- 英
- cephalopelvic disproportion, CPD
- 同
- 児頭骨盤不適合
- 関
- 狭骨盤
検査
触診
X線写真
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/04/11 19:50:58」(JST)
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児頭骨盤不均衡(じとうこつばんふきんこう、英: CPD; cephalopelvic disproportion)は、妊娠・出産に際し問題となる状況で、胎児の頭と母体の骨盤の大きさが釣り合っていないために、経腟分娩が不可能な状態である。
目次
- 1 概念
- 2 原因
- 3 診断
- 4 その他
- 5 参考文献
- 6 関連項目
- 7 外部リンク
|
概念
本症は、分娩に関する異常のうちで産道の異常に分類される。通常の分娩では、胎児が母体の骨盤内を通過し膣から出産する(経膣腟娩)。しかし本症では、児頭が母体の骨盤よりも大きいかまたはほぼ同じであるために、胎児が物理的に母体の骨盤を通過することができない。したがって分娩形式は帝王切開となる。
原因
一般的に、妊婦が身長150cm以下の低身長の場合は、骨盤が小さいこと(狭骨盤)が疑われるので児頭骨盤不均衡の可能性が高い。もちろん、狭骨盤であっても児頭が小さければ経腟分娩が可能である。
診断
- Seitz法(+)(仰臥位の触診で児頭が恥骨結合よりも高い位置にある)
- 分娩直前にも関わらず児頭が浮動している
- 産科的骨盤部X線撮影で、産科的真結合線-児頭大横径<1 cm
このようなときに本症を考える。
なお、産科的真結合線から児頭大横径を引いた長さが約1cmあっても経腟分娩が不可能な理由は、これらの計測値は骨の間隔ないし大きさを計測しており結合組織などの軟部組織は算入されていないためである。これらを含めると実際に胎児が通過する空間はより狭いことがわかる。
その他
物理的に経腟分娩が困難であるので、子宮収縮促進薬(オキシトシンなど)の投与は禁忌である。ただし、本症を疑った場合の試験的な分娩に際して子宮収縮促進薬を用いる場合はこの限りではない。
参考文献
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関連項目
外部リンク
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Japanese Journal
- 何がわかる?どう使う? 画像でみる産科学(第52回)CPD(児頭骨盤不均衡)とMRI
- 児頭骨盤不均衡 (周産期診療指針2010) -- (産科編 異常分娩と分娩時偶発症(合併症)への対応)
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- 26歳の初妊婦。妊娠 37週。 2時間前からの上腹部痛と悪心を主訴に来院した。前回までの妊婦健康診査では特に異常を指摘されていない。意識は清明。身長160 cm、体重 66 kg(非妊時 58 kg)。体温 37.0℃。脈拍 72/分、整。血圧 146/92 mmHg。子宮底長 31 cm、腹囲 95 cm。下腿に軽度浮腫を認める。尿所見:蛋白 2+、糖 (-)。血液所見:赤血球 450万、 Hb 13.0 g/dl、Ht 42%、白血球 10,300、血小板 7.0万、血漿フィブリノゲン 432 mg/dl(基準 200.400)。血液生化学所見:総蛋白 6.8 g/dl、アルブミン 4.0 g/dl、総ビリルビン 1.6 mg/dl、直接ビリルビン 0.3 mg/dl、AST 184 IU/l、ALT 230 IU/l、LD 830 IU/l(基準 176~353)、 γ -GTP 34 IU/l(基準 8~50)、尿素窒素 5.0 mg/dl、クレアチニン 0.5 mg/dl、尿酸 6.9 mg/dl、血糖 96mg/dl、Na 142 mEq/l、K 4.0 mEq/l、Cl 105 mEq/l。超音波検査で胎児発育は正常であった。
- 今後合併に注意すべき病態はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [108D050]←[国試_108]→[108D052]
[★]
- 30歳の1回経産婦。前回の妊娠は妊娠40週2日で3.200gの男児を自然経膣分娩した。今回の妊娠中の経過は順調であり、妊娠38週4日に陣痛が発来したので入院した。入院後も陣痛は次第に増強して子宮口も徐々に開大した。8時間後、子宮口全開大、児頭の下降度SP+2~+3cm、小泉門は9時の方向に触知した。その2時間後も所見は変わらず、坐骨棘は触知困難で、産瘤を認めない。胎児心拍数陣痛図を以下に示す。
- この時点で考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101H011]←[国試_101]→[101H013]
[★]
- 30歳の初産婦。妊娠38週4日。陣痛が発来したので入院した。妊娠中の経過は順調であり、入院後も陣痛は次第に増強して子宮口も徐々に開大した。8時間後、子宮ロ9cm開大、児顕の下降度SP+2cm、児頭の小泉門は9時の方向に位置したままで分娩進行は遷延している。胎児心拍数陣痛図を以下に示す。
[正答]
※国試ナビ4※ [097D001]←[国試_097]→[097D003]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [110E027]←[国試_110]→[110E029]
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[正答]
※国試ナビ4※ [109E022]←[国試_109]→[109E024]
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- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[★]
- 英
- contracted pelvis
- ラ
- pelvis contracta
- 関
- 児頭骨盤不均衡
定義
- G10M.229
|
産科的真結合線
|
入口横径
|
外結合線
|
狭骨盤
|
<9.5cm
|
<10.5cm
|
<18.0cm
|
比較的狭骨盤
|
<10.5cm
|
<11.5cm
|
|
正常
|
10.5~12.5cm
|
11.5~13.0cm
|
18.0~20.0cm
|
[★]
- 英
- shoulder dystocia
- 関
- 難産、児頭骨盤不均衡、巨大児
処置
- NGY.456 G10M.233
- 1. マックロバーツ法
- 2. 恥骨結合上部を圧迫。通常1+2を行う。
- 3. 後在上肢解出術
- 4. 帝王切開:児頭を骨盤誘導線に沿って子宮腔へ挙上
参考
- http://www.geocities.com/d.thai/og_pdf/dystocia1.pdf
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[★]
児頭骨盤不均衡 CPD
[★]
- 英
- pelvis (Z)
- 関
- 小骨盤
- N.340-341,342(性差) KA.435(性差, 上面)
血管分布
動脈
- 内腸骨動脈
- 卵巣動脈
- 正中仙骨動脈
- 上直腸動脈
静脈
- 内腸骨静脈
- 卵巣静脈・精巣静脈
- 正中仙骨静脈
- 上直腸静脈
- 内椎骨静脈叢
[★]
- 英
- balance、equipoise、counterbalance
- 関
- 天秤、バランス、平衡、釣り合い、釣り合う
[★]
- 英
- disequilibrium、imbalance、unbalance
- 関
- アンバランス、動揺、不平衡、インバランス