- 英
- contrast media, contrast medium, contrast agent
- 関
- ヨード造影剤
種類
禁忌
ヨード造影剤の禁忌 参考(1)
- ヨード造影剤に対する過敏症の既往
- 重症の甲状腺疾患
バリウムの禁忌 RNT.33
副作用 RNT.33
ヨード製剤
- アナフィラキシーショック、喉頭浮腫
- 嘔気・嘔吐、皮疹(蕁麻疹、発赤)、腎機能低下
バリウム製剤
要注意 RNT.33
ヨード製剤
- 高度の人気脳障害、高度の肝機能障害、多発骨髄腫(腎不全誘発)、褐色細胞腫(発作性高血圧誘発)
バリウム製剤
- 誤嚥により、呼吸困難、肺炎、肺肉芽腫の形成等を引き起こすおそれがあるので、誤嚥を起こすおそれのある患者(高齢者、嚥下困難、喘息患者等)に経口投与する際には注意すること。誤嚥した場合には、観察を十分に行い、急速に進行する呼吸困難、低酸素血症、胸部X線による両側性びまん性肺浸潤陰影が認められた場合には、呼吸管理、循環管理等の適切な処置を行うこと。(参考3)
- 老人など誤嚥の可能性がある患者は、肺に入った場合除去できないので使用しない。(参考4)
- →食道気管支瘻の場合は使えないことになる
参考
- http://www.rgmc.izumisano.osaka.jp/03_chiiki/hp/download/09_zoei_sideEffect_CT.pdf
- http://www.onh.go.jp/radiolog/pdf/zoukei1E8719.pdf
- http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/7212035B1021_1_01/7212035B1021_1_01?view=body
- http://web.mac.com/eyesonly.jr/Radiology/pdf/Ippan.pdf
臨床関連
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/11/24 22:07:17」(JST)
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造影剤(ぞうえいざい)とは、画像診断の際に画像にコントラストを付けたり特定の組織を強調して撮影するために患者に投与される医薬品である。組織そのものの写り方が変わるのではなく、生体組織とは写り方が大きく異なる物質を取り込ませることで、画像上その組織の写り方が大きく変化したように見えるのである。つまり、例えばX線を用いた撮影においてはX線をよく遮蔽する物質が使われる。いずれにしても生体に与える副作用の少ない物質が造影剤として選ばれる。
目次
- 1 分類
- 2 副作用
- 2.1 アナフィラキシーショック
- 2.2 造影剤腎症
分類
- 血管内に投与するもの
- 静脈に投与することで血管の豊富な組織を強調するほか、動脈の特定の部位に注入して透視することで動脈の血流を観察するのに使用する。非イオン性水溶性ヨード造影剤、水溶性ヨード造影剤、低浸透圧水溶性ヨード造影剤などが用いられる。
- ヨウ素を使用しておりアレルギー反応が出現することがあるため、使用前に既往歴の問診が欠かせない。実際にアレルギーが出現し血圧低下などが起こった場合は輸液やカテコールアミンの使用で対処する必要がある。
- 消化管を造影するもの
- 経口的に飲むほか、消化管内に挿入したチューブから注入したり、肛門から注入するなど、検査目的に応じて使用される。水に不溶性の硫酸バリウムと水溶性のヨード系のものがある。消化管穿孔がある場合(疑われる場合)には不溶性のものは使用できない。
- MRI検査で使用するもの
- ガドリニウム化合物はMRIの強いT1短縮効果を持ち、T1強調画像で高信号をしめすため、陽性造影剤として使用される。
- 心臓超音波検査で使用するもの
- 心臓内の血液の流れを可視化するため、マイクロバブルを含む超音波造影剤を静脈注射、また発泡剤を投与することで造影剤とすることがある。
副作用
アナフィラキシーショック
あらゆる物質は、それに対する生体のアレルギー反応を起こしうる。造影剤も例外ではなく、アナフィラキシーショックを起こすリスクは他の薬剤に比べやや高い。なお血管に投与するタイプなどの一部の造影剤は、体内に投与されると体が熱く感じるが、これは血管が広がり血行が良くなることによっておこり、特に問題はない。
造影剤腎症
アナフィラキシーショックの呈する症状が激しいのに対し、こちらは個別の症例で予後に対する影響が緩やかであるために見過ごされて来た。2000年代になって大規模かつ長期の疫学調査により、特に重症患者において生命予後を数%とは言え有意に低下させることが示され、注目を集めるようになった。造影剤関連急性腎障害とも呼ばれる。
病態生理
予防と治療
生理食塩水による補液、アセチルシステインによる解毒、重炭酸による腎機能の維持などが提唱されているが、本症自体が大規模な疫学調査によって初めて示された疾患であるので、有効性の立証も困難であり、論文によってその有効性の評価は分かれている。また病院によっては副作用予防のために撮影前にコップ1杯分の水を飲むように指示されることもある。
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- <原著>高速多相性CT撮像を用いた多血性肝細胞癌の最適な撮像時間の検討
- 香川 祐毅,岡田 真広,柳生 行伸,熊野 正士,石井 一成,村上 卓道
- 近畿大学医学雑誌 36(1), 19-24, 2011-3
- … プロトコールは,ヨード系造影剤(600mgl/kg)を注入時間一定(30秒)で静脈内投与し,bolus tracking法を利用して造影剤が肝臓レベルの腹部大動脈に到達してから6秒後より,全肝を2秒撮像で,計12相(6往復)撮像した.得られた12相の動脈相画像の大動脈,門脈,肝実質,肝細胞癌にviewer画面上で関心領域を置き,time density curve(TDC)を作成した.造影剤到達から多血性肝細胞癌と …
- NAID 120003002904
- 造影剤の適応と副作用 (画像診断update--検査の組み立てから診断まで) -- (画像検査のリスクマネジメント)
- 英語でNATURE(第63回)FDA承認へあと一歩のアルツハイマー病診断用造影剤[含 英語文]
- 造影剤 (特集 エキスパートが教える研修医のための薬の使いかた)
Related Links
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- CT検査で使用される造影剤は、「ヨード造影剤」と呼ばれるもので、通常、腕の静脈 から注入してスキャンを行います。 ... 造影剤を静脈注射して撮影するCT検査のこと を「造影CT検査」、造影剤を使わないCT検査のことを「単純CT検査」といいます ...
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★リンクテーブル★
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[正答]
※国試ナビ4※ [101C016]←[国試_101]→[101C018]
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[正答]
※国試ナビ4※ [109B016]←[国試_109]→[109B018]
[★]
- 英
- renal failure, renal insufficiency, renal dysfunction
- 関
- 腎臓。腎排泄
定義
- GFR 30 ml/分以下。
- 臨床的には、血清クレアチニン2 mg/dl以上。
腎不全
経過による分類
原因による分類
症状
- 呼吸・循環器症状
- 消化器症状
- 中枢・末梢神経症状
- 骨代謝異常
- 造血障害
- 免疫不全
- 内分泌機能異常
- 糖・脂質代謝障害
- 眼症状
- 皮膚症状
検査
- 高窒素血症
- 代謝性アシドーシス
- 高カリウム血症
- 高リン血症
- 低カルシウム血症
- 副甲状腺ホルモン増加
- 画像検査:(超音波エコー、CT、MRI)慢性腎不全であれば腎の萎縮が認められる。
治療
注意
- 造影剤の使用:腎機能をさらに悪化させる ← 血液透析で造影剤を除去する
参考
- http://www.jsn.or.jp/jsn_new/iryou/kaiin/free/primers/pdf/CKDguide2009.pdf
国試
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- 英
- iodinated contrast media, iodine contrast media
- 関
- 造影剤
[show details]
検査・身体への影響
- アレルギー:アナフィラキシーショック
- 腎機能障害
- 煮沸法、スルフォサリチル酸法による尿蛋白の検査における偽陽性
ヨード造影剤によるアナフィラキシーショック
[★]
- 関
- contrast material、contrast media、contrast medium、radiocontrast
[★]
- 関
- contrast agent、contrast material、contrast media、radiocontrast
[★]
- 関
- contrast agent、contrast media、contrast medium、radiocontrast
[★]
- 英
- contrast nephropathy, contrast induced nephropathy CIN
- 関
- 造影剤、中毒性腎症
[★]
- 英
- negative contrast medium
- 関
- 造影剤、陽性造影剤
[★]
- 英
- positive contrast medium
- 関
- 陰性造影剤、造影剤
[★]
- 英
- extravasation of contrast media
[★]
- 英
- drug、agent
- 関
- 薬、作用薬、ドラッグ、媒介物、病原体、麻薬、薬剤、薬物、代理人、薬品
[★]
- 英
- imaging
- 関
- イメージング、画像処理、画像診断、造影法、画像法