- 英
- stomatitis
- ラ
- stomatitis aphthosa
- 同
- 口腔炎
放射線・化学療法による口内炎に対して主に使用している含嗽剤一覧
製剤名
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成分
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Zungen Wasser T
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500ml中、アズレン:20mg、グリセン:60ml、キシロカインビスカス:3ml(変更可)
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プラチ・ナノテクトEX(Pt nano)
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100ml中、白金:40μg
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プラチ・ナノテクトEX・アイスボール
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Pt nanoR:7ml、キシロカインビスカス:3 ml
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アズノールうがい液
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1ml中、アズレン:40mg
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アロプリノール含嗽液
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1ml中、アロプリノール:1mg
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2013/06/22 04:52:26」(JST)
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口内炎 |
分類及び外部参照情報 |
アフタ性口内炎
|
ICD-10 |
K12.0 |
ICD-9 |
528.2 |
MedlinePlus |
000998 |
eMedicine |
ent/700 derm/486 ped/2672 |
MeSH |
D013281 |
プロジェクト:病気/Portal:医学と医療 |
テンプレートを表示 |
口内炎(こうないえん、Oral ulcer)とは、口の中や舌の粘膜に起きる炎症の総称である。症候の一つ。
目次
- 1 分類
- 1.1 細菌感染によるもの
- 1.2 ウイルス感染によるもの
- 1.3 アフタ性口内炎
- 1.4 その他
- 2 原因
- 3 症状
- 4 診断
- 5 治療
- 6 民間療法
- 7 参考文献
- 8 関連項目
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分類[編集]
見た目からは「カタル性口内炎」、「アフタ性口内炎」、「潰瘍性口内炎」に分類される。また痛みの有無から有痛性口内炎と無痛性口内炎に分類される。
細菌感染によるもの[編集]
- カタル性口内炎
- 壊死性潰瘍性口内炎
- 壊疽性口内炎(水癌)
- ジフテリア性口内炎
- 猩紅熱性口内炎
- 淋菌性口内炎
ウイルス感染によるもの[編集]
アフタ性口内炎[編集]
一般的に「口内炎」と言えばこれを指すことが多い(Aphthous ulcer)。
その他[編集]
原因[編集]
上記分類の中にあるように細菌やウイルスに感染することによって発症するものもあるが、多くを占めるアフタ性口内炎についてはその発症のメカニズムとして以下のことが考えられている。ただし、現在のところ正確には分かっていない。免疫学的異常が関わっているのではないかという説もある。
- 偏食による鉄分やビタミンの不足
- ストレスや睡眠不足
- 不正咬合や、歯ブラシなどによる粘膜への物理的刺激(口内を噛むなど)
- 唾液の不足、口腔の乾燥
- 口腔内の不衛生
- 歯磨き粉成分による粘膜の損傷(ラウリル硫酸ナトリウムなど)
また、口内炎になりやすい体質の人(食物アレルギーの人や粘膜の薄い人)もいる。さらに、ビタミン欠乏症の症状として口内炎が現れることもある。
なお、口内炎の原因として「食べ物の好き嫌いが多い」「胃腸粘膜が荒れている」という説があるが、これらが原因でないこともある。偏食並びに胃腸と口内炎とでは因果関係が認められない場合があるからである。
症状[編集]
アフタ性口内炎の患者 (中央の白く変色した部分がアフタ)
代表的な「アフタ性口内炎」は口内粘膜に直径5ミリ程度の灰白色斑(アフタ)をつくり痛みを伴い、悪化すると出血する(滲み出るように出血する)。通常は一週間程度で自然に完治するが、複数箇所に口内炎が発症する重度のものでは痛みのあまり摂食不能になることもある。また、口の中が清潔でない場合は口内炎の発症時に口臭を伴うこともある。尚、口内炎は人間だけで無く、犬や猫等の動物にも発症する。
診断[編集]
無痛性口内炎は全身性エリテマトーデスを疑う。有痛性口内炎ではベーチェット病等が原因の事もあるがこれ単独ではアフタ性口内炎等との区別は難しく、基礎疾患が疑われる場合はその検査が必要である。
治療[編集]
基本的に歯科や耳鼻咽喉科、口腔外科で行う。また、皮膚科や内科で治療してくれるところもある。ただし、全身的疾患に起因するものはその疾患の専門科による治療が第一である。
- 軟膏
- ステロイド、もしくはムラサキから抽出されたシコンエキスなど、抗炎症薬を含む軟膏を患部に塗布する方法。アフタの部分を物理的刺激から軟膏の基剤で保護する意味もある。口腔用のデキサルチン軟膏が多い。
- パッチ(貼り薬)
- 患部に、軟膏と同じく抗炎症薬を含んだパッチを貼る方法。軟膏と同様、アフタの保護も期待できる。
- ビタミン剤
- ビタミンBの不足が原因の口内炎を治療するときに用いられる。主に内服薬として処方するが、注射や点滴などを用いて投与する場合もある。
- 硝酸銀
- 広く普及していたが毒性のある硝酸銀を用いる。場合によっては効果がないどころか逆に症状を悪化させてしまうこともあることから、現在ではこの治療方法は稀である。
- レーザー治療
- レーザー光を用いてアフタの部分を焼く方法。前述の硝酸銀を用いた治療よりも安全に患部を焼くことができる。
- その他
- 上記にあげた治療法以外にも患部の洗浄やトローチなどを用いた治療法があり、上記の方法を2種類以上組み合わせることもある。
治療薬[編集]
口唇炎、口角炎、口内炎などの主な治療薬。
- 大正口内軟膏、レビオ(大正製薬)
- モアリップ(資生堂薬品)
- 口腔用ケナログ(ブリストル製薬)
- サトウ口内軟膏(佐藤製薬)
- メンソレータムメディカルリップ(ロート製薬)
民間療法[編集]
- 蜂蜜などを塗る(民間療法も参照のこと)
- うがい薬などでうがいをする。口内炎は炎症の一種なので、歯磨きやデンタルリンスで口をすすぐ事で口の中を清潔にするとある程度症状の改善を見込める。[1]
参考文献[編集]
- ^ http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20090225.html
関連項目[編集]
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ウィキメディア・コモンズには、口内炎に関連するカテゴリがあります。 |
- 感染症
- 皮膚科学
- 民間療法
- ビタミン欠乏症
- 口角炎
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 亜鉛製剤の投与により軽快がみられた再発性アフタ性口内炎の1例
- 遠藤 智佳,萩原 和典,小宅 麻子,松根 健介,丹羽 秀夫,前田 隆秀
- 小児歯科学雑誌 49(4), 327, 2011-10-25
- NAID 10029836773
- Q27 口腔内びらん・潰瘍の鑑別法を教えてください。 (日常診療で盲点となる皮膚科疾患 : 毛,爪,粘膜を中心とするQ&A) -- (粘膜)
Related Links
- 口内炎 (こうないえん、英: Oral ulcer) とは口の中や舌の粘膜に起きる炎症の総称で ある。 ... 上記分類の中にあるように細菌やウイルスに感染することによって発症する ものもあるが、多くを占めるアフタ性口内炎についてはその発症のメカニズムとして以下 の ...
- 2009年2月25日 ... 宮崎県宮崎市のAさん(78歳)は、40代からおよそ40年、ほぼ毎月口内炎に悩まされ ています。Aさんは、口内炎の原因や期間を手帳に記録していました。去年(2008年)の 手帳によると、口内炎の回数は33回、日数は248日間でした。
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★リンクテーブル★
[★]
- 18歳の女子。肛門部痛を主訴に来院した。6か月前から37℃前後の発熱が時折出現するようになり近医を受診したが原因不明であった。2週前から口内炎、肘関節痛および肛門部痛が出現し、体重も2kg減少した。来院時、体温37.6℃。右下腹部に圧痛を伴う腫瘤を触知する。肛門周囲に瘻孔と腫脹とが存在し、圧迫で排膿を認める。血液所見:赤沈48mm/1時間、赤血球310万、Hb 9.1g/dl、白血球9,800、血小板51万。CRP6.8mg/dl(基準0.3以下)。
- 診断確定に有用な検査はどれか。
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [095G024]←[国試_095]→[095G026]
[★]
- 63歳の男性。3か月前から嚥下時の痛みを自覚し、徐々に症状が増悪するため来院した。検査で舌根部癌T2N1M0と診断し、上咽頭から鎖骨上部の範囲で根治放射線照射を行った。照射による合併症としてみられないのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [095C046]←[国試_095]→[095C048]
[★]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[★]
- 英
- Herpesviridae
- 同
- 疱疹ウイルス
- 関
- ヘルペスウイルス亜科、ウイルス
ヘルペス科に属するウイルスによる感染症 (SMB.526)
[★]
- 英
- cyclophosphamide, CPA CPM
- ラ
- cyclophosphamidum
- 商
- Cytoxan, Neosar、エンドキサン
- 関
- first aid step1 2006 p.207,257,309,324,326,386
特徴
- プロドラッグであり、肝臓で加水分解を受けて薬効を及ぼす
構造
作用機序
薬理作用
抗菌スペクトル
動態
適応
- non-Hodgkin’s lymphoma, breast and ovarian carcinomas
- immunosuppressants
注意
禁忌
副作用
- 出血性膀胱炎、骨髄抑制
- myelosuppression; hemorrhagic cystitis, which can be partially prevented with mesna
副作用(再評価結果より)
- 再評価結果時の自覚的並びに他覚的症状緩和における安全性評価対象例5021例(経口投与を含む)中,主なものは,白血球減少1903例(37.90%),悪心・嘔吐1041例(20.73%),脱毛1221例(24.32%)等であった。また,急性白血病等の造血幹細胞移植の前治療における本剤の第2相臨床試験の安全性評価対象例67例中,主なものは悪心・嘔吐61例(91%),下痢,口内炎各42例(各63%),脱毛38例(57%)であった。
重大な副作用
再評価結果における安全性評価例の集計
添付文書
- 注射用エンドキサン100mg/注射用エンドキサン500mg
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/4211401D1033_1_10/4211401D1033_1_10?view=body
[★]
- 英
- taste disorder, dysgeusia
- 同
- 味覚異常
- 関
- 味覚、味盲 taste blindness、味覚消失 ageusia
病因
- 1. 舌乳頭の異常:鉄欠乏、亜鉛欠乏、ビタミンB12欠乏、シェーグレン症候群、およびこれらに起因する舌炎
- 2. 神経障害:顔面神経、舌咽神経、聴神経腫瘍、中枢神経障害
- 3. 精神障害(心因性を含む)
- 4. 代謝障害(腎不全、肝不全、糖尿病)
- 5. 薬剤性:ブシラミン、ペンタミジン、ACE阻害薬
- 6. 医原性:放射線照射
- 7. 生理的変化:加齢
- DIF.424
診断
参考
- 味覚障害の疫学と臨床像 - 日本医師会雑誌 2014年3月号 p2617
- 主にZn欠乏について採り上げている
[★]
- 英
- deficiency of trace element
- 関
- トレースエレメント欠乏症
完全経腸栄養 TPN 時にみられた欠乏症
- Zn:亜鉛 :14-45日:皮疹(顔面、会陰部より始まる)、口内炎、脱毛、下痢、腹痛、発熱など
- Cu:銅 :7ヶ月半 :白血球減少、貧血(トランスフェリン合成阻害による)、骨粗鬆症
- Cr:クロム :3年半 :高血糖、体重減少、運動麻痺、運動失調、血圧低下
- Se:セレン :1ヶ月 :筋肉痛、心筋症、爪床部の白色変化
- Mn:マンガン :1年半 :嘔気、嘔吐、体重減少、成長阻害、皮膚炎、毛の脱色、血液凝固遅延、低コレステロール血症、骨の脱灰、筋力低下、運動失調
- Mo:モリブデン:1年半 :頻脈、頻呼吸、中心性暗視野、夜盲症、易刺激性、意識障害、昏迷、昏睡、倦怠感
[★]
- 英
- vitamin B6 deficiency
- 同
- ピリドキシン欠乏症 apyridoxinosis
- 関
- ビタミンB6
病因
症状
- 小球性貧血:ヘムの合成(δ-アミノレブリン酸合成酵素)に関わっているため
- 痙攣:GABAの減少による? ビタミンB6依存症でみられる症状。痙攣の鑑別疾患として記憶すべき。
[★]
- 英
- herpetic gingivostomatitis
- 関
- 疱疹性歯肉口内炎、ヘルペス性口内炎、口腔単純ヘルペス
[★]
- 英
- acute gingivostomatitis
- 関
- 歯肉口内炎, gingivostomatitis
[★]
- 英
- gingivostomatitis
- 関
- 口内炎、疱疹性歯肉口内炎
[★]
- 英
- aphthous stomatitis
- 関
- アフタ、口内炎
[★]
- 関
- 炎光、炎症