感染の監視、腎機能障害の程度に応じた薬物投与量の減量
- 多量の体液電解質喪失の監視と補充、感染の監視、適切な薬物投与量
血液浄化療法
急性腎不全における血液浄化療法の導入基準
- 出典不明
- 1)腎不全による溢水症状、肺水腫、心タンボナーデ
- 2)腎不全による中枢神経症状
- 3)腎不全による消化器症状
- 1)BUN上昇1日20mg/dl以上
- 2)血清K 6-6.5mEq/I以上
- 3)血清重炭酸イオン 12-15mEq/l未満
- 出典不明
- 意識障害、肺水腫の出現
- 3日以上続く乏尿
- 血清Cr 7mg/dl以上
- 血清K 6mg/l以上
予防
- 全般 :必要最小限の薬剤使用、補液による尿量の確保
- 造影剤:腎機能低下例(多発性骨髄腫、糖尿病性腎症、慢性腎不全)では造影剤の使用を避ける
- 高尿酸尿の予防:悪性腫瘍、白血病に対し細胞崩壊を来す薬剤を使用する場合にはアロプリノールを投与し尿酸の産生を抑制する
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2015/09/13 18:48:11」(JST)
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急性腎不全 |
分類及び外部参照情報 |
ICD-10 |
N17 |
ICD-9 |
584 |
DiseasesDB |
11263 |
MedlinePlus |
000501 |
eMedicine |
med/1595 |
Patient UK |
急性腎不全 |
MeSH |
D007675 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
テンプレートを表示 |
急性腎不全(きゅうせいじんふぜん、英: Acute renal failure)は、腎不全の一つ。急性腎障害(英: AKI:Acute kidney injury)とも呼ばれる。
目次
- 1 解説
- 2 原因分類
- 3 検査
- 4 治療
- 5 予後
- 6 出典
- 7 脚注
- 8 参考文献
- 9 関連項目
- 10 外部リンク
解説
具体的には、尿素などの窒素生成物が血液中に蓄積する高尿素窒素血症を生じる病態で、急激な腎機能低下の結果、体液の水分と電解質バランスの恒常性維持ができなくなった状態である。症状は食欲不振、悪心、嘔吐。治療を行わない場合は痙攣、昏睡へと進行する。
明文化された診断基準はない[1]が一般に、
- 血清クレアチニン値が2.0 - 2.5mg/d1以上へ急速に上昇、
但し、基礎に腎機能低下がある場合には血清クレアチニン値が前値の50%以上上昇、
- 血清クレアチニン値が0.5mg/d1/day以上,BUNが10mg/d1/day以上の速度で上昇するもの
を急性腎不全として扱う。
慢性腎不全との違い、
要素 |
急性腎不全 |
慢性腎不全 |
発症までの期間 |
数時間から数週間 |
数ヶ月から数年 |
腎機能低下の速度 |
脱水、ショック、薬物、手術、急速進行性糸球体腎炎、急性間質性腎炎など |
慢性腎不全:糖尿病性腎症、慢性糸球体腎炎、腎硬化症など |
腎機能の可逆性 |
回復が期待できる |
回復が期待できない |
治療目標 |
腎機能の回復 |
腎機能のそれ以上の悪化を防ぐ |
原因分類
急性腎不全の原因のレベルにより腎前性、腎性、腎後性と大別される。
- 腎前性急性腎不全
- 腎血流の低下により糸球体濾過率が低下し、乏尿となった状態。腎臓自体の機能は保たれている。急激な血圧低下が主な原因で、大量出血、脱水、ショック、心筋梗塞など。
- 腎性急性腎不全
- 腎自体が障害され、濾過能低下、尿量減少がみられる状態。急性糸球体腎炎、急性尿細管壊死(ATN)などがあげられる。薬物投与[2](抗がん剤、造影剤[3]、抗生物質)や薬剤に対するアレルギー、溶血性尿毒症症候群[4]、横紋筋融解症(挫滅症候群、過激な運動や急激な運動[5])などが原因となる。
- 腎後性急性腎不全
- 厳密には腎から排出する尿路に閉塞があり、尿が出せない状態である。尿路閉塞、前立腺肥大、繰り返す膀胱炎などが原因となり、両側の水腎症をひきおこす。
検査
- クレアチニンクリアランス
- クレアチニン(Cr)
- ナトリウムクリアランス(CNa、Naクリアランス、Na+クリアランス)
- ナトリウムクリアランス(なとりうむくりあらんす)は、ナトリウムのクリアランス。
- 公式
- ナトリウムクリアランスをCNa、血漿ナトリウム濃度をPNa、尿中ナトリウム濃度をUNa、分時尿量(ml/min)をV、と表現するとナトリウムクリアランスは次の公式で計算できる。
- 尿中ナトリウム濃度(尿中Na濃度、UNa、尿中Na+濃度、UNa+)
- 尿中ナトリウム濃度(にょうちゅうなとりうむのうど)は、尿の中のナトリウムの濃度。
- 目的
- 腎前性急性腎不全と腎性急性腎不全との鑑別
- 原理
- 腎前性急性腎不全では体液が減少しているので、ナトリウムを温存することによって浸透圧を上げて脱水を防ごうとし、尿中ナトリウムは低下する。他方、腎性急性腎不全では腎臓がナトリウムを保持する機能を失うので、尿中ナトリウムは上昇する。
- 判定
UNa(mEq/l) |
判定 |
40~ |
腎性腎不全 |
~20 |
腎前性腎不全 |
- 尿中ナトリウム排泄率(尿中Na排泄率、尿中Na+排泄率、%ナトリウム排泄率、%Na排泄率、%Na+排泄率、%ナトリウム排泄率、%Na排泄率、%Na+排泄率、尿中ナトリウム分画排泄率、尿中Na分画排泄率、尿中Na+分画排泄率、%ナトリウム分画排泄率、%Na分画排泄率、%Na+分画排泄率、%ナトリウム分画排泄率、%Na分画排泄率、%Na+分画排泄率、Fractional Excretion of Na、Fractional Excretion of Na+、FENa、FENa+)
- 尿中ナトリウム排泄率(にょうちゅうなとりうむはいせつりつ)は、糸球体からボウマン嚢に出てきたナトリウムの内、尿中に排泄されるナトリウムの率。
- 目的
- 腎不全の分類分け。
- 原理
- 生体にとって必要なナトリウムは腎臓そのものが正常であれば再吸収を行って排泄されない。
- 公式
- 尿中ナトリウム排泄率をFENa(%)、ナトリウムクリアランスをCNa、クレアチニンクリアランスをCcr、と表現すると尿中ナトリウム排泄率は次の公式で計算できる。
- ここで、血漿ナトリウム濃度をPNa、尿中ナトリウム濃度をUNa、血漿クレアチニン濃度をPcr、尿中クレアチニン濃度をUcr、尿量をV、と表現すると、上式にナトリウムクリアランスの計算式とクレアチニンクリアランスの計算式を代入してナトリウムクリアランスとクレアチニンクリアランスを消去できる。
- 判定
- 尿中ナトリウム排泄率が高ければ腎性腎不全、尿中ナトリウム排泄率が低ければ腎前性腎不全。
- 腎不全指数(RFI)
- 腎不全指数(じんふぜんしすう)は、腎不全の分類を鑑別する指数。
- 目的
- 腎不全の分類分け。
- 原理
- 腎不全の際は腎前性でも腎性でも共に、血清ナトリウム濃度は希釈性低ナトリウム血症を示すので、尿中ナトリウム排泄率の公式を血清ナトリウム濃度で割っても臨床上問題ない。
- 公式
- 血漿ナトリウム濃度をPNa、尿中ナトリウム濃度をUNa、血漿クレアチニン濃度をPcr、尿中クレアチニン濃度をUcr、尿量をV、と表現すると、尿中ナトリウム排泄率は
- と表される。ここで、腎不全指数をRFIと表現し、血漿ナトリウム濃度PNaと末尾の×100を取り除くと腎不全指数
- になる。血漿ナトリウム濃度PNaと末尾の×100を同時に取り除く理由は、血漿ナトリウム濃度PNaが通常100に近い値を示すため、同時に取り除くことで単位調整を行わなくて済む為である。
- 判定
- 腎不全指数が1を超えていれば腎性腎不全、腎不全指数が1未満であれば腎前性腎不全。
- 尿中クレアチニン/血清クレアチニン比(尿中Cr/血清Cr比、Ucr/Pcr比)
- 尿中クレアチニン/血清クレアチニン比(にょうちゅうくれあちにん・けっせいくれあちにんひ)は、腎不全の分類を鑑別する指標。
- 目的
- 腎不全の分類分け。
- 公式
- クレアチニンクリアランスをCcr、血漿クレアチニン濃度をPcr、尿中クレアチニン濃度をUcr、尿量をV、と表現すると、クレアチニンクリアランスの式は
- と表される。ここで、左辺の分子にある尿量をVで両辺を割って左右と入れ替えると
- が得られる。
- 原理
- 腎前性急性腎不全では、体液が減少しているので乏尿となり、分母の尿量Vが減少してUcr/Pcr比は上昇する。他方、腎性急性腎不全では分子のクレアチニンクリアランスCcrが低下してUcr/Pcr比は低下する。
- 判定
Ucr/Pcr比 |
判定 |
40~ |
腎前性腎不全 |
~20 |
腎性腎不全 |
検査結果 |
腎前性 |
腎性 |
UNa |
~20Na(mEq/l) |
40~Na(mEq/l) |
Ucr/Pcr比 |
40~ |
~20 |
- 血清生化学検査
- アニオンギャップ上昇
- 尿毒素、燐酸、等の蓄積による。
- β2-ミクログロブリン
- β2-ミクログロブリンは腎臓で濾過されるので、腎不全では蓄積して上昇する。
- 腎超音波検査
- 腎血流の低下に伴い、エコーレベルは上昇する。
治療
腎機能低下の症状が発現してからでは無く、腎機能低下が予見される様な強い障害が腎臓に加わった場合には、初期から対応を行う[6]。
- 対症療法
- 原因療法
予後
急性腎不全と診断された患者全体の死亡率は50%近いとする報告がある[7]。これは、腎不全が単独で発症したものでは無く、多臓器不全など疾病に併発した症状であるためである[8]。また、敗血症[9]や多臓器不全の際に生じる軽微な急性腎不全患者では、後に慢性腎不全に移行する事もある[8]。
出典
- 菱田明、Primers of Nephrology-4:急性腎不全 日本腎臓学会誌 Vol.44 (2002) No.2 P94-101
- 急性腎不全 大阪府立急性期・総合医療センター
脚注
- ^ 和田隆志:疾患概念の変化 日本内科学会雑誌 Vol.103 (2014) No.5 p.1049-1054
- ^ 古市賢吾、和田隆志:薬剤性急性腎障害 日本内科学会雑誌 Vol.103 (2014) No.5 p.1088-1093
- ^ 猪阪善隆、楽木宏実:造影剤による急性腎障害 日本内科学会雑誌 Vol.103 (2014) No.5 p.1074-1080
- ^ 今井裕一、三浦直人:血液疾患で生じる急性腎障害 日本内科学会雑誌 Vol.103 (2014) No.5 p.1108-1115
- ^ 石川勲:運動後の急性腎障害 日本内科学会雑誌 Vol.103 (2014) No.5 p.1101-1107
- ^ 南学正臣:急性腎障害診療の重要性 日本内科学会雑誌 Vol.103 (2014) No.5 p.1047-1048
- ^ 菱田明、Primers of Nephrology-4:急性腎不全 日本腎臓学会誌 Vol.44 (2002) No.2 P94-101
- ^ a b 柏原直樹、佐々木環、日本内科学会雑誌 Vol.103 (2014) No.5 p.1094-1100
- ^ ICUにおける急性腎障害 日本内科学会雑誌 Vol.103 (2014) No.5 p.1081-1087
参考文献
関連項目
|
ウィキメディア・コモンズには、急性腎不全に関連するカテゴリがあります。 |
外部リンク
- 腎臓病について 全国腎臓病協議会
- 急性腎不全 メルクマニュアル
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Japanese Journal
- 高齢の猫の腎不全=末期のCKD? 猫の急性腎不全 (特集 ここまではやっておきたい 救急の内科疾患)
- 矢吹 映
- Clinic note : journal of clinical daily treatment for small animals 10(5), 19-25, 2014-05
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- 見逃していませんか? 非乏尿性のARF 犬の急性腎不全 (特集 ここまではやっておきたい 救急の内科疾患)
- 矢吹 映
- Clinic note : journal of clinical daily treatment for small animals 10(5), 13-18, 2014-05
- NAID 40020088477
- 発熱,下痢,せん妄を主訴とした5歳男児 (特集 感染症ケースカンファレンス) -- (中級編)
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[★]
[★]
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- 英
- edema
- 関
- 水腫、angioedema、全身性浮腫
分類
- 低アルブミン血症はfast edema と覚えておく
浮腫の原因
- IMD.518
-
- 内分泌性浮腫
- 栄養失調性浮腫・栄養障害性浮腫
- 薬剤性浮腫
- 起立性浮腫
- 特発性浮腫
- 内科診断リファレンス p.4
浮腫を来す疾患
- IMD.519改変
-
- 内科外科マニュアルp.212
- 蜂窩織炎
- 深部静脈血栓症
- 表在静脈瘤(慢性静脈還流不全)
- うっ血性心不全
- ネフローゼ症候群
- 肝硬変
- 甲状腺機能亢進症
- 甲状腺機能低下症
- 薬剤:CCB,ピオグリタゾン,NSAIDs,女性ホルモン,甘草
- 特発性浮腫:女性,夕方増悪する下腿の浮腫:NaCl,炭水化物制限
- 月経前症候群:黄体期に出現し,月経発来と共に消退:当帰芍薬散,加味逍遥散
肝性浮腫と腎性浮腫
- 肝性浮腫は下肢に、腎性浮腫では眼瞼に浮腫が初発する?(出典不明)
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- 越婢加朮湯
- 五苓散
-
-
- 当帰芍薬散
- 真武湯
-
- 防已黄耆湯
- 八味地黄丸
参考
[★]
- 英
- chronic renal failure, CRF
- 関
- 腎不全、急性腎不全
概念
- 数ヶ月から数十年に及ぶ緩徐な経過で腎機能障害が進行し、末期腎不全に至る不可逆的疾患。
- 濾過される原尿の量が減少するので、血液中の不要物を排泄したり、電解質・水分の調節能が低下する。
定義 (日本人腎臓学会 CKD診断ガイド)
- 1.-2.のいずれか、または両方が3ヶ月以上持続する。
- 1. 尿異常、画像診断、血液、病理で腎障害の存在が明らか。特に尿蛋白が存在
- 2. GFR < 60 ml/min/1.73m3
病態
- カリウム↑:GFR低下によりカリウム分泌が不十分となる。
- リン↑:近位尿細管での排泄障害(YN.E-25)?、酸分泌障害?
- カルシウム↓:尿細管機能低下???により、PTHの作用を受けて遠位尿細管で再吸収されるべきカルシウムが排泄される。
- 細胞性免疫能の低下 → 結核のリスク(FSRFでは正常人比10倍)
- 出血傾向 → 尿毒症により凝固系機能低下
- 低カルシウム血症:
- 尿細管での再吸収不全、1,25-dihydroxy-vitamin D3不足により腸管からのCa吸収低下、無機リン増加によりカルシウムの減少([Ca][P]積が一定になるように保たれているらしい)、骨のPTHに対する感受性低下???(なぜ?)
慢性腎不全におけるカルシウムリン代謝
- PRE.355
- 上記の病態と矛盾する点があり。
症状
- 脳 :不眠、意識障害、麻痺
- 眼 :眼底出血、視力低下
- 口 :アンモニア臭
- 心臓:心膜炎、心筋症、心タンポナーデ
- 肺 :呼吸困難、咳、血痰
- 胃腸:嘔気、食欲低下、潰瘍
- 腎臓:
尿量減少? 尿濃縮能障害、等張尿(多尿、夜間尿)
- 血管:高血圧、動脈硬化
- 血液:貧血、高カリウム血症
- 末梢神経:感覚異常
- 皮膚:掻痒感
- 骨:腎性骨異形成症
検査
血液検査
治療
- 炭酸カルシウム製剤などのリン吸着薬。消化管の中で不溶性の塩を形成
国試
[★]
- 英
- cyclophosphamide, CPA CPM
- ラ
- cyclophosphamidum
- 商
- Cytoxan, Neosar、エンドキサン
- 関
- first aid step1 2006 p.207,257,309,324,326,386
特徴
- プロドラッグであり、肝臓で加水分解を受けて薬効を及ぼす
構造
作用機序
薬理作用
抗菌スペクトル
動態
適応
- non-Hodgkin’s lymphoma, breast and ovarian carcinomas
- immunosuppressants
注意
禁忌
副作用
- 出血性膀胱炎、骨髄抑制
- myelosuppression; hemorrhagic cystitis, which can be partially prevented with mesna
副作用(再評価結果より)
- 再評価結果時の自覚的並びに他覚的症状緩和における安全性評価対象例5021例(経口投与を含む)中,主なものは,白血球減少1903例(37.90%),悪心・嘔吐1041例(20.73%),脱毛1221例(24.32%)等であった。また,急性白血病等の造血幹細胞移植の前治療における本剤の第2相臨床試験の安全性評価対象例67例中,主なものは悪心・嘔吐61例(91%),下痢,口内炎各42例(各63%),脱毛38例(57%)であった。
重大な副作用
再評価結果における安全性評価例の集計
添付文書
- 注射用エンドキサン100mg/注射用エンドキサン500mg
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/4211401D1033_1_10/4211401D1033_1_10?view=body
[★]
- 英
- rhabdomyolysis
- 関
- 横紋筋
原因
- also see 研修医直御法度第5版 157
-
病態
- 筋から逸脱したミオグロビンが糸球体で濾過され尿細管へ → 原尿が酸性の条件下でミオグロビンは尿細管上皮を障害 → 急性尿細管壊死 → 腎性腎不全 (ICU.608)
症状
検査所見
- 筋逸脱酵素の上昇(ミオグロビン、クレアチニンキナーゼ、AST、LDH)
- 正常の5倍以上あるいは1,000U/LのCKは臨床研究では横紋筋融解を示唆するとされてきた。CK 15,000 U/Lを上回る場合胃、重要の横紋筋融解症とミオグロビン尿性腎不全のリスク上昇を示唆する。(ICU.608)
治療
- 原発疾患の治療
- 輸液:積極的な輸液がミオグロビン尿性腎不全の予防や進展抑制に繋がる(ICU.609)
- 重炭酸:尿のアルカリ化による尿細管障害の軽減効果は臨床的に証明されていない。
- ループ利尿薬・マニトール:有用性は証明されていない。
- 血液浄化療法:重症例で。腎障害の進展を防ぐために透析によりヘモグロビン、ミオグロビン、尿酸を透析に除去する目的での透析の使用は証明されていない。(参考2)
- 研修医直御法度症例帳 145
- 研修医直御法度第5版 157
- 1. 生理食塩水 200ml/hr 点滴静注 ← 尿量は4ml/kg/hr目指す
- 2. 炭酸水素ナトリウム 100mEq 点滴静注 ← まぜるの禁止 (メイロン)
- 3. ラシックス 40mg 静注 ← 十分に輸液した後
- 4. マンニトール 25g 点滴静注 ← 十分に輸液した後
参考
- 1. [charged] Clinical manifestations, diagnosis, and causes of rhabdomyolysis - uptodate [1]
- 2. [charged] Prevention and treatment of heme pigment-induced acute kidney injury (acute renal failure) - uptodate [2]
[★]
- 英
- RIFLE Classification,
- 関
- 急性腎障害、急性腎不全
- 第2回ADQIカンファレンス(2002年イタリア・ビチェンツア)で新たに提唱された急性腎不全の診断・分類・重症度の分類
- Risk, Injury, Failure, Loss of kidney function and End stage of kidney disease という視点で分類。
|
GFR による診断
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尿流量による診断
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リスク(R)
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血清クレアチニン値×1.5< or GFR 低下>25 %
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尿流量<0.5 ml/kg/hr×6 hr
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障害(I)
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血清クレアチニン値×2< or GFR 低下>50 %
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尿流量<0.5 ml/kg/hr×12 hr
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機能不全(F)
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血清クレアチニン値×3< or GFR 低下>75 %, or 血清クレアチニン値≧4 mg/dl で 0.5 mg/dl の急性上昇を伴う
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尿流量<0.3 ml/kg/hr×24 hr 無尿×12 hr (Anuria×12 hrs)
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腎機能喪失(L)
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4 週以上持続する急性腎不全
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末期腎不全(E)
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3 カ月以上回復しない腎不全
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参考
- http://www.nmckk.jp/pdf.php?mode=puball&category=JJCD&vol=24&no=7&d1=2&d2=4&d3=2
- 2. Acute renal failure - definition, outcome measures, animal models, fluid therapy and information technology needs: the Second International Consensus Conference of the Acute Dialysis Quality Initiative (ADQI) Group.
- Bellomo R, Ronco C, Kellum JA, Mehta RL, Palevsky P; Acute Dialysis Quality Initiative workgroup.SourceDepartment of Intensive Care and Medicine, Austin Health, Melbourne, Australia. rinaldo.bellomo@austin.org.au
- Critical care (London, England).Crit Care.2004 Aug;8(4):R204-12. Epub 2004 May 24.
- INTRODUCTION: There is no consensus definition of acute renal failure (ARF) in critically ill patients. More than 30 different definitions have been used in the literature, creating much confusion and making comparisons difficult. Similarly, strong debate exists on the validity and clinical relevanc
- PMID 15312219
[★]
- 英
- renal acute renal failure
- 同
- 腎実質性急性腎不全 renal parenchymal acute renal failure
- 関
- 急性腎不全、腎性腎不全
[★]
- 英
- prerenal acute renal failure
- 関
- 急性腎不全、腎前性腎不全
[★]
- 英
- oliguric acute renal failure
[★]
- 英
- renal failure, renal insufficiency, renal dysfunction
- 関
- 腎臓。腎排泄
定義
- GFR 30 ml/分以下。
- 臨床的には、血清クレアチニン2 mg/dl以上。
腎不全
経過による分類
原因による分類
症状
- 呼吸・循環器症状
- 消化器症状
- 中枢・末梢神経症状
- 骨代謝異常
- 造血障害
- 免疫不全
- 内分泌機能異常
- 糖・脂質代謝障害
- 眼症状
- 皮膚症状
検査
- 高窒素血症
- 代謝性アシドーシス
- 高カリウム血症
- 高リン血症
- 低カルシウム血症
- 副甲状腺ホルモン増加
- 画像検査:(超音波エコー、CT、MRI)慢性腎不全であれば腎の萎縮が認められる。
治療
注意
- 造影剤の使用:腎機能をさらに悪化させる ← 血液透析で造影剤を除去する
参考
- http://www.jsn.or.jp/jsn_new/iryou/kaiin/free/primers/pdf/CKDguide2009.pdf
国試
[★]
- 関
- 機能不全、失敗、不十分、不全症、不足、無能、無能力、弁閉鎖不全、弁閉鎖不全症、機能不全症
[★]
- 英
- acute
- 関
- 急性的、鋭い、鋭形、急性型