- 英
- venous thrombosis, vein thrombosis, phlebothrombosis
- 同
- 血栓性静脈炎 thrombophlebitis
- 関
- 深部静脈血栓症, 末梢静脈疾患
- 静脈内に血栓を軽視壊死、二次的に静脈炎を発症する。 ←静脈血栓症 (⇔血栓性静脈炎:静脈壁の炎症が先行し、反応性に血栓が形成される)
WordNet
- thrombosis of a vein without prior inflammation of the vein; associated with sluggish blood flow (as in prolonged bedrest or pregnancy or surgery) or with rapid coagulation of the blood (同)venous_thrombosis
- phlebitis in conjunction with the formation of a blood clot (thrombus)
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 29.長期中心静脈栄養中に上大静脈血栓症を合併した症例に対する肋間静脈アプローチの試み(一般演題,第45回日本小児外科学会関東甲信越地方会)
- 薄井 佳子,大浜 用克,新開 真人,武 浩志,北河 徳彦,平田 義弘,小坂 太一郎
- 日本小児外科学会雑誌 47(3), 381, 2011-06-20
- NAID 110008673319
- PS-084-3 臥床入院患者での下肢深部静脈血栓症(DVT)の発生頻度と予測因子における男女差(PS-084 ポスターセッション(84)静脈・リンパ管,第111回日本外科学会定期学術集会)
- 佐藤 浩一,榛沢 和彦,岡本 竹司,竹久保 賢,名村 理,林 純一
- 日本外科学会雑誌 112(臨時増刊号_1・2), 649, 2011-05-25
- NAID 110008684891
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- 静脈血栓塞栓症(じょうみゃくけっせんそくせんしょう)は、肺血栓塞栓症(Pulmonary embolism:PE)と深部静脈血栓症(Deep vein thrombosis:DVT)を併せた疾患概念で ある。 飛行機内などで長時間同じ姿勢を取り続けて発症することがよく知られており、俗 ...
- 静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症・肺血栓塞栓症)とはどんな病気か. 体には、心臓 から手足のほうへ流れている動脈と、手足から心臓のほうへ流れる静脈があり、この なかを血液が流れています。心臓はポンプの役目をして、血液を動脈に送り出してい ます。
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★リンクテーブル★
[★]
- 32歳の女性。既婚。挙児希望を主訴に来院した。 30歳時の初回妊娠で、 24週ころから羊水量が減少し、 26週で子宮内胎児死亡となった。児体重は330g、女児であり、外表奇形を認めなかった。分娩後に下肢静脈血栓症の治療を受けたという。
- 次回妊娠のための検査として最も必要性が高いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106A039]←[国試_106]→[106A041]
[★]
- 中心静脈カテーテルに関連する合併症として可能性が最も低いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [111G009]←[国試_111]→[111G011]
[★]
- 閉経後の女性に対するエストロゲン補充療法の禁忌はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [101F051]←[国試_101]→[101F053]
[★]
- 閉経後の女性におけるエストロゲン補充療法の禁忌はどれか?
- a. (1)(2)(3)
- b. (1)(2)(5)
- c. (1)(4)(5)
- d. (2)(3)(4)
- e. (3)(4)(5)
[★]
- 英
- nephrotic syndrome, NS
- 同
- ネフロージス nephrosis
- 関
- 腎 ネフローゼ症候群、小児ネフローゼ症候群
- 蛋白分画
概念
- 高度の蛋白尿とそれに起因する低蛋白血症、浮腫および高脂血症を呈した臨床病態
- 臨床的な概念であり、尿中に多量の血清タンパク成分を喪失するときにみられる共通の病態
病型
- 原発性糸球体腎炎
- 続発性ネフローゼ症候群:先行する疾患(膠原病、糖尿病など)に続発する
疫学
成人(IMD)
ネフローゼ症候群の原因
- 微小変化群:大人,約20-30%. 子供,70-80%
- 膜性腎症:大人,約30%. 子供,5%
- 膜増殖性糸球体腎炎:大人,5-7%
病理
- 広範囲にわたる著明な糸球体臓側上皮細胞の障害が認められ、足突起が単純化(simplification; 足突起の突起が減少すること?))および消失している。(PRE.224)
ネフローゼ症候群に関わる3つの基本的な病型
- PRE.224
- 1. 糸球体上皮細胞の障害:微小鹸化群、原発性巣状硬化症 ← 単球から放出されたサイトカインが上皮細胞の障害に関わっている
- 2. 上皮下における免疫複合体の形成と補体の活性化により、沈着した免疫複合体の周りに基底膜マトリックスが沈着し、基底膜が肥厚する膜型病変を呈する
- 3. 糸球体壁に影響を及ぼす蓄積病変は、ALアミロイドーシスや軽鎖蓄積病、あるいは糖尿病性腎症がある。
検査
- IMD
血液検査
凝固系検査
- フィブリノゲン、第I因子、第VIII因子、第X因子など → 肝臓で産生される。肝臓機能の亢進を示唆
血液生化学検査
- アルブミン:低値
- γ-グロブリン:低値 → IgGが低値となる。これが易感染性と関連している。なぜこうなるかは分かっていない。 → 易感染性につながる
- α2-グロブリン高値
- β-グロブリン:高値
- コレステロール:高値
- 中性脂肪:増加(特にLDL、VLDL)
- 低カルシウム血症 ← アルブミン低値による(アルブミン1.0 g/dlの低下により血清カルシウム0.8mg/dlの低下)。
- フィブリノゲン:高値 → 肝機能の亢進による
α2グロブリンが高値になるメカニズム
ネフローゼの場合血中のタンパクはどんどん尿に漏出していく。そのためアルブミン、γグロブリンは割合が低下している。α2分画にはα2マクログロブリンが存在する。これは分子量が77万から82万という大きな分子であるので、ネフローゼで糸球体のサイズバリアが崩壊しているとしても尿中に排出されず残るため、相対的にα2分画が高くなる。
赤沈が亢進するメカニズム
赤沈は第1相で赤血球同士が連銭形成し、第2相で沈んでいき、第3相では沈んできた赤血球の密度が上昇して沈降速度が鈍ってくる。赤沈が亢進するには、凝集が促進されるか、沈降の抵抗が少ないかである。赤血球の膜は負に帯電しており、正に帯電しているフィブリノゲン、γグロブリンが増加すると負の電荷同士で集まり合い凝集が促進される。逆に負に帯電しているアルブミンの量が減少すると、負同士の反発が軽減し凝集が容易になる。また貧血であると第3相で密度が低くなり沈降が早くなる。以上より、ネフローゼの場合アルブミンが尿中に排泄され血清アルブミンの濃度が低下、また、β分画のフィブリノゲンが上昇しているため赤沈は亢進する。
尿検査
- 蛋白尿
- 顕微鏡的血尿
- 顆粒円柱、脂肪球、卵円脂肪体
診断基準(厚生省特定疾患 ネフローゼ症候群 調査研究班)
- 1.と2.が 成人ネフローゼ症候群の必須条件。
- また尿沈渣中多数の卵円形脂肪体、重屈折脂肪体は参考所見となる
- 高脂血症と浮腫は必須条件ではない。
合併症
- IMD
- 1.乏尿、急性腎不全(循環血液量の減少)
- 2.低栄養(アルブミンの低下)、感染症(リンパ球サブセット・サイトカインの変化、血漿γグロブリン減少)
- 3.胸水、腹水(アルブミンの低下、体液量の増加)
- 4.起立性低血圧(循環血液量の減少)
- 5.凝固能亢進・血栓症(凝固因子増加、線溶活性低下、循環血液量減少、血液濃縮、脂質代謝異常):静脈血栓症、腎静脈血栓症、肺梗塞(アンチトロンビンIII低下例に多い)
- 6.治療薬(糖質コルチコイド、シクロスポリン?)の副作用:易感染性、消化性潰瘍、精神症状、高血圧、白内障、多毛、肥満、免疫性低下、白血球減少、出血性膀胱炎
- 2+3. 特発性細菌性腹膜炎
予後
- 糸球体選択指数 selection index S.I.によって治療の予後が予測できるらしい。
- SI(selectivity index)=(尿中IgG/血清IgG)/(尿中Tf/血清Tf)。
- SIが小さいほどサイズバリアーが機能しているということ。
- 0.2以下:high selective :プレドニゾロンに反応しやすい
- 0.2以上:low selective :プレドニゾロンに反応しにくい
[★]
- 英
- edema
- 関
- 水腫、angioedema、全身性浮腫
分類
- 低アルブミン血症はfast edema と覚えておく
浮腫の原因
- IMD.518
-
- 内分泌性浮腫
- 栄養失調性浮腫・栄養障害性浮腫
- 薬剤性浮腫
- 起立性浮腫
- 特発性浮腫
- 内科診断リファレンス p.4
浮腫を来す疾患
- IMD.519改変
-
- 内科外科マニュアルp.212
- 蜂窩織炎
- 深部静脈血栓症
- 表在静脈瘤(慢性静脈還流不全)
- うっ血性心不全
- ネフローゼ症候群
- 肝硬変
- 甲状腺機能亢進症
- 甲状腺機能低下症
- 薬剤:CCB,ピオグリタゾン,NSAIDs,女性ホルモン,甘草
- 特発性浮腫:女性,夕方増悪する下腿の浮腫:NaCl,炭水化物制限
- 月経前症候群:黄体期に出現し,月経発来と共に消退:当帰芍薬散,加味逍遥散
肝性浮腫と腎性浮腫
- 肝性浮腫は下肢に、腎性浮腫では眼瞼に浮腫が初発する?(出典不明)
-
- 越婢加朮湯
- 五苓散
-
-
- 当帰芍薬散
- 真武湯
-
- 防已黄耆湯
- 八味地黄丸
参考
[★]
- 英
- deep venous thrombosis DVT, deep vein thrombosis
- 同
- 深部静脈血栓、静脈血栓症
- 関
- 末梢静脈疾患、下肢深部静脈血栓症
概念
リスクファクター
- リスク評価はWells scoreを使う。
PHD.366
-
SAN.378
- 血栓性素因
- 静脈血栓症の既往
- 肺塞栓症の既往
- 年齢(60歳以上)
- 長期臥床(4日以上)
- 肥満(肥満度BMI25以上)
- 悪性腫瘍
- 下肢静脈瘤
- 多発外傷
- 全身麻酔
- 3時間以上の手術
- 開腹術
- 人工股関節置換術、膝関節置換術
- 気腹手術、開腹下骨盤手術
- 静脈還流を阻害する体位(骨盤低位、側臥位など)
- 血栓性素因:後天性抗リン脂質抗体症候群、先天性アンチトロンビン欠損、プロテインC欠損、プロテインS欠損、第V因子異常、プラスミノゲン以上、異常フィブリノゲン血症、第XII因子欠損、組織プラスミノゲン活性化因子インヒビタ増加、トロンボモジュリン異常など
- 参考2
- 疾患別に見るとDVTでもPTEでも卵巣癌が最多で、子宮体癌がこれに次ぐ。術前発症では卵巣癌が最多である。卵巣癌の術前にDVTがおおいのは多量腹水による脱水、自宅での安静、腫瘍細胞数が非常に多い、腫瘍細胞が放出する組織因子が多いなどによる。卵巣後の術後では、根治術では手術時間が長く、侵襲度が高い、リンパ節郭清を要する、多量の輸血が必要なことが多い、また長期にわたる化学療法を要するなどによる。
リスク評価
DVTの検査前確率
- 活動性の癌
- 麻痺、足が動かない
- ベット上臥床(>3日)、または大手術(<4週)
- 静脈に沿い限局した疼痛
- 大腿/腓腹筋の腫脹
- 無症状側と比較して>3cmの腓腹筋腫脹
- DVTの家族歴(第一度近親者で≧2人)
- 60日以内の症状ある足への外傷
- 有症状の下肢における圧痕性浮腫
- 有症状の下肢のみの表在静脈拡張
- 最近6ヶ月以内の入院
- 紅斑
高確率85%
- 大項目≧3+他の診断なし
- 大項目≧2+小項目≧2+他の診断なし
中等度の確率33%
低確率5%
- 大項目1+小項目≧2+他の診断あり
- 大項目1+小項目≧1+他の診断なし
- 大項目0+小項目≧3+他の診断あり
- 大項目0+小項目≧2+他の診断なし
身体所見
- evidence-based physical diagnosis 3rd edition p.473
予防
産婦人科
- 参考2
- 早期離床、ベッド上での下肢挙上・膝の屈伸・足の背屈運動、弾性ストッキング着用、間欠的空気圧迫法、脱水予防
- 未分画ヘパリン5,000単位を術後6~12時間以内に(止血を確認できたら術直後からでも可)1日2回皮下注/静注、3-5日投与
ガイドライン
- 肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、治療、予防に関するガイドライン(2009年改訂版)
- http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2009_andoh_h.pdf
参考
産婦人科
- 1. 学際領域の診療 Interdisciplinary Practice 肺血栓塞栓症・深部静脈血栓症 - 日産婦誌
- http://www.jsog.or.jp/PDF/56/5610-382.pdf
- 2. E.婦人科疾患の診断・治療・管理 10.10)深部静脈血栓症・肺塞栓症 - 日産婦誌61巻11号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/61/6111-591.pdf
[★]
- 英
- antiphospholipid syndrome, antiphospholipid antibody syndrome, anti-phospholipid syndrome, anti-phospholipid antibody syndrome, APS
- 同
- 抗リン脂質症候群
- 関
- [[]]
概念
分類
- 全身性エリテマトーデスに合併(SLEの20-40%に合併)
- 劇症型(catastrophic APS):血小板減少症・重症、3部位以上の多臓器不全
病因
疫学
症状
- 胎盤内の血栓形成→胎盤機能不全。妊娠5-6か月に多い。明らかな基礎疾患のない習慣流産患者のうちの20%を占める。3回続けて流産した場合は疑われる。
- 1. 静脈血栓症:深部静脈血栓症(Budd-Chiari症候群、下肢、腎、網膜など)、肺塞栓症、腸間膜静脈血栓症
- 2. 動脈血栓症:脳血管障害(一過性脳虚血発作、脳梗塞)、末梢動脈閉塞、腸間膜動脈血栓症、心筋梗塞、網膜動脈血栓症
- 3. 習慣性流産:子宮内胎児死亡
- 4. 血小板減少症(出血傾向は来さないことが多い)
- 5. その他:網状皮斑(livedo),皮膚潰瘍、溶血性貧血、偏頭痛、舞踏病、てんかん、肺高血圧症など
REU.188
- SLE様症状(蝶形紅斑、DLE、光線過敏症など)もありうる
診断
診断基準 REU.190
- 臨床症状1椎上、検査基準1つ以上を満たしたとき、抗リン脂質抗体症候群と診断
- 1. 血栓症:動脈、静脈、小血管
- 2. 妊娠合併症
- a. 妊娠10週以降の胎児死亡
- b. 重症子癇前症、子癇、あるいは重症胎盤機能不全による34週以前の早産
- c. 3回以上続けての妊娠10週以前の自然流産
検査
- → 梅毒血清反応(STS):偽陽性
- 抗β2-GFI/カルジオリピン複合体抗体
- → リン脂質依存性の血液凝固反応の阻害(内因系) → APTT:延長。PT:正常
治療
- 動脈血栓症の再発予防・・・アスピリン少量内服が第一選択
- 静脈血栓症の再発予防・・・ワルファリン
予後
予防
[★]
- 英
- Lowenberg's sign Lowenberg sign
- 同
- Lowenberg徴候
- 関
- 深部静脈血栓症、静脈血栓症
[show details]
ローエンベルク徴候 : 約 0 件
ローエンベルグ徴候 : nothing
ローエンバーグ徴候 : nothing
レーウェンベルク徴候 : nothing
レーウェンバーグ徴候 : nothing
ローエンベルク Lowenberg : 3 件
ローエンベルグ Lowenberg : nothing
ローエンバーグ Lowenberg : 3 件
レーウェンベルク Lowenberg : 3 件
レーウェンバーグ Lowenberg : 3 件
レーベンベルグ徴候 : nothing
レーベンベルク徴候 : nothing
概念
- 静脈血栓塞栓症の徴候で、腓腹筋の圧痛をきたすもの
- 腓腹筋部をマンシェットで加圧し、20-30mmHgで疼痛が出現する徴候(SSUR.45 YN.C-157)
- 陽性率:50-70%(参考2)
参考
- 2. 深部静脈血栓症deep vein thrombosis(DVT)
- http://home.hiroshima-u.ac.jp/katachan/DVT.pdf
[★]
- 英
- hepatic vein thrombosis
- 関
- バッド・キアリ症候群
[★]
- 英
- mesenteric vein thrombosis, mesenteric venous thrombosis
[★]
- 英
- axillary vein thrombosis
[★]
- 英
- splenic vein thrombosis
[★]
- 英
- thrombus, thrombi TH
- 関
- 血栓症
分類
心筋梗塞における血栓
- ST上昇型急性冠症候群の症例ではフィブリンと赤血球主体の赤色血栓が認められ、非ST上昇型急性冠症候群で心筋トロポニンが上昇した症例では血小板主体の白色血栓が存在していることが明らかとなった。
参考文献
- 岡松健太郎1 清野精彦1 水野杏一2, 血管内視鏡を用いた急性冠症候群の洞察(II),日医大医会誌2009; 5(1)
- 1日本医科大学千葉北総病院循環器内科
- 2日本医科大学大学院医学研究科器官機能病態内科学
[★]
- 英
- vein (Z)
- ラ
- vena
- 毛細血管から発生した静脈血を心臓に送るために使われる血管。
[★]
- 英
- thrombosis(=血栓形成)
- 関
- coagulation、静脈血栓症、動脈血栓症
[★]
- 英
- sis, pathy
[★]
- 英
- venous thrombosis、vein thrombosis
- 関
- 静脈血栓症