羊水過多症
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羊水過多症(ようすいかたしょう)とは羊水が800ml以上になるような病態である。早産の原因となるほか、様々な異常の徴候でもある。羊水量を測定するのに近年はエコーでみることが多い。羊水ポケットが8cm以上であれば羊水過多症と診断する。羊水量は正常妊娠でも様々な値をとるため診断は非常に難しい。一般には正常妊娠では妊娠8ヶ月で羊水量は最大で約700mlになるといわれている。
目次
- 1 原因
- 2 症状
- 3 治療
- 4 参考文献
- 5 関連項目
- 6 外部リンク
原因
- 母体の異常
- 胎児付属物の異常
- 胎児の異常
- 胎児奇形(無脳児、水頭症、脊椎破裂、消化管閉鎖)
- 多胎
- 胎児水腫
症状
基本的に母体、胎児に様々な症状を起こし、分娩異常も起こしえる。
- 母体の異常
- 母体の症状としては、子宮が大きくなるということと、羊水過多症の原因疾患の症状が出ることとなる。腹部腫大、子宮底上昇、横隔膜挙上、胃の圧迫、呼吸困難などがみられる。また胎動が認めにくいのも特徴である。妊娠高血圧症候群を合併しやすい。
- 胎児の異常
- 胎児には早産、低出生体重児、IUGR、先天奇形、胎位異常が認められることがある。
- 分娩の異常
- 前期破水、常位胎盤早期剥離、微弱陣痛、弛緩出血などがおこりやすい。
治療
基本的に羊水過多症はその他の治療可能な疾患を見つける所見のようなものである。治療としては、安静、減塩、水分制限、利尿薬くらいしかすることはない。それでも苦痛が軽減しなければ羊水を抜き取ることもある。これは早産の予防効果もある。
参考文献
関連項目
外部リンク
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UpToDate Contents
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Japanese Journal
- P1-24-19 胎児エコーにて羊水過多・食道閉鎖を認め出生後CHARGE症候群と診断された一例(Group55 出生前診断・胎児奇形(症例)2,一般演題,第63回日本産婦人科学会学術講演会)
Related Links
- 家庭医学館 羊水過多の用語解説 - [どんな病気か] 妊娠中の羊水の量には個人差があり、また妊娠の時期によっても異なりますが、時期を問わずに800mℓ以上の羊水がある場合を、羊水過多といい、これによっていろいろな症状がともな ...
- おなかの中の赤ちゃんは、羊水を飲んで尿として排出しています。羊水の量が少ないということは、腎臓の働きが悪いのかもしれません。羊水過少症・羊水過多症の症状を紹介します。
- 『羊水過多・羊水過多症とは?』 羊水過多とは「妊娠時期のいかんをとわず、羊水量が800mlを越える場合を羊水過多と称する。 また、この場合臨床上なんらかの自・他覚症状を伴う場合(たとえば子宮収縮、呼吸困難など)を羊水過多 ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 26歳の初妊婦。妊娠 37週。 2時間前からの上腹部痛と悪心を主訴に来院した。前回までの妊婦健康診査では特に異常を指摘されていない。意識は清明。身長160 cm、体重 66 kg(非妊時 58 kg)。体温 37.0℃。脈拍 72/分、整。血圧 146/92 mmHg。子宮底長 31 cm、腹囲 95 cm。下腿に軽度浮腫を認める。尿所見:蛋白 2+、糖 (-)。血液所見:赤血球 450万、 Hb 13.0 g/dl、Ht 42%、白血球 10,300、血小板 7.0万、血漿フィブリノゲン 432 mg/dl(基準 200.400)。血液生化学所見:総蛋白 6.8 g/dl、アルブミン 4.0 g/dl、総ビリルビン 1.6 mg/dl、直接ビリルビン 0.3 mg/dl、AST 184 IU/l、ALT 230 IU/l、LD 830 IU/l(基準 176~353)、 γ -GTP 34 IU/l(基準 8~50)、尿素窒素 5.0 mg/dl、クレアチニン 0.5 mg/dl、尿酸 6.9 mg/dl、血糖 96mg/dl、Na 142 mEq/l、K 4.0 mEq/l、Cl 105 mEq/l。超音波検査で胎児発育は正常であった。
- 今後合併に注意すべき病態はどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [108D050]←[国試_108]→[108D052]
[★]
- 28歳の初妊婦。妊娠24週に急激な腹囲の増大と体重増加とを主訴に来院した。妊娠初期の超音波検査で1絨毛膜2羊膜性双胎と診断されている。来院時、子宮頸管長は40mmであった。超音波検査で両児間の推定体重に差を認めない。第1児の最大羊水深度を計測した超音波像(別冊No. 39A)と両児間の隔壁を示す超音波像(別冊No. 39B、矢印は隔壁)とを別に示す。
- この第1児について正しいのはどれか。3つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [112D074]←[国試_112]→[112E001]
[★]
- 妊娠24週の初妊婦。ハイリスク妊娠のため紹介され来院した。妊娠10週時の超音波検査で一絨毛膜二羊膜性双胎と診断されている。来院時、子宮底は24cm、子宮口は閉鎖している。超音波検査で第一児は推定体重600g、羊水ポケット4cm、第二児は推定体重480gで羊水ポケットは1cmである。両児ともに胎児水腫を認めない。この双胎妊娠で認められるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [098C030]←[国試_098]→[098D002]
[★]
- 30歳の初妊婦。妊娠34週3日。自宅近くの産科診療所の腹部超音波検査で、羊水過多と胎児胸部腫瘤とを指摘されたため、紹介されて受診した。胎児心拍数陣痛図に異常を認めない。内診で子宮口は閉鎖している。腹部単純MRIのT2強調像(別冊No.3)を別に示す。
- 胎児の診断として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [107A020]←[国試_107]→[107A022]
[★]
- 生後7日の新生児。妊娠中羊水過多がみられた。在胎38週、体重3,250gで出生した。Apgarスコア1点(1分)、3点(5分)。出生直後から人工換気を必要としている。筋緊張は著明に低下し、腱反射は軽度減弱している。
- 考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104D037]←[国試_104]→[104D039]
[★]
- 在胎28週の胎児。1絨毛膜2羊膜性双胎と診断されている。妊娠初期には2児の大きさにほとんど差を認めなかったが、次第に差を認めるようになり、大きい方の児に羊水過多と胎児水腫とを認めるようになった。
- 異常があると考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [100F001]←[国試_100]→[100F003]
[★]
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [097B009]←[国試_097]→[097B011]
[★]
- 28歳の初産婦。妊娠10週に1絨毛膜2羊膜双胎と診断された。妊娠28週に1児の羊水過多を指摘された。子宮収縮が5分おきにみられる。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104I075]←[国試_104]→[104I077]
[★]
- 胎児心拍数陣痛図を以下に示す。心拍数陣痛パターンと最も関係するのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [102G011]←[国試_102]→[102G013]
[★]
- 出生直後の男児。母親が妊娠中に羊水過多を指摘されていた。出生直後から泡沫状の唾液の流出とチアノーゼとが見られる。この疾患で見られるのはどれか。
[正答]
[★]
[正答]
※国試ナビ4※ [099E004]←[国試_099]→[099E006]
[★]
[★]
- 英
- Bartter syndrome, Bartter's syndrome
- 同
- Bartter症候群
- 関
- ギテルマン症候群 Gitelman症候群
概念
- 常染色体劣性遺伝 AR
- RAA系の亢進 にもかかわらず 正常血圧、浮腫の欠如
- 低カリウム血症、代謝性アルカローシス
- 傍糸球体細胞の過形成
- 多飲、多尿 ← アルドステロンのエスケープ現象(尿濃縮脳の障害)。これにより血圧上昇がキャンセル?
- ヘンレループ太い上行脚にあるループ利尿薬の標的輸送体の機能異常 → 常にフロセミドが効いた状態と考えてみる。
病因
- 1つは、NKCC2をコードしているSLC12A1の遺伝子異常
原因遺伝子
|
Location
|
Phenotype
|
Phenotype
|
Gene/Locus
|
Gene/Locus
|
MIM number
|
|
|
MIM number
|
|
1
|
15q21.1
|
[[1]]
|
Bartter syndrome, type 1
|
601678
|
[[2]]
|
SLC12A1
|
600839
|
[[3]]
|
2
|
11q24.3
|
[[4]]
|
Bartter syndrome, type 2
|
241200
|
[[5]]
|
KCNJ1
|
600359
|
[[6]]
|
3
|
1p36.13
|
[[7]]
|
Bartter syndrome, type 3
|
607364
|
[[8]]
|
CLCNKB
|
602023
|
[[9]]
|
4A
|
1p36.13
|
[[10]]
|
Bartter syndrome, type 4, digenic
|
602522
|
[[11]]
|
CLCNKB
|
1p32.3
|
[[12]]
|
Bartter syndrome, type 4a
|
BSND
|
606412
|
[[13]]
|
Sensorineural deafness with mild renal dysfunction
|
4B
|
1p36.13
|
[[14]]
|
Bartter syndrome, type 4b, digenic
|
613090
|
[[15]]
|
CLCNKA
|
602024
|
[[16]]
|
病態
- uptodate.1
- 尿希釈能低下:ヘンレループ上行脚と遠位曲尿細管の療法は尿希釈に重要な部位であり(ADHの作用がない条件下で、水の移動なしにNaClを再吸収できるので)、本疾患では尿希釈能の低下をきたす。
- 尿濃縮能低下:尿濃縮にはループヘンレの正常な働きととADHが必要 → 本疾患では尿濃縮能の低下をきたす ⇔ ギテルマン症候群ではnot substantially impaired
症候および検査異常
- uptodate.1
- しかし、出典不明の情報では、RAA系の亢進による血圧上昇がプロスタグランジンE2による血圧低下で相殺され、血圧正常とあるが、、、どうなの?出典はYNらしい。
- 発育遅滞、精神発達遅滞 ← 幼小児で発見されるきっかけ?
- 低カリウム血症
- 代謝性アルカローシス
- 多尿、多飲 ← 尿濃縮能低下
- 尿中カルシウム:正常~増加
- 血清マグネシウム:正常~軽度低下
- (時に)低リン酸血症 ← 二次性副甲状腺亢進症による
鑑別診断
- IMD.1003
バーター症候群とギテルマン症候群
- 出典不明
参考
uptodate
- 1. [charged] バーター症候群およびギテルマン症候群 - uptodate [17]
- 2. [charged] 原因不明の代謝性アルカローシスおよび低カリウム血症:嘔吐;利尿薬;ギテルマンまたはバーター症候群 - uptodate [18]
OMIM
- 1. BARTTER SYNDROME, ANTENATAL, TYPE 1
- http://omim.org/entry/601678
- 2. BARTTER SYNDROME, ANTENATAL, TYPE 2
- http://omim.org/entry/241200
- 3. BARTTER SYNDROME, TYPE 3
- http://omim.org/entry/607364
- 4. BARTTER SYNDROME, TYPE 4A
- http://omim.org/entry/602522
- 5. BARTTER SYNDROME, TYPE 4B
- http://omim.org/entry/613090
国試
[★]
- 英
- gestational diabetes mellitus GDM, gestational diabetes
- 同
- 妊娠性糖尿病
- 関
- 糖尿病、糖代謝異常妊娠
定義
妊娠により発生した妊娠中にのみ認められる糖代謝異常合併妊娠で、分娩後に改めて糖負荷試験を行うと、正常化する疾患概念
- 妊娠中にはじめて発見または発症した糖尿病に至っていない糖代謝異常である。あきらかな糖尿病(overt diabetes)は含めない。(参考1)
危険因子
- NGY.429
- 糖尿病の家族歴の有無、巨大児の分娩の有無、先天奇形の分娩歴の有無、原因不明の流産歴・早産歴・死産歴の有無、35歳以上、肥満者、尿糖陽性者
合併症
- G10M.164 参考1
母体
胎児
新生児
妊婦の妊娠糖尿病のスクリーニング
- 正常食(約400-600lcal)摂取後2-4時間の間に静脈血採取。血糖値が100 mg/dl以上であればOGTT 75gを行う。
- 100 mg/dlであっても、尿糖(+)、肥満、糖尿病の家族歴、あるいは巨大児出産の既往のいずれかがある場合にもOGTT 75gを行う。
診断基準
新診断基準
- 参考1,2
- 初診時およびインスリン抵抗性の高まる妊娠中期に随時血糖値検査を行い、100mg/dl以上の陽性者に対してOGTTを施行して診断
- <OGTT判定基準>
- ・空腹時血糖値≧92mg/dl
- ・1時間値≧180mg/dl
- ・2時間値≧153mg/dl
- の1点以上を満たした場合に妊娠糖尿病と診断する.
- ※但し,「臨床診断」における糖尿病と診断されるものは除く.
[show details]
古い診断基準
- 空腹時 :≧100 mg/dl
- 1時間値:≧180 mg/dl
- 2時間値:≧150 mg/dl
- いずれか2つ以上の基準値を満たせば妊娠糖尿病とする。
治療・管理
管理
管理目標
- 空腹時血糖 100mg/dl以下、食後2時間血糖値 120mg/dl以下、1日平均血糖値 100mg/dl以下、HbA1c 6%以下
食事療法
- 妊娠前半:標準体重 x 30 + 150 kcal/日
- 妊娠後半:標準体重 x 30 + 350 kcal/日
インスリン療法
- 経口血糖降下薬は胎盤通過性があり、胎児の安全性が確認されておらず、また乳汁中にも分泌されるため、妊娠から授乳がおわるまでは禁忌
分娩後の管理
- 分娩後6-12週に75g OGTTをおこない、糖尿病の評価を行う。
参考
- 1. クリニカルカンファレンス1 母体合併症 3)糖代謝異常合併妊娠 - 日産婦誌62巻9号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/62/6209-114.pdf
- http://d.hatena.ne.jp/bonbokorin/20100608/p1
[★]
- 英
- Gitelman's syndrome、Gitelman syndrome
- 同
- Gitelman症候群
- 関
- 利尿薬。バーター症候群、Bartter症候群
概念
- チアジド系利尿薬感受性Na-Cl co transporter(NCCT)の機能変異により、ナトリウム吸収が障害される疾患である。ナトリウムと塩素イオンの喪失によるhypovolemiaによりRAA系が亢進し、高アルドステロン血症を呈するが、高血圧とはならない。アルドステロンによるカリウム排泄の亢進と、集合管でのナトリウム再吸収亢進によりカリウムイオン・水素イオン排泄亢進により低カリウム血症、代謝性アルカローシスをきたす。バーター症候群と異なり、低マグネシウム血症をきたすのが特徴的である。
バーター症候群とギテルマン症候群
- 出典不明
参考
- 1. GITELMAN SYNDROME - OMIM
- http://omim.org/entry/263800
- 2. [charged] Bartter and Gitelman syndromes - uptodate [19]
- 3. [charged] Regulation of magnesium balance - uptodate [20]
[★]
- 英
- fetal hydrops, hydrops fetal
- ラ
- hydrops fetalis
- 関
- 先天性胎児全身水腫
概念
- 胎児水腫とは以下の所見を2つ以上そなえるものである;(1)腹水、(2)胸水、(3)心嚢水、(4)浮腫(skin edema)、(5)羊水過多 (参考1)
分類
病態生理
非免疫性胎児水腫
- 参考1
- 明らかになっていないが、以下の異常が1つ以上組み合わさって生じている。
- 1. リンパ管の閉塞 (ex. 先天奇形、悪性腫瘍)
- 2. 脈管の透過性亢進 (ex. 感染)
- 3. 心筋の不全(myocardial failure) or 静脈還流路の閉塞
- 4. 浸透圧の減少 (肝疾患、腎疾患、非免疫的機序を介さない貧血)
疫学
- 非免疫性胎児水腫がほとんど。免疫性胎児水腫は予防方法が発達してきたため、胎児水腫の90%を非免疫性胎児水腫が占め、有病率は1500-3800出産に1例となっている(参考1)。
診断
予後
- 免疫性胎児水腫に比べて非免疫性胎児水腫の予後はよくない。(QB.P-257)
- 非免疫性胎児水腫は周産期死亡の50-98%と関連している。予後に影響を与える要素は発症時の胎齢と胸水の存在で、胎齢20週以下での胸水を伴う胎児水腫の発症は予後が悪い。胸水の存在により肺の低形成をきたすためである。(参考1)
参考
- 1. [charged] Nonimmune hydrops fetalis - uptodate [21]
国試
[★]
- 英
- preterm birth, preterm labor, preterm delivery
- premature birth, premature labor, premature delivery, premature obstetric labor
- ラ
- partus praematurus, partus praetemporarius
- 同
- 早期産
- 関
- 切迫早産。正期産、過期産
定義
- 妊娠22週以後(22月0日)から37週未満(36週6日)の分娩。
- 37週未満の分娩(WHO)
- 妊娠22-26週
疫学
- 早産は全分娩の6-7%ないし5-10%と言われている。
リスク
- 膣炎・頚管炎、多胎妊娠、子宮筋腫合併妊娠、子宮奇形、感染症(尿路感染、肺炎など)、羊水過多、抗リン脂質抗体症候群
原因
- QB.P-236 など
母胎側要因
胎児側要因
- 胎児ジストレス
- 高度の子宮内発育遅延
- その他重篤な胎児異常
予後
- 妊娠22週での出生では救命率が10%程度、妊娠30週であれば救命率95%。あくまでも目安。
[★]
- 英
- hydramnios, polyhydramnios
- 同
- 羊水過多(自覚症状を伴わない。自覚症状を伴うものが羊水過多症)
- 関
- 羊水
概念
原因
胎児側の原因
- 無脳症では妊娠末期は髄液の貯留や嚥下障害により羊水過多を来しやすい
母体側の原因
国試
[★]
- 英
- severe hydramnios
- 関
- 羊水過多症
[★]
- 英
- amniotic fluid (Z)
- ラ
- liquor amnii
- 同
- 胎水
- 関
- [[]]
性状
成分
- 種々の成長因子、電解質、低濃度の蛋白質、アミノ酸、糖質、α-フェトプロテイン、リン脂質、酵素、プロラクチン、性ステロイドホルモン
産生
- 妊娠初期:羊膜
- 妊娠中期:胎児腎臓(胎児尿)、胎児肺(肺胞液)
腎による羊水の産生
- 尿細管は妊娠7週で形成され、妊娠10週には腎は尿を排泄するようになる。妊娠5ヶ月頃から腎盂、膀胱に尿が貯留し、随意的排尿が見られるようになる。(NGY.283)
羊水量
- 胎盤完成期から急増して、妊娠7-8ヶ月でピーク(700ml)となり、妊娠末期に減少して50-500mlとなる。
吸収
- 妊娠初期:羊膜
- 妊娠中期:嚥下→腸管から吸収→胎盤→母胎
機能
- MGY.292 G10M34
- 胎児の保護(物理的衝撃、体温保持)
- 運動空間の確保
- 胚の成熟
臨床関連
量的な異常
[★]
- 英
- excess、repletion、oversupply
- 関
- 過剰、超過、過度、過剰量
[★]
- 英
- poly、multi
- 関
- ポリ、マルチ