- 英
- cachexia
- 同
- カヘキシー
- 関
- 系統的に代謝機能は障害され、極度の衰弱、体重減少、貧血、消耗などで死亡する
- 悪性腫瘍や慢性心疾患などの慢性疾患に見られる全身状態の不良
-cachexia
WordNet
- any general reduction in vitality and strength of body and mind resulting from a debilitating chronic disease (同)cachexy, wasting
- an abnormal or physiologically unbalanced state of the body
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/08/12 04:03:55」(JST)
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悪液質(あくえきしつ、英: cachexia) 悪液質とは「基礎疾患に関連する脂肪量の減少を伴うまたは伴わない筋肉の損失を特徴とする、 複合的な代謝異常症候群で、 悪液質の顕著な臨床的特徴は、成人の場合は体重減少(体液貯留を補正)、小児の場合は成長障害(内分泌疾患を除く)である。(Washington definition)[1]」。 同義語としてカヘキシー。なお、悪性腫瘍を基礎疾患とする悪液質をがん悪液質と呼ぶ。
悪液質の病態をもたらす疾患は、がんのほか、慢性関節リューマチ、動脈硬化症、心不全、重度の火傷による傷害、慢性閉塞性肺疾患、肝不全、腎不全、AIDSなどさまざまである。
慢性疾患の経過中に起こり、全身衰弱により患者のQOLを低下させる。単なる栄養管理だけでは体重の減少は恢復しないため、様々な介入方法が研究されている。
原因
悪液質の病態としての筋肉の萎縮は、様々な代謝異常によるが、食欲不振のほか、恒常的な炎症などを原因とすると考えられている。しかし、そのメカニズムについては複合的であり、よくわかっていない。
参考文献
- ^ Clinical Nutrition (2008) Vol.27, P793~799
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関連項目
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 加藤 琢磨,山本 議仁,松岡 祐貴,桑田 善弘,田岡 輝久,香月 奈穂美,串田 吉生,筧 善行
- 日本泌尿器科學會雜誌 102(1), 28-33, 2011-01-20
- … 1:61歳男性.PSA高値にて当科を紹介された.前立腺生検,画像検査にて前立腺癌(T3N1Mx)と診断された.MAB(maximum androgen blockade)療法がおこなわれたが,原因不明の消化管出血,治療抵抗性のDICを呈し,初診より2カ月後に癌悪液質にて死亡した.死亡後の骨髄生検にて骨髄への前立腺癌転移が確認された.症例2:68歳男性.血尿を主訴に当科を紹介された.膀胱鏡にて前立腺部尿道に非乳頭状腫瘍を認め,経尿道的生検を施行した.前立腺癌(T4N0M …
- NAID 110008440745
- 癌悪液質患者に対するIL-6標的免疫栄養療法について (特集 消化器癌をめぐる栄養療法)
Related Links
- 悪液質は脂肪と骨格筋両方の消耗である。多くの状況で発生し,寛解またはコントロールに失敗した多くの癌で一般的である。一部の癌,特に膵癌や胃癌は深刻な悪液質を生じる。このような患者は体重の10〜20%を喪失する。
- ガンの悪液質は患者さんの心身を消耗させる ... ガンについて知りたい方、自分には何ができるのか?大切な人のために何をしてあげられるのか?見つけてください。
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 悪液質の用語解説 - 重い病気の末期症状の一つとして現れる,全身の衰弱した病的状態。ギリシア医学でいう体液学説に基づく用語であるが,現代医療ではあまり用いられない概念。重症の結核 ...
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★リンクテーブル★
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- 71歳の女性。体重減少、易疲労感および腰背部痛を主訴に来院した。食欲が低下し、6か月で体重が7kg減少した。約1か月前から体調不良を自覚していたが家事はこなしていた。毎日30分散歩をしていたが、疲労感が強く休むことが多くなった。最近になって腰背部痛も出現してきたが、なんとか我慢できている。身長 156cm、体重 42kg。体温 36.8℃。脈拍 80/分、整。血圧 136/80mmHg。呼吸数 16/分。腹部は平坦、軟で、上腹部に軽度圧痛を認める。下腿に軽度の浮腫を認める。徒手筋力テストで下肢の筋力は4である。片足立ちは3秒以上保持できず、不安定である。四肢に筋肉痛、関節痛および異常感覚はない。腱反射と振動覚は正常である。血液所見:赤血球 392万、Hb 10.8g/dL、Ht 32%、白血球 7,200、血小板 30万。血液生化学所見:総蛋白 5.4g/dL、アルブミン 2.6g/dL、CK 62IU/L(基準 30~140)、血糖 118mg/dL。CRP 3.6mg/dL。腹部造影CTで膵体部に5cmほどの腫瘍性病変とそれより尾部の膵管の拡張を認め、腹水が貯留していた。入院後の腹水穿刺で、腹水に淡黄色の混濁があり、細胞診でクラスⅤの腺癌であった。
- この患者に当てはまるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110G055]←[国試_110]→[110G057]
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- 84歳の女性。全身倦怠感と食欲不振とを主訴に来院した。6か月前に肺転移を伴う高度進行胃癌の診断を受けた。抗癌化学療法などの積極的治療を拒否し自宅で療養していたが、2週前から倦怠感が出現し、徐々に食欲の減退を自覚するようになったため受診した。現在は薬剤の内服と1日600kcal程度の軟らかい食事の摂取は可能である。がんによる悪液質が進行しており余命は1か月程度と考えられる。長男夫婦と3人暮らしで患者本人と家族はともに延命治療を望まず、このまま自然に任せることを希望している。
- 今後の方針として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109B039]←[国試_109]→[109B041]
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- a 慢性炎症が関連する。
- b 抗癌化学療法によって惹起される。]
- c がん細胞のエネルギー代謝が関連する。
- d 3大症候は倦怠感、食欲不振、体重減少である。
- e 前悪液質、悪液質、不可逆的悪液質の段階がある。
[正答]
※国試ナビ4※ [113F013]←[国試_113]→[113F015]
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- 英
- edema
- 関
- 水腫、angioedema、全身性浮腫
分類
- 低アルブミン血症はfast edema と覚えておく
浮腫の原因
- IMD.518
-
- 内分泌性浮腫
- 栄養失調性浮腫・栄養障害性浮腫
- 薬剤性浮腫
- 起立性浮腫
- 特発性浮腫
- 内科診断リファレンス p.4
浮腫を来す疾患
- IMD.519改変
-
- 内科外科マニュアルp.212
- 蜂窩織炎
- 深部静脈血栓症
- 表在静脈瘤(慢性静脈還流不全)
- うっ血性心不全
- ネフローゼ症候群
- 肝硬変
- 甲状腺機能亢進症
- 甲状腺機能低下症
- 薬剤:CCB,ピオグリタゾン,NSAIDs,女性ホルモン,甘草
- 特発性浮腫:女性,夕方増悪する下腿の浮腫:NaCl,炭水化物制限
- 月経前症候群:黄体期に出現し,月経発来と共に消退:当帰芍薬散,加味逍遥散
肝性浮腫と腎性浮腫
- 肝性浮腫は下肢に、腎性浮腫では眼瞼に浮腫が初発する?(出典不明)
-
- 越婢加朮湯
- 五苓散
-
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- 当帰芍薬散
- 真武湯
-
- 防已黄耆湯
- 八味地黄丸
参考
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- 英
- gallbladder (Z)
- ラ
- vesica fellea
解剖
- 胆嚢径:長径8cm x 短径4cm以下
- 胆嚢壁:3mm以下
胆管
血管
動脈
- 後上膵十二指腸動脈と胃十二指腸動脈が十二指腸後部の胆管に血液を送る
- 胆嚢動脈が胆管の近位部に血液を送る
- 右肝動脈が胆管の中部に血液を送る
静脈
壁構造
胆嚢の収縮
臨床関連
胆嚢の徴候
胆嚢壁の肥厚
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
Henry Gray (1825-1861). Anatomy of the Human Body. 1918.
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悪液質
- 関
- cachectic、cachexia
[★]
- 英
- cachectic
- 関
- 悪液質
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- 英
- cancer cachexia、cancerous cachexia
- 関
- がん性悪液質
[★]
- 英
- cachectic aphthae
- 関
- リガ・フェーデ病
[★]
- 英
- cancerous cachexia
- 関
- 癌性悪液質
[★]
- 英
- cardiac cachexia
- 同
- 心性悪液質
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- ラ
- chloasma cachexia
- 関
- 肝斑
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- 英
- quality
- 関
- 品質