- 英
- prerenal failure
- 関
- 肝腎症候群、腎不全、急性腎不全
病因
体液量減少
低血圧
腎の血行動態変化
診断
利尿薬を使用していない患者の腎前性腎不全の診断
- 考える技術第2版 p.529
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- 臨床研究・症例報告 腎前性腎不全を来した溶連菌感染後急性糸球体腎炎の1例--著明に低下していた尿中ナトリウム排泄率の意味
- 経皮的腎動脈形成術 (PTRA) により腎機能と難治性高血圧の著明な改善が得られた両側腎動脈狭窄症 (RAS) の2例
- 藤田 英子,佐原 真,杉山 裕章,安東 治郎,藤田 英雄,森田 敏宏,平田 恭信,永井 良三
- 心臓 42(1), 49-59, 2010
- … 今回心不全加療中に急性腎前性腎不全を発症して血液透析導入となり, その後両側RASの存在が判明した. …
- NAID 130001480394
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- がある。腎前性腎不全が最も多く,次いで狭義の急性腎不全(尿細管壊死)が多い(図)。狭義の急 性腎不全は手術,造影検査,抗癌剤投与など医療行為に関連して発症することが多い。3.臨床症状や検査値の異常 急性腎不全では ...
- 慢性腎不全: 腎縮小 腎前性と腎後性の鑑別 Na排泄分画率 FENa=Cna/Ccr =((尿量×Una)/Pna)/((尿量×Ucr)/Pcr)=(Una/Pna)/(Ucr/Pcr): 1%未満は腎前性 renal failure index: Una/(Ucr/Pcr)<1は腎前性 尿中Na濃度 20 mEq/L ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 20歳の女性。全身浮腫を主訴に来院した。3日前から顔面と下腿とに浮腫が出現し、急速に増悪してきた。現在までに体重が6kg増加した。身長156cm、体重60kg。体温35.6℃。脈拍72/分、整。血圧110/76mmHg。全身浮腫が高度である。尿所見:蛋白4+、糖(-)、潜血(-)。血液生化学所見:総蛋白 5.0g/dl、アルブミン 2.2g/dl、総コレステロール 320mg/dl、尿素窒素 40mg/dl、クレアチニン 1.8mg/dl、尿酸 8.0mg/dl、Na 138mEq/l、K 4.4mEq/l、Cl 100mEq/l。腎生検のPAS染色標本(別冊No.14)を別に示す。
- この患者の尿所見として考えにくいのはどれか。
- a 尿比重 1.030
- b 尿Na濃度8mEq/l
- c 尿沈渣で脂肪円柱
- d 尿蛋白 1.6g/日
- e 尿Na分別排泄率(fractional Na excretion) 0.2%
[正答]
D
- YN.E-21改変
指標
|
腎前性
|
腎性
|
濃縮能
|
尿浸透圧
|
>500 mOsm/L
|
<350 mOsm/L
|
尿/血症浸透圧
|
>1.5
|
<1.1
|
尿/血清Cr比
|
> 40
|
< 20
|
尿/血清BUN比
|
> 20
|
< 20
|
Na再吸収
|
尿中Na濃度
|
< 20 mEq/L
|
> 40 mEq/L
|
FENa
|
< 1.0%
|
> 1.0%
|
尿細管機能は保たれる
|
Naダダ漏れ
|
※国試ナビ4※ [105I056]←[国試_105]→[105I058]
[★]
- a. (1)(2)
- b. (1)(5)
- c. (2)(3)
- d. (3)(4)
- e. (4)(5)
[正答]
※国試ナビ4※ [098G080]←[国試_098]→[098G082]
[★]
- a. Na濃度 10mEq/l
- b. 浸透圧 290mOsm/l
- c. 比重 1.010
- d. Na分別排泄率(FENa) 2%
- e. 尿と血清のクレアチニン比 10
[正答]
※国試ナビ4※ [096B049]←[国試_096]→[096C001]
[★]
- 英
- NSAID nephropathy
- 関
- 非ステロイド性抗炎症薬 NSAID、プロスタグランジン、腎前性腎不全、急性腎不全
概念
- 健康人では問題ないが、うっ血性心不全、肝硬変、慢性腎臓病、hypovolemia、あるいは交感神経-副腎系やレニン-アンジオテンシン系の活性化に関する他の状態においては、プロスタグランジンの産生が(腎機能を発揮する上では?)重要になる。(GOO.685)
- プロスタグランジンは、尿細管においてCl-の再吸収とADHの作用を抑制する(プロスタグランジンは利尿状態にする方向に作用)。NSAIDはプロスタグランジンの産生を抑制するのでwaterとsaltのretentionが起こる。(GOO.685)
- NSAIDsはK+の再吸収を促進し、またプロスタグランジンにより誘導されるレニンの分泌を抑制する。(GOO.685)
- 考える技術 第2版 p.536
- 急性の腎前性腎不全(NSAID誘発性腎低灌流)と腎性腎不全(間質性腎炎(血尿、側腹部痛))を来しうる
- NSAID誘発性腎低灌流:
- NSAIDs(tNSAIDs, COX-2阻害薬問わず)で起こり、服用3-7日以内で起こる。
- 正常人ではGFRの自動調節能がintactでありプロスタグランジンが腎血流に対する影響は大きくないが、慢性腎臓病、高血圧、循環血液量減少、心不全、肝硬変の患者では自動調節能が損なわれており、その結果としてプログラスタンジン抑制に続いて腎血流量が低下し腎虚血や急性腎不全を生じる。
症状
- 腎前性腎不全:浮腫、体重増加、血圧上昇
- 間質性腎炎:血尿、側腹部痛
検査
- FENaは1%未満のはず。
- 間質性腎炎では尿中好酸球が上昇する
治療
経過
- NSAIDsの服用中止に引き続いて腎機能が回復していく。
[★]
- 英
- minimal change disease
- 同
- 微少変化群、微小糸球体変化 minor glomerularabnormality、リポイドネフローゼ lipoid nephrosis
- 微小変化型ネフローゼ症候群 minimal change nephrotic syndrome, MCNS
- 関
- 一次性ネフローゼ症候群、原発性ネフローゼ症候群
概念
- 光学顕微鏡で糸球体に変化が認められないが電子顕微鏡で異常が認められる。
- 小児に多い。
- 小児のネフローゼ症候群の約80%を微小変化群がしめる。
- 成人のネフローゼ症候群の約20%を微小変化群がしめる。
疫学
- 小児に多い(2-6歳)。蛋白尿で発見(学校検尿で)
治療
予後
- 予後は良好→消失(治療する必要もなし) ← ????
- 小児例
- 90%の症例でステロイドに反応して寛解。寛解例の2/3で再発し、いくらかはステロイド依存状態となる。25年後に5%の例で慢性腎不全となる。この群の殆どの人が巣状分節状糸球体硬化症をともなうネフローゼ症候群を呈している。(BPT.550)
- ステロイド療法に反応するが、治療への反応は小児例より遅く、また再発しやすい。(BPT.550)
病理
- 光学顕微鏡、蛍光で異常な変化(-)、電子顕微鏡で観察できる(+)
[show details]
国試
[★]
- 英
- fractional excretion of urea, FEurea, FEUrea
- 同
- 尿中尿素窒素排泄率 urinary fractional excretion of urea
- 関
- 尿素窒素 UN、腎前性腎不全、ナトリウム排泄率 fractional excretion of sodium FENa
概念
- 糸球体で濾過された尿素窒素(UN)のうち実際に尿中に排泄される尿素窒素の割合
定義
- 尿量(ml/hr)をVとすると
- FENa = Curea / CCr x 100 = (Uurea x V ) / Surea / ( (UCr x V ) / SCr )
- = Uurea / Surea / ( UCr / SCr )
特徴
- 考える技術 第2版 p.529
- 水利尿が良好な場合、50-65%
- 腎前性急性腎不全 <35% 急性尿細管壊死 >50% 前者の場合、代償的に再吸収が亢進。再吸収は利尿薬の影響を受けず。
[★]
- 関
- 利尿薬、腎性腎不全
- 腎前性腎不全では利尿薬により尿量の増加が認められるが、腎性腎不全では尿量は不変である。
[★]
- 英
- prerenal acute renal failure
- 関
- 急性腎不全、腎前性腎不全
[★]
- 英
- acute prerenal failure
- 関
- 急性腎不全、腎前性腎不全
[★]
- 英
- renal failure, renal insufficiency, renal dysfunction
- 関
- 腎臓。腎排泄
定義
- GFR 30 ml/分以下。
- 臨床的には、血清クレアチニン2 mg/dl以上。
腎不全
経過による分類
原因による分類
症状
- 呼吸・循環器症状
- 消化器症状
- 中枢・末梢神経症状
- 骨代謝異常
- 造血障害
- 免疫不全
- 内分泌機能異常
- 糖・脂質代謝障害
- 眼症状
- 皮膚症状
検査
- 高窒素血症
- 代謝性アシドーシス
- 高カリウム血症
- 高リン血症
- 低カルシウム血症
- 副甲状腺ホルモン増加
- 画像検査:(超音波エコー、CT、MRI)慢性腎不全であれば腎の萎縮が認められる。
治療
注意
- 造影剤の使用:腎機能をさらに悪化させる ← 血液透析で造影剤を除去する
参考
- http://www.jsn.or.jp/jsn_new/iryou/kaiin/free/primers/pdf/CKDguide2009.pdf
国試
[★]
- 関
- 機能不全、失敗、不十分、不全症、不足、無能、無能力、弁閉鎖不全、弁閉鎖不全症、機能不全症