- 英
- cellulitis, phlegmon
- 同
- 蜂巣炎、結合織炎 fibrositis、フレグモーネ phlegmone
- 関
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ほうか織炎 : 57 件
ほう巣炎 : 約 95 件
フレグモーネ : 約 37,100 件
小胞炎 : 41 件
蜂か織炎 : 約 32,900 件
蜂巣炎 : 約 43,900 件
蜂巣織炎 : 約 70,400 件
蜂窩織炎 : 約 105,000 件
頚部の蜂巣炎
治療期間
- 抗菌薬の治療期間は急性期の炎症が消失してから3日後まで。熱病43thed
WordNet
- inflammation of white fibrous tissues (especially muscle sheaths)
- an inflammation of body tissue (especially that below the skin) characterized by fever and swelling and redness and pain
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- リューマチ性の筋肉障害
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/10/22 15:24:26」(JST)
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蜂窩織炎(ほうかしきえん、cellulitis、phlegmon[e])とは、好中球の浸潤が限局せず組織内にびまん性に広がり、細胞間質を広範囲に融解し細胞実質を壊死分解させている、進展性の化膿性炎症である。蜂巣織炎(ほうそうしきえん)、蜂巣炎(ほうそうえん)、フレグモーネともいう。
「蜂窩」とはハチの巣のことで、顕微鏡標本上に見える、浮遊している好中球をハチの幼虫に見立て、融解し切らずに残っている間質を巣の仕切りに見立てた名称である。
皮下組織などの疎性結合組織に好発する。また、指趾の先端部皮下で発生したものは瘭疽(ひょうそ)という。口腔内にできたものは口底蜂窩織炎と呼ぶ。関節周囲に生じた蜂窩織炎は感染性関節炎の鑑別疾患となる。蜂窩織炎がある場合は関節穿刺が禁忌になるからである。
目次
- 1 概要
- 2 鑑別診断
- 3 治療
- 4 関連項目
- 5 参考文献
概要[編集]
蜂窩織炎は基本的には黄色ブドウ球菌などによる皮膚感染症である。感染部位は真皮から皮下脂肪組織である。表皮に感染した場合は伝染性膿痂疹となる。顔面、四肢に好発し、境界不明瞭な局所の発赤、腫脹、疼痛、熱感が急速に拡大する。発熱、頭痛、悪寒、関節痛を伴うこともある。ここまでいくと血液検査でも炎症所見がとれるが、基本的には局所感染であるため、血液検査で炎症所見はとれないことが多い。深層の感染であるため、伝染性膿痂疹と異なり飛び火はしないと考えられている。関節周囲に生じたときは化膿性関節炎との鑑別が難しい。化膿性関節炎では関節穿刺を行うが蜂窩織炎の場合は化膿性関節炎を医原性に作ってしまうため関節穿刺が禁忌となる。
鑑別診断[編集]
- 丹毒:皮下組織よりも浅い真皮レベルでの皮膚細菌感染症である
- 伝染性膿痂疹:表皮レベルの細菌感染
- 感染性関節炎:関節内の細菌感染
治療[編集]
炎症が重度の場合は入院適応となり、患肢挙上のうえベッド上安静にしセファゾリン等原因菌群に合わせた抗生物質を点滴投与とする。外来治療が可能な場合は安静にし、患肢挙上のうえ抗生物質の経口投与を約7日間程度行うが、それ以上かかる場合もあり、2週間ほど投与する場合もある。 セフェム系薬剤に治療抵抗性を示すときには、市中獲得型MRSA (=CA-MRSA) も念頭に置き、ST合剤やミノサイクリン、クリンダマイシンを用いることがある。
-
- CA-MRSAは、アメリカ合衆国では死亡例が出ており問題となっている。日本でも院内感染ではなく、外来受診でも遭遇することがあるため注意を要する。
嫌気性菌感染症では、メトロニダゾールやクリンダマイシンを用いることもある。
関連項目[編集]
参考文献[編集]
- 日本獣医病理学会編集『動物病理学総論 第2版』文永堂出版 2001年 ISBN 4830031832
- 西伊豆病院の院内研修資料PDFファイル
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Japanese Journal
- 長期間血糖コントロール不良の2型糖尿病に広範な大腿筋群膿瘍を併発した1例
- 功刀 高子,新城 孝道,永井 香弥,三浦 順之助,岩本 安彦
- 東京女子医科大学雑誌 81(E2), E256-E260, 2011-03-31
- … 尿病と診断されたが放置した.40歳頃から経口血糖降下薬内服を開始されたが、通院は不定期で血糖コントロールは不良であった.41歳時左大腿部蜂窩織炎で当院皮膚科に入院した.その際随時血糖 300mg/dl台、HbA1c 13%であり、インスリン療法に変更され、蜂窩織炎改善後再度経口血糖降下薬に戻された.しかし44歳時HbA1c 9.4%と血糖コントロールの悪化があり、再度インスリン療法に変更された.しかし、 …
- NAID 110008441478
- 膀胱全摘術後9年目に残存尿道および鼡径リンパ節へ再発した膀胱癌の1例
- 小幡 淳,菊地 栄次,金子 剛,宮嶋 哲,亀山 香織,陣崎 雅弘,大家 基嗣
- 日本泌尿器科學會雜誌 102(1), 34-38, 2011-01-20
- … 左鼡径リンパ節転移を認めた.同時期に亀頭部の発赤を認め,生検したところ,UCの病理像であった.Gemcitabine,Paclitaxelによる全身化学療法を4コース施行した.その後も鼡径リンパ節腫脹,リンパ浮腫を伴う左下肢蜂窩織炎を発症した.尿道再発巣からのリンパ行性転移により鼡径リンパ節腫脹が繰り返し生じている可能性が考えられ,陰茎部分切除術および鼡径リンパ節郭清術を施行した.膀胱全摘,舟状窩までの尿道摘除後に残 …
- NAID 110008440746
- Community-associated BLNARによる敗血症を伴う蜂窩織炎を来たし,治療に難渋した成人例
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- 蜂窩織炎(蜂巣炎)とはどんな病気か. 皮膚の深いところから皮下脂肪組織にかけての 細菌による化膿性炎症です。 原因は何か. 主として黄色ブドウ球菌によりますが、化膿 連鎖(れんさ)球菌など他の細菌によって生じることもあります。菌は、毛穴や汗の出る管 、 ...
- 蜂窩織炎の衝撃写真と動画集|真実を知り、正しい理解を|その病気治ります!
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★リンクテーブル★
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- 70歳の女性。 3週前に右大腿部の蜂窩織炎で入院した。セファゾリンの投与により軽快したが、 2日前から 38℃の発熱と 1日 10回の下痢が出現した。意識は清明。体温 38.5 ℃。脈拍 120/分、整。血圧 110/60 mmHg。呼吸数 20/分。血液所見:赤血球 320万、 Hb 10.3 g/dl、Ht 31%、白血球 19,300(分葉核好中球 72%、好酸球 2%、単球 10%、リンパ球 16% )、血小板 19万。血液生化学所見:アルブミン 2.8 g/dl、尿素窒素 50 mg/dl、クレアチニン 3.8 mg/dl(5日前は 0.8 mg/dl)、 Na 138 mEq/l、K4.7 mEq/l、Cl 109 mEq/l。下部消化管内視鏡像 (別冊 No. 23)を別に示す。
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- 英
- edema
- 関
- 水腫、angioedema、全身性浮腫
分類
- 低アルブミン血症はfast edema と覚えておく
浮腫の原因
- IMD.518
-
- 内分泌性浮腫
- 栄養失調性浮腫・栄養障害性浮腫
- 薬剤性浮腫
- 起立性浮腫
- 特発性浮腫
- 内科診断リファレンス p.4
浮腫を来す疾患
- IMD.519改変
-
- 内科外科マニュアルp.212
- 蜂窩織炎
- 深部静脈血栓症
- 表在静脈瘤(慢性静脈還流不全)
- うっ血性心不全
- ネフローゼ症候群
- 肝硬変
- 甲状腺機能亢進症
- 甲状腺機能低下症
- 薬剤:CCB,ピオグリタゾン,NSAIDs,女性ホルモン,甘草
- 特発性浮腫:女性,夕方増悪する下腿の浮腫:NaCl,炭水化物制限
- 月経前症候群:黄体期に出現し,月経発来と共に消退:当帰芍薬散,加味逍遥散
肝性浮腫と腎性浮腫
- 肝性浮腫は下肢に、腎性浮腫では眼瞼に浮腫が初発する?(出典不明)
-
- 越婢加朮湯
- 五苓散
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- 当帰芍薬散
- 真武湯
-
- 防已黄耆湯
- 八味地黄丸
参考
[★]
- 英
- acute pyoderma
- 関
- [[]]
-
[★]
蜂窩織炎。結合織炎
[★]
蜂窩織炎、フレグモーネ
[★]
- 関
- 炎光、炎症