- 英
- creatinine clearance, Ccr
- 関
- クレアチニン、クリアランス
クレアチニンとGFRとの解離
- 血清クレアチニンとGFRは負の相関がありかつ指数関数的な関係がある。血清クレアチニンが基準範囲よりわずかに低下するだけでもGFRは急激に低下することがある。(参考1)(参考2)
推定式
- Ccr=((140 - age)× BW (kg))/(72×Cr(mg/dL)) (女性では×0.85)
計算
- 数字を入力
問題点
- GFRを過大評価する。体表面積で補正されていない。腎機能が安定している場合にのみ正確。
参考
- 1. A more accurate method to estimate glomerular filtration rate from serum creatinine: a new prediction equation. Modification of Diet in Renal Disease Study Group.
- Levey AS, Bosch JP, Lewis JB, Greene T, Rogers N, Roth D.SourceNew England Medical Center, Boston, MA 02111, USA. Andrew.Levey@es.nemc.org
- Annals of internal medicine.Ann Intern Med.1999 Mar 16;130(6):461-70.
- BACKGROUND: Serum creatinine concentration is widely used as an index of renal function, but this concentration is affected by factors other than glomerular filtration rate (GFR).OBJECTIVE: To develop an equation to predict GFR from serum creatinine concentration and other factors.DESIGN: Cross-sect
- PMID 10075613
- http://annals.org/article.aspx?articleid=712617
Wikipedia preview
出典(authority):フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「2014/06/13 10:32:58」(JST)
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クレアチニンクリアランス(英: Creatinine clearance、CCrと略される)は、血清中のクレアチニンのクリアランス(腎臓が身体の老廃物を排泄する能力)を計算し、腎機能を推定する検査である。
クレアチニンは生体物質で、主に筋肉から生成され、腎糸球体でろ過されたあと、ほとんど再吸収されず、尿へ排泄される。ほぼイヌリンと同じ動態を取るので糸球体濾過量 (GFR) を近似できる。生体物質なので静注と体内再分布を待つ必要がなく、検査が簡便である。厳密には尿細管から分泌されるのでイヌリンとは動態が異なるのだが、クレアチニンクリアランスはイヌリンクリアランスとよく一致し、糸球体濾過量のよい指標である。特に腎機能障害時は尿細管からの分泌が亢進しクレアチニンクリアランスは真のGFRよりも高く出ることが知られている。
- 公式
- 血清クレアチニン濃度(Scr, mg/dL)、尿中クレアチニン濃度(Ucr, mg/dL) 、尿量(V, mL/min)を用い、クレアチニンクリアランス(Ccr, mL/min)は次の公式で計算できる。
- Cockcroft & Gault 式
- コッククロフトとゴールトの式では血清クレアチニン濃度(Scr, mg/dL)と年齢、体重(Weight, kg)を用い、蓄尿せずにクレアチニンクリアランス(CLcr, mL/min)を推定することができる。女性は算出したCLcrを0.85倍する。この式は18歳以上の成人に用い、乳児や小児、60歳以上で筋肉量の極端に減った患者には用いない。
関連項目
- 糸球体濾過量
- クリアランス_(医学)
- シスタチンC
外部リンク
- 腎臓病なんでもサイト 腎機能チェック
- 日本慢性腎臓病対策協議会 GFR値の自動換算(J-CKDI)
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- 腎障害 (がん患者の周術期管理のすべて) -- (合併症を持つがん患者の周術期管理)
- CKDステージ分類に基づくシスタチンCを含めた各種腎機能マーカーの臨床的有用性
Related Links
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★リンクテーブル★
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[正答]
※国試ナビ4※ [099E042]←[国試_099]→[099E044]
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[正答]
※国試ナビ4※ [099D100]←[国試_099]→[099D102]
[★]
- 女性において若年より高齢で検査値が上昇するのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [114F011]←[国試_114]→[114F013]
[★]
[★]
[★]
- 英
- glomerular filtration rate, GFR
- 同
- 糸球体濾過率 「糸球体濾過量」の方がよく使われているらしい
- 関
- 糸球体濾過値。イヌリンクリアランス、クレアチニンクリアランス。慢性腎不全。推算糸球体濾過量 eGFR
概念
- 糸球体で濾過される血漿の量(厳密には時間あたりの量)
- 糸球体で完全に排泄される物質を使って算出する
- 成人のGFR:100-150 ml/min (SP.778)
試験
GFRに影響を与える因子
- 上昇:妊娠、糖尿病性早期腎症、蛋白の過剰摂取(尿中のクレアチニンの影響を受ける(出典不明))、アンジオテンシンII
- 低下:脱水
- 考える技術 第2版 p.528
理論値
- Ccr=((140-年齢)×体重(kg))/(72×Cr(mg/dL))(女性では×0.85)
- ref(GFR_fig.png,[糸球体濾過量])
[★]
- 英
- urea clearance, CU
- 同
- ウレアクリアランス
- 関
- イヌリンクリアランス、クレアチニンクリアランス
- 尿中には300mM含まれる
- 18-27 g/day (尿量を1.0-1.5 l/dayとしたとき)
- 尿素クリアランスはイヌリンクリアランス(GFR)の約1/2
- 濾過量の約1/2は尿細管で再吸収されることを示す。
- 尿素クリアランスは尿素の血漿濃度に非依存的→再吸収は受動的な過程
[[1]]
[★]
- 英
- Cockcroft equation
- 同
- Cockcroft&Gaultの式
- 関
- クレアチニンクリアランス
[show details]
Cockcroftの式 : 34 件
Cockcroft式 : 71 件
コッククロフトの式 : 32 件
コッククロフト式 : 41 件
コックロフトの式 : 6 件
コックロフト式 : 3 件
Ccr=((140-年齢)×体重(kg))/(72×Cr(mg/dL))(女性では×0.85)
[★]
- 英
- inulin clearance CIN
- 関
- 糸球体濾過値、クレアチニンクリアランス、クリアランス、イヌリン
[★]
- 関
- CCR3
[★]
- 英
- amylase creatinine clearance ratio ACCR
- 関
- 急性膵炎、マクロアミラーゼ血症、アミラーゼ
- ACCR=尿中Amy x 血中Cre / 血中Amy x 尿中Cre x 100
- 膵炎:6-12%と高値
- 健常:2.9±0.4%
- 唾液腺型:2-3%
- マクロアミラーゼ血症≦1%
[★]
- 関
- 尿酸クリアランス、クレアチニンクリアランス
- CUA / Ccr
- 基準範囲:5.5~11.1% (LAB.507)
- 判定 :5%以下は排泄低下
[★]
- 英
- creatinine clearance
- 関
- クレアチニン・クリアランス、クレアチニンクリアランス
[★]
- 英
- endogenous creatinine clearance
- 関
- クレアチニンクリアランス
[★]
- 英
- clear
- 関
- 明らか、清澄、明白、明瞭