- 英
- [[]]
- 関
- リン酸、カルシウム
- 0.35x10-6[M2] (38℃)
- シュウ酸カルシウムよりオーダーが2つ大きい
- Ka1=2.12
- pKa2=7.21
- pKa3=12.67
- pH↓→H3PO3↑, H2PO3-↑, HPO42-↓, PO43-↓
- pH↑→H3PO3↓, H2PO3-↓, HPO42-↑, PO43-↑
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リン酸カルシウム(リンさんカルシウム、英: calcium phosphate)はカルシウムイオンとリン酸イオン(PO43-)または二リン酸イオン(P2O74-)からなる塩である。骨の約70%はリン酸カルシウムの一種であるヒドロキシアパタイトからできている。 カルシウムと、リン酸の比率の違いにより、様々な相が知られている[1]。pH 4以下の酸性条件では、酸性相であるDCPD又は、DCPA(Brusite, Monetite)が安定相となり、それ以上のpHである中性、塩基性条件下では、ハイドロキシアパタイト(HAP)が安定相となる。弱酸性より高いpHの常温の溶液中でカルシウムとリン酸を混合した場合、アモルファス相が初生相として出現した後、構造相転移により結晶相へと転移する[2][3]。一般にこの過程を経て形成した結晶相の結晶度は非常に悪い。
利用
リン酸カルシウムは肥料の製造に用いられる。しかし特定のリン酸カルシウムを過剰に使用すると表面流出を招き、水の華や富栄養化などの公害に至ることもある。
E番号341の食品添加物として、チーズの製造などに用いられる。またサプリメントとしても用いられるが、カルシウム塩の種類により生物学的利用能が異なるとの指摘もある。歯の再石灰化を促すとして歯磨き粉にも使われている。
さらに、遺伝子のトランスフェクションにも使われる[4]。機構については詳しく分かっていないが、リン酸カルシウムが沈着してDNAが複合体を作り、DNAが細胞を通り抜けられるようになると考えられている。
また、二リン酸と塩基性カルシウムを反応させることで二リン酸カルシウム Ca2P2O7が生成する。この物質は、歯磨き粉のマイルドな研磨剤として一般的に使用されているほか、関節への沈着によって偽痛風の要因にもなる。
関連する塩
- リン酸カルシウム、E341(iii)(Ca3(PO4)2)
- リン酸水素カルシウム、E341(ii)(CaHPO4)
- リン酸二水素カルシウム、E341(i)(Ca(H2PO4)2)
出典
- ^ Wang L. and Nancollas G.H. Chem Rev 108 4628-4669, 2008
- ^ Onuma K. and Ito A. Chem Mater 10 3346-3351, 1998
- ^ Onuma et al. J Phys Chem B 104 10563-10568, 2000
- ^ Calcium Phosphate Method for Gene Transfection of Mammalian Cells
カルシウムの化合物 |
|
二元化合物 |
Ca3As2 · CaB6 · CaBr2 · CaC2 · CaCl · CaCl2 · CaF2 · CaH2 · CaI2 · Ca(N3)2 · Ca3N2 · CaO · CaO2 · CaP · Ca3P2 · CaS · CaSe · CaSi · CaSi2 · CaTe
|
|
三元化合物 |
Ca(AlO2)2 · Ca3(AsO4)2 · Ca3(BO3)2 · Ca(BrO3)2 · Ca(ClO)2 · Ca(ClO3)2 · Ca(ClO4)2 · CaCN2 · Ca(CN)2 · CaCO3 · CaC2O4 · CaCrO4 · CaCr2O7 · Ca(IO3)2 · Ca(MnO4)2 · Ca(NO2)2 · Ca(NO3)2 · Ca(OH)2 · Ca2P2O7 · Ca3(PO4)2 · CaSeO4 · CaSiO3 · CaSO3 · CaSO4 · CaTiO3
|
|
四元・五元化合物 |
Ca(CH3COO)2 · Ca(HCO3)2 · Ca(HCOO)2 · CaHPO4 · Ca(H2PO4)2 · Ca(HSO3)2 · Ca(HSO4)2 · Ca(OCN)2 · Ca(SCN)2 · CaCl(OH)2 ·
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 生体材料リン酸カルシウムの計算材料設計 (特集 セラミックス計算材料設計の進展)
- 交互添加による多糖-リン酸カルシウムナノ粒子の作製
Related Links
- 移動: 案内, 検索. リン酸カルシウム(リンさんカルシウム、英: calcium phosphate)は カルシウムイオンとリン酸イオン (PO43-) または二リン酸イオン (P2O74-) からなる塩で ある。骨の約70 %はリン酸カルシウムの一種であるヒドロキシアパタイトからできている 。
- ここでは、リンカルの仕組みや使用法、入手法などについて説明していきたいと思います 。
Related Pictures
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
フルボキサミンマレイン酸塩錠25mg「CH」
組成
フルボキサミンマレイン酸塩錠25mg「CH」:
成分・含量(1錠中)
添加物
- D-マンニトール,部分アルファー化デンプン,メチルセルロース,クロスポビドン,クロスカルメロースナトリウム,ステアリン酸カルシウム,ヒプロメロース,酸化チタン,マクロゴール6000,黄色三二酸化鉄,タルク
禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- モノアミン酸化酵素阻害剤〔選択的B型モノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン塩酸塩)を含む〕を投与中の患者(「相互作用」の項参照)
- チオリダジン,ピモジド,チザニジン塩酸塩,ラメルテオンを投与中の患者(「相互作用」の項参照)
効能または効果
- 抗うつ剤の投与により、24歳以下の患者で、自殺念慮,自殺企図のリスクが増加するとの報告があるため、本剤の投与にあたっては、リスクとベネフィットを考慮すること。(「その他の注意」の項参照)
- 社会不安障害の診断は、DSM-IV※に基づき慎重に実施し、診断基準を満たす場合にのみ投与すること。
※DSM-IV:American Psychiatric Association(米国精神医学会)のDiagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders,4th edition(DSM-IV精神疾患の診断・統計マニュアル)
- 通常、成人にはフルボキサミンマレイン酸塩として、1日50mgを初期用量とし、1日150mgまで増量し、1日2回に分割して経口投与する。
なお、年齢・症状に応じて適宜増減する。
- 本剤の投与量は必要最小限となるよう、患者ごとに慎重に観察しながら調節すること。
慎重投与
- 肝障害のある患者[本剤のAUCが増大又は半減期が延長する。]
- 重篤な腎障害のある患者[排泄が遅延するおそれがある。]
- てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者[痙攣を起こすことがある。]
- 自殺念慮又は自殺企図の既往のある患者,自殺念慮のある患者[自殺念慮,自殺企図があらわれることがある。]
- 躁うつ病患者[躁転,自殺企図があらわれることがある。]
- 脳の器質的障害又は統合失調症の素因のある患者[精神症状を増悪させることがある。]
- 衝動性が高い併存障害を有する患者[精神症状を増悪させることがある。]
- 心疾患のある患者[房室ブロック,心室頻拍等があらわれたとの報告がある。(「高齢者への投与」の項参照)]
- 出血性疾患の既往歴又は出血性素因のある患者[出血傾向が増強するおそれがある。]
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
- 小児(「小児等への投与」の項参照)
重大な副作用
痙攣,せん妄,錯乱,幻覚,妄想:
- 痙攣,せん妄,錯乱,幻覚,妄想があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
意識障害:
- 意識レベルの低下・意識消失等の意識障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
ショック,アナフィラキシー様症状:
- ショック,アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
セロトニン症候群:
- セロトニン症候群があらわれることがあるので、錯乱,発熱,ミオクロヌス,振戦,協調異常,発汗等の副作用が発現した場合は投与を中止し、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。なお、セロトニン作用薬との併用において、昏睡状態となり、急性腎不全へと移行し、死亡した例が報告されている。
悪性症候群:
- 向精神薬(抗精神病薬,抗うつ薬等)との併用により、悪性症候群があらわれることがあるので、無動緘黙,強度の筋強剛,嚥下困難,頻脈,血圧の変動,発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却,水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。本症発症時には、白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。なお、高熱が持続し、意識障害,呼吸困難,循環虚脱,脱水症状,急性腎不全へと移行し、死亡した例が報告されている。
白血球減少,血小板減少:
- 白血球減少,血小板減少があらわれることがあるので、血液検査等の観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
肝機能障害,黄疸:
- AST(GOT),ALT(GPT),γ-GTP,総ビリルビン等の著しい上昇を伴う肝機能障害,黄疸があらわれることがあるので、肝機能検査等の観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH):
- 低ナトリウム血症,低浸透圧血症,尿中ナトリウム増加,高張尿,意識障害等を伴う抗利尿ホルモン不適合分泌症候群があらわれることがあるので、食欲不振,頭痛,嘔気,嘔吐,全身けん怠感等があらわれた場合には電解質の測定を行い、異常が認められた場合には投与を中止し、水分摂取の制限等の適切な処置を行うこと。
薬効薬理
- 選択的セロトニン再取込み阻害薬(SSRI:selective serotonin reuptake inhibitor)と呼ばれる抗うつ薬。脳内でセロトニンの再取込み機構を阻害してセロトニンが長時間受容体に作用できるようにする。神経伝達物質受容体そのものにはほとんど親和性を示さない。7)
有効成分に関する理化学的知見
一般名
- フルボキサミンマレイン酸塩(Fluvoxamine Maleate)
化学名
- 5-Methoxy-1-[4-(trifluoromethyl)phenyl]pentan-1-one(E )-O -(2-aminoethyl)oxime monomaleate
分子式
分子量
融点
性状
- フルボキサミンマレイン酸塩は白色の結晶性の粉末である。
エタノール(99.5)に溶けやすく、水にやや溶けにくい。
★リンクテーブル★
[★]
- 51歳の男性。左の下腹部から側腹部にかけての痛みを主訴に来院した。昨日、仕事中に左背部に軽度の痛みが出現したが30分ほどで軽快した。本日午前8時ころ、出勤途中の電車の中で、突然、左の下腹部から側腹部にかけての強い痛みが出現したため受診した。来院の途中に悪心と嘔吐があった。意識は清明。体温 36.3℃。血圧 158/94mmHg。顔色は蒼白で冷汗を認める。腹部に反跳痛を認めない。左の肋骨脊柱角に叩打痛を認める。尿所見:蛋白1+、糖(-)、潜血3+、沈渣に赤血球 15~30/1視野、白血球1~4/1視野。血液所見:赤血球 460万、Hb 14.6g/dL、Ht 46%、白血球 8,300、血小板 22万。血液生化学所見:総蛋白 7.1g/dL、アルブミン 3.8g/dL、総ビリルビン 1.1mg/dL、AST 35IU/L、ALT 32IU/L、LD 186IU/L(基準 176~353)、γ-GTP45 IU/L(基準8~50)、尿素窒素 23mg/dL、クレアチニン 1.2mg/dL、尿酸 8.6mg/dL、血糖 92mg/dL、Na 136mEq/L、K 4.0mEq/L、Cl 109mEq/L、Ca 9.2mg/dL。CRP 1.2mg/dL。腹部超音波検査で左水腎症、左腎結石および左尿管結石を認める。腹部単純エックス線写真(別冊No. 11A)と腹部単純CT(別冊No. 11B)とを別に示す。
- この患者で予測される結石成分はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110D034]←[国試_110]→[110D036]
[★]
- 84歳の男性。左膝の痛みと発熱とを主訴に来院した。一昨日に日帰りのバス旅行に参加した。昨日から左膝の痛みと39℃の発熱とが出現した。本日は痛みのため歩行が困難になり受診した。体温37.7℃。脈拍84/分、整。血圧148/82mmHg。呼吸数14/分。左膝に腫脹、熱感および圧痛を認める。血液所見:赤血球405万、Hb 13.0g/dl、Ht 41%、白血球9,200、血小板32万。血液生化学所見:尿素窒素19mg/dl、クレアチニン0.9mg/dl、尿酸5.5mg/dl、AST 28IU/l、ALT 26IU/l、LD 258IU/l(基準176~353)、Na 140mEq/l、K 4.5mEq/l、Cl 104mEq/l。CRP 8.7mg/dl。左膝関節エックス線写真(別冊No.22)を別に示す。
- 関節+刺液中に認められる結晶はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107A050]←[国試_107]→[107A052]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [099E054]←[国試_099]→[099E056]
[★]
- 英
- urinary sediment
- 関
- 尿沈渣検査 urinary sediment examination、尿沈液
概念
- 尿中に含まれる各種の細胞、円柱、結晶、微生物などの有形成分。
- 尿沈渣の検査は腎・尿路系疾患の診断、進行度、予後の推定を目的に行う。
検体
- 検体は早朝起床時尿(早朝第一尿)の中間尿約10mL。早朝第一尿では円柱がみられやすい
- 検体は採尿後1時間以内になるべく早く観察 → 室温2時間以上放置すると細菌が増殖し、アルカリ化が進む。尿路感染が分からなくなるうえ、円柱や細胞が崩壊して観察できない。
- 古い尿やアルカリ性尿では血球、円柱、上皮細胞の崩壊が強く正しい判定ができないことがある。
- 女性の場合、月経時における血液の混入、腟分泌物の混入(中間尿を採るようにしてもらう)
方法
- 1. 新鮮尿10mLを尿沈渣用試験管にとり500Gで5分間遠心する
- 2. 上清を捨て残液約0.2mLとする
- 3. そのまま、あるいは尿沈渣用染色液を加えて混和する
- 4. 1滴(15μl)をスライドガラスに載せカバーガラスをかけ鏡検する
観察方法
- LPF(low power field 、弱拡大、100倍):3.14 mm2、7.27ul
- HPF(high power field、強拡大、400倍):0.196 mm2、0.45ul
病的所見
- 赤血球と白血球はそれぞれ5/HPF以上、硝子円柱は1/HPF以上、上皮細胞性円柱、顆粒円柱、蝋様円柱、脂肪円柱、赤血球円柱、白血球円柱の各種円柱類、異常結晶(ビリルビン、チロジン、ロイシン、コレステロール、シスチン、2,8-ジヒドロキシアデニンなど)、細菌、真菌、原虫、虫卵、腫瘍細胞の出現
判断基準
赤血球
|
≧5個/HPF
|
白血球
|
≧5個/HPF
|
上皮細胞(正常)
|
扁平上皮細胞をのぞく全て(移行上皮、尿細管上皮、円柱上皮)
|
上皮細胞(異常)
|
すべて(卵円系脂肪体、多核巨細胞、封入体細胞)
|
異型細胞
|
癌細胞
|
大食細胞
|
≧1個/HPF
|
円柱
|
<1個/HPFの硝子円柱をのぞく全て
|
粘液系
|
≧1+
|
結晶
|
病的結晶(シスチン、チロシン、ロイシン、ビリルビン、コレステロール、DHA結晶)。正常結晶(尿酸結晶)で≧2+の時
|
細菌
|
≧1+(>/HPFの桿菌)
|
真菌
|
すべて
|
原虫
|
すべて
|
寄生虫
|
すべて
|
OLM.53
尿沈渣成分の基準値
|
|
強拡大視野あたり(/HPF)
|
赤血球数
|
1/4-7≧
|
白血球数
|
1-2/4-7≧
|
上皮細胞数
|
1/10≧
|
円柱
|
1/20≧
|
結晶 (LAB.217)
- アルカリ性尿で見られる血症はウレアーゼ産生菌のプロテウスやクレブシエラなどによる尿路感染症でみられるが、正常尿でも見られうる。
病的意義のある結晶
急性腎不全を背景とする場合
円柱 (LAB.214)
- 硝子円柱は正常でも見られるので病的意義はない。尿量の少ないとき、運動後や利尿薬の使用時にみられる。
[★]
- 英
- chronic renal failure, CRF
- 関
- 腎不全、急性腎不全
概念
- 数ヶ月から数十年に及ぶ緩徐な経過で腎機能障害が進行し、末期腎不全に至る不可逆的疾患。
- 濾過される原尿の量が減少するので、血液中の不要物を排泄したり、電解質・水分の調節能が低下する。
定義 (日本人腎臓学会 CKD診断ガイド)
- 1.-2.のいずれか、または両方が3ヶ月以上持続する。
- 1. 尿異常、画像診断、血液、病理で腎障害の存在が明らか。特に尿蛋白が存在
- 2. GFR < 60 ml/min/1.73m3
病態
- カリウム↑:GFR低下によりカリウム分泌が不十分となる。
- リン↑:近位尿細管での排泄障害(YN.E-25)?、酸分泌障害?
- カルシウム↓:尿細管機能低下???により、PTHの作用を受けて遠位尿細管で再吸収されるべきカルシウムが排泄される。
- 細胞性免疫能の低下 → 結核のリスク(FSRFでは正常人比10倍)
- 出血傾向 → 尿毒症により凝固系機能低下
- 低カルシウム血症:
- 尿細管での再吸収不全、1,25-dihydroxy-vitamin D3不足により腸管からのCa吸収低下、無機リン増加によりカルシウムの減少([Ca][P]積が一定になるように保たれているらしい)、骨のPTHに対する感受性低下???(なぜ?)
慢性腎不全におけるカルシウムリン代謝
- PRE.355
- 上記の病態と矛盾する点があり。
症状
- 脳 :不眠、意識障害、麻痺
- 眼 :眼底出血、視力低下
- 口 :アンモニア臭
- 心臓:心膜炎、心筋症、心タンポナーデ
- 肺 :呼吸困難、咳、血痰
- 胃腸:嘔気、食欲低下、潰瘍
- 腎臓:
尿量減少? 尿濃縮能障害、等張尿(多尿、夜間尿)
- 血管:高血圧、動脈硬化
- 血液:貧血、高カリウム血症
- 末梢神経:感覚異常
- 皮膚:掻痒感
- 骨:腎性骨異形成症
検査
血液検査
治療
- 炭酸カルシウム製剤などのリン吸着薬。消化管の中で不溶性の塩を形成
国試
[★]
- 英
- urolithiasis
- 関
- 尿路結石症、尿管結石症 尿管結石
疫学
まとめ
- CBT QB vol2 p.382改
結石の種類
|
X線での描写
|
形成されやすい尿pH
|
酸解離定数
|
リン酸カルシウム
|
+
|
アルカリ性
|
pKa1=2.12 pKa2=7.21 pKa3=12.67
|
シュウ酸カルシウム
|
+
|
酸性
|
pKa1=1.27 pKa2=4.27
|
シスチン
|
-
|
酸性
|
pKCOOH<1 pKCOOH<2.1 pKNH3+=8.02 pKNH3+=8.71 pI=5.03
|
尿酸
|
-
|
酸性
|
pK1=5.8 pK2=10.3
|
キサンチン
|
-
|
酸性
|
|
成分による区分
組成
- 頻度を%で示す。
成因
尿の性状と結石形成
- c. 尿停滞と濃縮 ← 長期臥床・尿路通過障害・海綿腎
- ⇒閉経前の女性は男性より尿中クエン酸量が3倍ほど多い
その他の結石形成因子
大きさと排石
- 5-6mm程度の大きさの場合、自己での排石は不能らしい。
治療
予防
[★]
- 英
- calcium pyrophosphate
- 関
- ピロリン酸カルシウム二水和物 calcium pyrophosphate dihydrate CPPD
- 結晶性関節炎
# 索引
-CPPD
REU 301
</rad>
[★]
- 英
- calcium stearate
- 関
- ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、オクタデカン酸、ステアリン酸アルミニウム
[★]
- 英
- calcium pyrophosphate crystal deposition disease
- 関
- 偽性痛風、偽痛風
[★]
- 英
- calcium pyrophosphate dihydrate deposition
- 関
- 軟骨石灰化、偽痛風
[★]
- 英
- calcium
- 関
- カルシウムイオン、リン
- calcium channel blockers, calcium channels
基準値
- 血清総Ca 8.6-10.1 mg/dl(臨床検査法提要第32版)
- 8.6-10.2 mg/dL (QB) だいたい 9.4 ± 0.8
- 血清Caイオン 1.15-1.30 mmmol/l(臨床検査法提要第32版), 4.6-5.1 mg/dl
血液ガス
- 血液ガスでは (mEq/l)で出されるが 4倍すれば (mg/dl)に変換できる 原子量が約40ゆえ
溶解度積
リン酸カルシウム
|
366x10-6
|
(30℃)
|
リン酸カルシウム
|
0.35x10-6
|
(38℃)
|
炭酸カルシウム
|
0.0087x10-6
|
(25℃)
|
酒石酸カルシウム
|
0.0077x10-6
|
(25℃)
|
シュウ酸カルシウム
|
0.00257x10-6
|
(25℃)
|
オレイン酸カルシウム
|
0.000291x10-6
|
(25℃)
|
パルチミン酸カルシウム
|
0.000000161x10-6
|
(23℃)
|
カルシウムの吸収(SP.744)
- +健康成人の1日あたりの食物Ca摂取0.6g
- +消化管分泌物と脱落上皮細胞のCa 0.6g
- -吸収されるCa 0.7g
- -そのまま排泄 0.5g
- 正味吸収されるCa 0.1g
カルシウムの吸収部位
カルシウム代謝の調節機構
副甲状腺ホルモン
- 1. 破骨細胞に作用してCa,Pが血中へ。
- 2. 腎の遠位尿細管に作用してCa再吸収の亢進、近位尿細管でのP再吸収の抑制。
- 3. 近位尿細管に作用して酵素を活性化し、1,25水酸化ビタミンD3の産生亢進。
1,25(OH)2D3
- 1. 空腸からのCaとPの吸収。
- 2. 骨形成促進。
- 3. 遠位尿細管でのCaとPの再吸収促進。
- 4. 副甲状腺ホルモンの合成を抑制
尿細管における部位別カルシウム輸送
- 糸球体で濾過されるのはイオン化Caと陰イオン複合型Ca(蛋白結合型Caは濾過されない)
- 濾過されたカルシウムのうち95%が再吸収される。
- 近位尿細管:60-70%
- ヘンレループ:20-25%
- 遠位尿細管、集合管:10-15%
近位尿細管
- Na+依存的に再吸収。受動輸送80%、能動輸送20%
- 基底側のCa2+ ATPase, 3Na+-Ca2+逆輸送系
ヘンレループ
- 太いヘンレループ上行脚で
- 受動輸送:管腔内電位が正であるため
遠位尿細管~集合管
- 糸球体濾過量の10-15%が再吸収されている → 量としては少ないが能動的に吸収が行われる部位。
- 能動輸送:管腔内電位が負であるため。
- PTH、カルシトニンに調節されている
- チアジド系利尿薬により細胞内Na↓となるとCa再吸収↑となる!!!! ← ループ利尿薬と違う点。よって高カルシウム血症が起こることがある。
接合尿細管
- 管腔側:Ca2+チャネル/非選択的カチオンチャネル
- 基底側:Na+-K+ ATPase, 3Na+-Ca2+交換系
尿細管におけるカルシウムの輸送の調節 SP.796
- Ca2+の尿中排泄量はNa+の尿中排泄量と比例。循環血漿量が増加するとCa2+排泄も増加
- Ca2+の尿中排泄量は血漿Ca2+濃度と比例する。
血清カルシウム濃度
- 血液中でCa2+は調節を受けて一定に保たれるが、蛋白と結合しているCaはアルブミンの量によって増減する。
- 血清アルブミン濃度 4 g/dl、血清Ca濃度 9mg/dl。補正Ca濃度 9mg/dl → 正常
- 血清アルブミン濃度 2 g/dl、血清Ca濃度 7mg/dl。 → 大変!!低カルシウム血症!! → ホント? ってことになる。アルブミンの量が減ってAlb-Caが減っただけで生理的に重要なCa2+は保たれているのではないか。 → こんな時に補正Ca濃度を用いるのである
- →補正Ca濃度 9mg/dl → 正常
- つまり、低アルブミン血症ではCa2+は保たれているにもかかわらず、血清Caは低値となりそのままでは評価できないために補正を行う。
- 補正Ca濃度(mg/dl)=Ca実測値(mg/dl)+(4-血清アルブミン濃度(g/dl)) ・・・Payneの式
- アルブミンのpIは7より小さく、アシデミアでは負に帯電しているアルブミンが減少、アルカレミアでは負に帯電しているアルブミンが増加する。すなわち、pHが下がるとアルブミンとくっつなくなったCaが増加するので、血液pH0.1の低下につきfreeイオン化Ca(Ca2+)は0.12mg/dl増加する???????????
循環血液量
血清Ca濃度
- 血清Ca濃度↑→PTH↓
- 生理活性のあるのはイオン化Ca(Ca2+)のみ
- 血清Ca濃度=イオン化Ca(45%) + 蛋白結合型Ca(40%) + 陰イオン複合型Ca(15%)
- イオン化Caは一定に保たれる
pH
- アシドーシス :pHが小さくなると負電荷減少:蛋白のCa結合能↓、イオン化Ca↑
- アルカローシス:pHが大きくなると負電荷増加:蛋白Caの結合能↑、イオン化Ca↓→Ca欠乏(低カルシウム血症)
低蛋白血症
- 低蛋白血症の際、蛋白結合型Caは減少するが、イオン化Ca一定。
尿中カルシウム
血中カルシウムと尿中カルシウム
- 薬剤などの影響がなければ、血中カルシウムと尿中カルシウムは相関がありそうである → 副甲状腺ホルモン
血清カルシウムと心電図
元素
- 金属元素。周期表第2族アルカリ土類金属元素
- 原子番号:20
- 元素記号:Ca
- 原子量 40.078 g/mol
臨床関連
参考
- http://www.orth.or.jp/osteoporose/caseizai.html
[★]
- 英
- phosphorus P
- 関
- serum phosphorus level
分子量
- 30.973762 u (wikipedia)
- 単体で化合物としてはP4、淡黄色を帯びた半透明の固体、所謂黄リンで毒性が高い。分子量124.08。
基準値
- 血清中のリンおよびリン化合物(リン酸イオンなどとして存在)を無機リン(P)として定量した値。
- (serum)phosphorus, inorganic 2.5–4.3 mg/dL(HIM.Appendix)
- 2.5-4.5 mg/dL (QB)
代謝
- リンは経口的に摂取され、小腸から吸収され、細胞内に取り込まれる。
- 骨形成とともに骨に取り込まれる。
- 腎より排泄される。
尿細管での分泌・再吸収
- 排泄:10%
尿細管における再吸収の調節要素
臨床検査
- 無機リンとして定量される。
基準範囲
血清
- 小児:4-7mg/dL
- 閉経後女性は一般集団より0.3mg/dL高値となる
尿
測定値に影響を与える要因
臨床関連
参考
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3
[★]
- 英
- acid
- 関
- 塩基
ブランステッド-ローリーの定義
ルイスの定義
[★]
- 英
- phosphoric acid
- 関
- PO4
- pKa1=2.12
- pKa2=7.21
- pKa3=12.67