- 日
- ぼういおうぎとう
目標
- 比較的体力が低下し色白で筋肉が軟らかく、いわゆる水肥り体質の人が、全身倦怠感、多汗傾向を訴える場合に用いる。
- 浮腫、尿量減少、関節(特に膝関節)の腫脹・疼痛等を伴う場合(中年以降の女性の肥満者で、運動不足のものに多い)
適応
- 色白で筋肉軟らかく水ぶとりの体質で疲れやすく、汗が多く、小便不利で下肢に浮腫を来し、膝関節の腫痛するものの次の諸症:腎炎、ネフローゼ、妊娠腎、陰嚢水腫、肥満症、関節炎、癰、せつ、筋炎、浮腫、皮膚病、多汗症、月経不順(ツムラのみ適応承認)。
- 色白で疲れやすく汗のかきやすい傾向のある次の諸症:肥胖症(筋肉のしまりのない、いわゆる水ぶとり)、関節痛、むくみ(クラシエのみ適応承認)
鑑別
- 1)越婢加朮湯:体力中等度以上、顔面の紅潮、口渇、尿量減少
- 2)桂枝加朮附湯:体力中等度以下、筋の攣縮、下肢の冷え
- 3)防風通聖散:体力中等度以上、肥満、顔面紅潮、充実した腹力、便秘傾向
- 4)よく苡仁湯:体力中等度以上、患部の熱感あり、口渇を伴わない
- 5)麻杏よく甘湯:体力中等度、急性関節炎、関節の発赤、腫脹、口渇はない
- 6)大柴胡湯:体力充実、口苦、胸脇苦満、充実した腹壁、便秘
注意
高齢者
妊婦、産婦、授乳婦
- 妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
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出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2017/05/17 17:22:13」(JST)
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防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)は、漢方薬の一つ。肥満、多汗症、むくみ、関節炎などに用いるもので、体の水分循環を改善し、疲れや痛みをやわらげる効果がある。
構成生薬
脚注
- ^ 日本のエキス製剤では蒼朮で代用されていることもある。
Japanese Journal
- 海外に発信する漢方研究 心腎連関に対する防已黄耆湯の効果
- 症例報告 膝関節症に防已黄耆湯,肥満症・糖尿病に防風通聖散,痤瘡・毛包炎に排膿散及湯の持重が奏効した一例
Related Links
- ツムラ漢方防已黄耆湯エキス顆粒 ボウイオウギトウ 第2類医薬品 添付文書 (PDF:2449KB) 1 疲れやすく、汗のかきやすい傾向のある方に 2 腫れを伴う関節痛、水太り、むくみ 効能・効果 体力中等度以下で、疲れやすく、汗の 肥満に ...
- 防已黄耆湯とは?効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番:薬事典版) ... 用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。 すべての副作用を掲載しているわけではありません。
Japan Pharmaceutical Reference
薬効分類名
販売名
JPS防已黄耆湯エキス顆粒〔調剤用〕
組成
含量:
日局 ボウイ 5.0g
日局 オウギ 5.0g
日局 ソウジュツ 3.0g
日局 ショウキョウ 1.0g
日局 タイソウ 3.0g
日局 カンゾウ 1.5g
上記の混合生薬より抽出した防已黄耆湯乾燥エキス2.8gを含有する。
添加物:
効能または効果
- 色白で疲れやすく汗のかきやすい傾向のある次の諸症
- 肥満症(筋肉にしまりのない、いわゆる水ぶとり)、関節痛、むくみ
- 通常、成人1日7.5gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
重大な副作用
間質性肺炎:
- 発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音の異常(捻髪音)等があらわれた場合には、本剤の投与を中止し、速やかに胸部X線等の検査を実施するとともに副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。また、発熱、咳嗽、呼吸困難等があらわれた場合には、本剤の服用を中止し、ただちに連絡するよう患者に対し注意を行うこと。
偽アルドステロン症:
- 低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン症があらわれることがあるので、観察(血清カリウム値の測定など)を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
ミオパシー:
- 低カリウム血症の結果としてミオパシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、脱力感、四肢痙攣・麻痺等の異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸:
- AST(GOT)、ALT(GPT)、Al−P、γ−GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
★リンクテーブル★
[★]
- 英
- edema
- 関
- 水腫、angioedema、全身性浮腫
分類
- 低アルブミン血症はfast edema と覚えておく
浮腫の原因
- IMD.518
-
- 内分泌性浮腫
- 栄養失調性浮腫・栄養障害性浮腫
- 薬剤性浮腫
- 起立性浮腫
- 特発性浮腫
- 内科診断リファレンス p.4
浮腫を来す疾患
- IMD.519改変
-
- 内科外科マニュアルp.212
- 蜂窩織炎
- 深部静脈血栓症
- 表在静脈瘤(慢性静脈還流不全)
- うっ血性心不全
- ネフローゼ症候群
- 肝硬変
- 甲状腺機能亢進症
- 甲状腺機能低下症
- 薬剤:CCB,ピオグリタゾン,NSAIDs,女性ホルモン,甘草
- 特発性浮腫:女性,夕方増悪する下腿の浮腫:NaCl,炭水化物制限
- 月経前症候群:黄体期に出現し,月経発来と共に消退:当帰芍薬散,加味逍遥散
肝性浮腫と腎性浮腫
- 肝性浮腫は下肢に、腎性浮腫では眼瞼に浮腫が初発する?(出典不明)
-
- 越婢加朮湯
- 五苓散
-
-
- 当帰芍薬散
- 真武湯
-
- 防已黄耆湯
- 八味地黄丸
参考
[★]
- 同
- 水毒
- 関
- 水
- 水に偏在をきたした病態
- 診断基準として水滞スコアが提案されている。
- 水滞の病型には、全身型(全身の浮腫、下痢、めまい感、尿量減少、夜間頻尿)、皮膚・関節型(顔面浮腫、関節腫脹、身体の一部の腫脹、朝のこわばり)、胸内型(水様の喀痰、胸水、動悸、胸内苦悶感)、心下型(胃部振水音、悪心・嘔吐、下痢、グル音の亢進)がある。
治療方剤
水滞・全身型
水滞・皮膚関節型
水滞・胸内型
[★]
- 関
- 漢方製剤、防已黄耆湯
[★]
- 日
- オウギ
- 英
- Astragalus root, astragalus root, miekvetch root
- ラ
- Astragali Radix
[★]
- 日
- ボウイ、ぼうい
- 英
- sinomenium stem
- 同
- 漢防已