- 英
- cardiotocogram CTG
- 同
- 心拍陣痛図
- 関
- コントラクションストレステスト、胎児心拍自動解析法
[show details]
- 図:G10M.258(胎児機能不全の判断、対処、処置)
- 多くの場合、
- 横軸:一目盛り(細い)20秒、三目盛り(太い)1分
- 縦軸:一目盛り(細い)2 bpm、五目盛り(太い)10bpm
判読ポイント
- 1. 基線の高さ。 正常では110-160bpm
- 2. 基線細変動。 正常では6-25bpm。<5bpmで基線細変動減少
- 3. 一過性変動の有無
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基線からの変動
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頂点/最下点までの時間
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持続時間
|
子宮収縮との関係
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原因
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一過性頻脈
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≧15bpm上昇
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<30s
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15s≦ ≦2m
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胎動、子宮収縮、内診などの刺激、臍帯圧迫に伴う。胎児状態は悪くない
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一過性徐脈
|
早発一過性徐脈
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≧30s
|
|
一致
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児頭の圧迫のための頭蓋内圧の上昇による迷走神経反射が心拍数の低下を引き起こす
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遅発一過性徐脈
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≧30s
|
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遅れる
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胎盤機能低下、あるいは心筋機能抑制による低酸素血症の顕在化
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変動一過性徐脈
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>15bpm低下
|
<30s
|
15s≦ ≦2m
|
様々
|
臍帯圧迫による迷走神経反射
|
遷延一過性徐脈
|
>15bpm低下
|
|
2m≦ ≦10m
|
|
内診などによる刺激、過強陣痛、臍帯圧迫、臍帯脱出、仰臥位低血圧症候群、 硬膜外麻酔等による母体低血圧、胎盤早期離、子癇発作や癲癇発作、娩出直前のいきみ
|
参考
- 1. C.産婦人科検査法 胎児心拍数モニタリング - 日産婦誌59巻7号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/59/5907-203.pdf
UpToDate Contents
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Japanese Journal
- (4)分娩時胎児心拍数陣痛図パターンと周産期脳障害に関する臨床的および基礎的研究(シンポジウム3「新生児脳障害の減少に向けて」,<特集>第62回日本産科婦人科学会・学術講演会)
- 桂木 真司
- 日本産科婦人科學會雜誌 62(12), 2467-2474, 2010-12-01
- Fetal heart rate monitoring is widely spread as a tool of the management of the intrapartum monitoring. On 2010 Japan Obstetrical and Gynecological meeting classified fetal heart rate monitoring patte …
- NAID 110007989282
- (4)分娩時胎児心拍数陣痛図パターンと周産期脳障害に関する臨床的および実験的研究(新生児脳障害の減少に向けて,シンポジウム3,第62回日本産科婦人科学会学術講演会)
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★リンクテーブル★
[★]
- 次の文を読み、59-61の問いに答えよ。
- 39歳の初産婦。妊娠41月2週 陣痛発来のため入院した。
- 現病歴 妊娠初期から定期的に妊婦健康診査を受けている。これまでの超音波検査で子宮体部右側に直径5cm大の漿膜下筋腫を指摘されている。その他には妊娠経過に特記すべきことはない。本日午前1時から10分周期の規則的な陣痛が発来したが自宅で待機していた。午前9時に来院した。
- 既往歴 15歳で虫垂炎手術。
- 家族歴 母親が2型糖尿病。
- 月経歴 初経12歳。周期28日、整。
- 現症 意識は清明。身長162cm、体重71kg(非妊時63kg)。体温36.5℃。脈拍80/分、整。血圧124/76mmHg。子宮底長37cm、腹囲96cm。下腿に浮腫を認めない。Leopold触診法で児背を母体の左側に触れる。陣痛周期は3分。内診所見:先進部は小泉門で母体の左後方に触れる。子宮口5cm開大、展退度60%、児頭下降度SP+1cm。子宮口の位置は中央、硬さは軟である。未破水である。
- 検査所見 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。超音波検査では羊水ポケット1cm、胎児推定体重3,500 g。胎児心拍数陣痛図で胎児心拍数パターンに異常を認めない。
- 出生直後の新生児の異常として注意すべきなのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [105G059]←[国試_105]→[105G061]
[★]
- 次の文を読み、59-61の問いに答えよ。
- 39歳の初産婦。妊娠41月2週 陣痛発来のため入院した。
- 現病歴 妊娠初期から定期的に妊婦健康診査を受けている。これまでの超音波検査で子宮体部右側に直径5cm大の漿膜下筋腫を指摘されている。その他には妊娠経過に特記すべきことはない。本日午前1時から10分周期の規則的な陣痛が発来したが自宅で待機していた。午前9時に来院した。
- 既往歴 15歳で虫垂炎手術。
- 家族歴 母親が2型糖尿病。
- 月経歴 初経12歳。周期28日、整。
- 現症 意識は清明。身長162cm、体重71kg(非妊時63kg)。体温36.5℃。脈拍80/分、整。血圧124/76mmHg。子宮底長37cm、腹囲96cm。下腿に浮腫を認めない。Leopold触診法で児背を母体の左側に触れる。陣痛周期は3分。内診所見:先進部は小泉門で母体の左後方に触れる。子宮口5cm開大、展退度60%、児頭下降度SP+1cm。子宮口の位置は中央、硬さは軟である。未破水である。
- 検査所見 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。超音波検査では羊水ポケット1cm、胎児推定体重3,500 g。胎児心拍数陣痛図で胎児心拍数パターンに異常を認めない。
[正答]
CE
- B:展退度 :60%:2点
- S:Station :+1cm:3点
- H:子宮口硬さ:軟:2点
- O:子宮口開大:5cm:3点
- P:子宮口位置:中央:1点
※国試ナビ4※ [105G058]←[国試_105]→[105G060]
[★]
- 次の文を読み、37、38の問いに答えよ。
- 31歳の妊婦。性器出血を主訴に来院した。
- 現病歴:妊娠28週時に無痛性の少量性器出血を認めたが、自然に止血したため放置していた。妊娠29週6日、早朝排尿後に凝血塊を混じた中等量の性器出血があり入院となった。妊娠初期の血液検査と子宮頸部細胞診とで異常を認めなかった。腹痛はない。
- 既往歴:4回経妊、2回経産、2回自然流産。27歳時に第2子を回旋異常のため緊急帝王切開で分娩した。
- 現症:意識は清明。顔貌は正常。身長160cm、体重67kg。体温36.4℃。呼吸数18/分。脈拍84/分、整。血圧118/72mmHg。胸部に異常はない。両下腿の脛骨稜に浮腫はない。子宮底長28cm。胎児は第2頭位。膣鏡診で子宮膣部は紫藍色を呈し、外子宮口から少量の出血がみられる。子宮頸部は軟で、子宮口の開大は認めない。内診では児頭を明確に触れず、膣円蓋部と児頭との間に柔軟・弾力性の海綿様組織を触れる。来院時の胎児心拍数陣痛図で心拍数は130~140/分で、胎動に伴う一過性頻脈がある。子宮収縮を認めない。
- 検査所見:尿所見:蛋白1+、糖(-)、潜血1+。
- 血液所見:赤血球342万、Hb9.8g/dl、Ht27%、白血球11,600、血小板28万。CRP0.1mg/dl。
- a. 腹部エックス線単純撮影
- b. 腹部単純CT
- c. 経膣超音波検査
- d. コルポスコピィ
- e. 腹部MRI
[正答]
※国試ナビ4※ [101D036]←[国試_101]→[101D038]
[★]
- 次の文を読み、59-61の問いに答えよ。
- 39歳の初産婦。妊娠41月2週 陣痛発来のため入院した。
- 現病歴 妊娠初期から定期的に妊婦健康診査を受けている。これまでの超音波検査で子宮体部右側に直径5cm大の漿膜下筋腫を指摘されている。その他には妊娠経過に特記すべきことはない。本日午前1時から10分周期の規則的な陣痛が発来したが自宅で待機していた。午前9時に来院した。
- 既往歴 15歳で虫垂炎手術。
- 家族歴 母親が2型糖尿病。
- 月経歴 初経12歳。周期28日、整。
- 現症 意識は清明。身長162cm、体重71kg(非妊時63kg)。体温36.5℃。脈拍80/分、整。血圧124/76mmHg。子宮底長37cm、腹囲96cm。下腿に浮腫を認めない。Leopold触診法で児背を母体の左側に触れる。陣痛周期は3分。内診所見:先進部は小泉門で母体の左後方に触れる。子宮口5cm開大、展退度60%、児頭下降度SP+1cm。子宮口の位置は中央、硬さは軟である。未破水である。
- 検査所見 尿所見:蛋白(-)、糖(-)。超音波検査では羊水ポケット1cm、胎児推定体重3,500 g。胎児心拍数陣痛図で胎児心拍数パターンに異常を認めない。
- 胎盤娩出直後から持続的な出血を認めている。原因として考えにくいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105G060]←[国試_105]→[105G062]
[★]
- 次の文を読み、37、38の問いに答えよ。
- 31歳の妊婦。性器出血を主訴に来院した。
- 現病歴:妊娠28週時に無痛性の少量性器出血を認めたが、自然に止血したため放置していた。妊娠29週6日、早朝排尿後に凝血塊を混じた中等量の性器出血があり入院となった。妊娠初期の血液検査と子宮頸部細胞診とで異常を認めなかった。腹痛はない。
- 既往歴:4回経妊、2回経産、2回自然流産。27歳時に第2子を回旋異常のため緊急帝王切開で分娩した。
- 現症:意識は清明。顔貌は正常。身長160cm、体重67kg。体温36.4℃。呼吸数18/分。脈拍84/分、整。血圧118/72mmHg。胸部に異常はない。両下腿の脛骨稜に浮腫はない。子宮底長28cm。胎児は第2頭位。膣鏡診で子宮膣部は紫藍色を呈し、外子宮口から少量の出血がみられる。子宮頸部は軟で、子宮口の開大は認めない。内診では児頭を明確に触れず、膣円蓋部と児頭との間に柔軟・弾力性の海綿様組織を触れる。来院時の胎児心拍数陣痛図で心拍数は130~140/分で、胎動に伴う一過性頻脈がある。子宮収縮を認めない。
- 検査所見:尿所見:蛋白1+、糖(-)、潜血1+。
- 血液所見:赤血球342万、Hb9.8g/dl、Ht27%、白血球11,600、血小板28万。CRP0.1mg/dl。
[正答]
※国試ナビ4※ [101D037]←[国試_101]→[101D039]
[★]
- 35歳の1回経産婦。妊娠40週に陣痛発来し入院した。5年前に回旋異常のため妊娠38週で2, 700gの女児を帝王切開で分娩した。今回の妊娠経過は良好であった。身長158cm、体重62kg、脈拍84/分、整。血圧120/84mmHg。児は第1頭位。腟鏡診で外子宮口から少量の羊水流出を認めた。超音波検査では胎児推定体重は3,400g、胎盤は子宮底部を中心に存在し異常所見を認めなかった。入院時の内診所見で先進部の下降度 SP-1cm、子宮口3cm開大。胎児心拍数陣痛図で子宮収縮は3分間隔。胎児心拍数パターンに異常を認めなかった。その後陣痛は増強し頻回となり入院後2時間には2分間隔となった。内診では子宮口は全開大し、児頭下降度はSP+2cmであった。この時点から産婦は陣痛に合わせて努責を開始した。30分経過したころ気分不快を訴えた。呼吸困難はない。意識は清明、呼吸数24/分。脈拍112/分、整。血圧80/52mmHg。顔面は蒼白。少量の性器出血を認める。再度の内診では、児頭下降度はSP-3cmである。胎児心拍数陣痛図では陣痛は微弱となり、遷延性徐脈を認める。
- 治療として最も適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [105I059]←[国試_105]→[105I061]
[★]
- 次の文を読み、30、31の問いに答えよ。
- 34歳の経産婦。反復する下腹部痛と少量の性器出血とを主訴に来院した。
- 現病歴: 妊娠12週まで近くの診療所で健診を受けていたが、経済的理由でその後は受診していなかった。本日朝から下腹部痛と性器出血とを自覚した。妊娠37週1日に相当していた。
- 既往歴・生活歴・家族歴: 特記すべきことはない。
- 現 症: 意識は清明。身長153cm、体重72kg。体温37.1℃。脈拍84/分、整。血圧142/86mmHg。子宮底長 28cm、腹囲 95cm。3~5分間欠で疼痛を伴う子宮収縮を認める。
- 検査所見: 尿所見: 蛋白1+、糖(-)。血液所見: 赤血球 320万、Hb 9.5g/dl、Ht 28%、白血球 9,000、血小板 11万。血液生化学所見: 総蛋白 6.5g/dl、アルブミン 3.6g/dl、尿素窒素 16mg/dl、クレアチニン 0.6mg/dl。CRP 0.4mg/dl。
- 内診で、子宮口は2cm関大、展退度 40%、児頭の下降度はSP-2cm。未破水である。胎児心拍数陣痛図(別冊No.4)を別に示す。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [104F030]←[国試_104]→[104G001]
[★]
- 34歳の初妊婦(1妊0産)。妊娠32週0日。下腹部痛と性器出血を主訴に来院した。数日前から軽度の下腹部痛があり様子をみていたが、本日朝に少量の性器出血があったため受診した。妊娠30週5日に行われた前回の妊婦健康診査までは、特に異常を指摘されていなかった。来院時の腟鏡診で淡血性の帯下を少量認めた。内診で子宮口は閉鎖していた。腹部超音波検査では胎児は頭位で形態異常はなく、推定体重は1,850g、胎盤は子宮底部に付着し、羊水指数(AFI)は18.0cmであった。胎児心拍数陣痛図(別冊No.29A)及び経腟超音波像(別冊No.29B)を別に示す。
- まず行うべき処置として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [113D063]←[国試_113]→[113D065]
[★]
- 33歳の1回経妊1回経産婦。妊娠27週。腹部緊満感を主訴に来院した。 2週前から腹部の緊満を感じていたという。昨日から上腹部の圧迫感を自覚するようになったため受診した。身長156cm、体重62kg。脈拍84/分、整。血圧116/58mmHg。子宮底長35cm、腹囲92cm。内診で子宮口は閉鎖している。腟分泌物は少量、淡血性である。経腟超音波検査で、頸管長12mm、内子宮口付近にfunneling(内子宮口の楔状の開大)を認める。腹部超音波検査で胎児は頭位であり、胎児推定体重1,008g、羊水指数(AFI)28cmである。胎盤は子宮底部に位置している。胎児心拍数陣痛図(別冊No. 6)を別に示す。
- 現時点の対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106E046]←[国試_106]→[106E048]
[★]
- 36歳の初妊婦。妊娠28週。昨夜からの反復する腹痛を主訴に来院した。これまでの妊婦健康診査では特に異常を指摘されていなかった。1週前から腹部緊満感を自覚していた。子宮底長 36cm、腹囲 95cm。下腿に軽度の浮腫を認める。腟鏡診で分泌物は白色少量。内診で子宮口は閉鎖している。経腟超音波検査で頸管長10mm、内子宮口の楔状の開大を認める。腹部超音波検査で胎児に明らかな形態異常はなく、胎児推定体重は1,100g、羊水指数(AFI) 38cm(基準 5~25)。胎児心拍数陣痛図で10分周期の子宮収縮を認め、胎児心拍数波形に異常を認めない。
- 治療として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109E042]←[国試_109]→[109E044]
[★]
- 41歳の初産婦。妊娠41週2日に陣痛発来のため来院した。妊娠前から高血圧症があり、妊娠中もメチルドパを内服していた。胎児発育は順調で、3日前の妊婦健康診査での胎児推定体重は2,750gであった。身長 154cm、体重 61kg。体温 37.0℃。脈拍 84/分、整。血圧 142/86mmHg。尿所見:蛋白(±)、糖(-)。内診所見で分泌物は褐色少量、子宮口は4cm開大、卵膜を触知し、児頭下降度はSP-3cmである。このときの胎児心拍数陣痛図(別冊No. 8)を別に示す。
- 適切な対応はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110B046]←[国試_110]→[110B048]
[★]
- 31歳の初産婦。妊娠33週2日。切迫早産と診断され妊娠28週から入院中である。「数時間前から少しずつおなかが痛くなってきて、赤ちゃんの動きが少ない」との訴えがあり診察した。腟鏡診で分泌物は褐色少量。内診で子宮口は閉鎖している。胎児心拍数陣痛図で頻回の子宮収縮と遅発一過性徐脈を認め、胎児機能不全と診断し緊急帝王切開を行った。帝王切開時、羊水は血性で胎盤母体面に凝血塊を伴っていた。児娩出後の子宮の写真(別冊No. 9)を別に示す。
- 胎児機能不全の原因として最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109I040]←[国試_109]→[109I042]
[★]
- 30歳の 1回経妊 1回経産婦。妊娠 41週 5日。午前 6時に陣痛発来し、午前 8時に入院した。妊娠経過は順調であった。入院直後の内診所見では、子宮口は 3 cm開大、卵膜を触知し、児頭下降度 SP-1 cmで、同時に行った胎児心拍数陣痛図では異常を認めなかった。午前 10時に自然破水。午後 7時に子宮口全開大し、午後 9時 50分に 3,805 gの男児を経腟分娩した。羊水混濁は認めない。 Apgarスコアは 8点 ( 1分 )、 8点 ( 5分 )であった。午後 10時 10分に胎盤が自然娩出し、出血量は500 mlであった。
- この分娩に関して正しいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [108E042]←[国試_108]→[108E044]
[★]
- 29歳の初妊婦。妊娠35週。胎動減少を主訴に来院した。妊娠34週まで特に異常を指摘されていない。数日前から胎動が少ないような気がするため受診した。腹痛の自覚はない。身長 162cm、体重 64kg(非妊時 57kg)。体温 36.5℃。脈拍84/分、整。血圧 120/78mmHg。子宮底長 32cm、腹囲 87cm。下腿に浮腫を認めない。ノンストレステスト(NST)実施時の胎児心拍数陣痛図(別冊No. 10)を別に示す。
- 今後の方針として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [109I041]←[国試_109]→[109I043]
[★]
- 23歳の初産婦。妊娠38週2日に陣痛発来のため入院した。これまでの妊娠経過は順調であった。午後O時に10分間隔の規則的な腹痛を自覚して受診した。来院時の内診で子宮口は3cm開大、児頭下降度はSP±Ocm、卵膜を触知した。経過観察をしていたところ午後3時に破水し、内診で子宮口は5cm開大、児頭下降度はSP+2cm、2時方向に小泉門を触知した。この時点での胎児心拍数陣痛図(別冊No. 23)を別に示す。
- 現時点での対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112A052]←[国試_112]→[112A054]
[★]
- 35歳の経産婦(3妊2産)。妊娠33週に周産期管理目的で、自宅近くの産科診療所から紹介され受診した。既往歴は、30歳時および32歳時に、それぞれ骨盤位および既往帝王切開の適応で選択的帝王切開。身長 156cm、体重 56kg(妊娠前体重 48kg)。体温 36.8℃。脈拍 84/分、整。血圧 108/76mmHg。現時点で自覚症状はなく、胎児心拍数陣痛図で異常を認めない。骨盤MRIのT2強調像(別冊No. 31)を別に示す。
- 考えられるのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [113A070]←[国試_113]→[113A072]
[★]
- 38歳の初妊婦。妊娠36週。頭痛を主訴に来院した。妊娠34週までは特に異常を指摘されていなかった。 1週前に軽い頭痛を自覚し、自宅で様子をみていたが次第に増強してきたため受診した。血圧160/110mmHg。全身に浮腫を認める。尿蛋白2 +。胎児心拍数陣痛図で胎児機能不全と診断し、緊急帝王切開で2,600gの女児を娩出した。術後8時間を経過した時点で、褥婦が強直性間代性けいれんをきたした。
- 治療薬の有効成分はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [106D059]←[国試_106]→[106E001]
[★]
- 38歳の経産婦。妊娠41週。陣痛発来と破水とを主訴に来院した。入院3時間後の内診で子宮口は6cm開大。胎児心拍数陣痛図で、陣痛周期は1分30秒、持続時間は60秒、心拍数基線は160bpm、基線細変動は10bpm、遅発一過性徐脈を示している。
- まず投与するのはどれか。
[正答]
B
- 基線細変動は6bpm以上有り、胎児状態に特に問題はないと考えるらしい。
- 陣痛
※国試ナビ4※ [103A020]←[国試_103]→[103A022]
[★]
- 34歳の初産婦(1妊0産)。妊娠39週4日の午前6時に陣痛発来のため入院した。これまでの妊娠経過は順調であった。午後時に子宮口は全開大した。午後6時50分に破水し、内診で児頭下降度はSP+4cm、0時方向に小泉門を触知した。この時点での胎児心拍数陣痛図(別冊No. 7)を別に示す。
- 対応として最も適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [113C047]←[国試_113]→[113C049]
[★]
- 28歳の初産婦。妊娠38週に陣痛発来で入院した。
- 身長160cm、体重62kg。脈拍80/分、整。血圧110/80mmHg。子宮底33cm。胎児推定体重は2,400gで羊水量は少ない。6時間後の内診所見は児頭下降度SP±0cm、子宮口開大4cmで、破水を認める。
- 胎児心拍数陣痛図を以下に示す。
- 対応で適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [099F034]←[国試_099]→[099F036]
[★]
- 英
- non-stress test NST
- 関
- BPS、胎児心拍数モニタリング
概念
- 妊娠中の胎児健康状態を評価する指標。
- 胎動などに伴って胎児心拍数図上に一過性頻脈が出現するかどうかで判定する。
方法
- 胎児心拍数陣痛図により胎児心拍数モニタリングを40-80分間あるいは一過性頻脈の出現まで行う(胎児は20-40分周期で睡眠覚醒を繰り返す) (QB.P-223 G10M.60)
適応
- 分娩開始後の妊婦
- 過期妊娠の妊婦
- ハイリスク妊娠の妊婦検診時
判定基準
- 15bpm以上の胎児心拍増加が15秒以上持続、これが20分間に2回以上(一過性頻脈)あれば reactive。そうでなければnon-reactive。(QB.P-223)
- G10M.60
- 1-4の全てを満たした場合reassuring fetal statusと判断。そうでない場合はコントラクションストレステスト、胎児振動音刺激試験、バイオフィジカルプロファイルスコアリングで胎児の状態を判断。
- 1. 基線が正常範囲内(110-160bpm)にある
- 2. 基線細変動が正常に出現している
- 3. 一過性頻脈がある
- 4. 一過性徐脈がない
[★]
- 英
- latent fetal distress
- 関
- 胎児仮死、コントラクションストレステスト
概念
- 明らかな胎児仮死徴候は認めないが、放置するといずれ胎児仮死に移行する状態 (QB.P-309)
所見
- 高度徐脈 <110bpm
- 高度頻脈 >160bpm
[★]
- 英
- sinusoidal pattern
- 同
- サイナソイダルパターン
- 関
- 胎児心拍数陣痛図
[show details]
- 胎児心拍数図波形において心拍数曲線が規則的でなめらかなサイン曲線を示すものを言う。持続時間は問わず、1分間に2-6サイクルで振幅は平均5-15bpmであり、大きくても35bpm以下の波形を称する(NGY.123)
- 胎児貧血
[★]
- tokos offspring
- 「分娩」、「出産」、「産児」、「子孫」、「子」の意味
- 同
- toko
[★]
- 英
- deceleration
- 関
- 胎児心拍数陣痛図
[★]
- 英
- fetus
- 関
- 胎児の発生
成長
- およそのめやすね。正確ではない。(SPE.68)
- 25週: 750g
- 30週:1500g
- 35週:2000g ←だいたい2200gだけど
- 40週:3000g
- 25週から5週間で2倍、30週から10週で2倍
循環器
- 胎児心拍動は妊娠6週で認められ、妊娠7週目では100%確認できる。(G10M.6 QB.P-209)
感覚系
- 妊娠10週ごろから刺激に反応して口、指、趾、目を動かす。(NGY.285)
聴覚
- 妊娠中期には聴覚が発達。(NGY.285)
- 妊娠28-30週(妊娠後期の始め)には音の刺激により心拍数が増加。(QB.P-190)
胎児の成長
- G10M.6改変
妊娠月数 (月)
|
妊娠週数 (週)
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胎児のイベント
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1
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2
|
肺胞期に着床(受精後6日後)
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2
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5
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中枢神経系、心臓形成開始
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6
|
肺形成開始
|
7
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胚形成、胎盤形成開始
|
3
|
9
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胎児心拍最速(170-180bpm)
|
10
|
躯幹と四肢の運動が超音波で測定可能
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11
|
外陰の性差が決まる(が超音波では分からない)
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4
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12
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排尿が超音波で観察可能、胎便形成開始。
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15
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胎盤完成。呼吸様運動が不規則に観察可能(10週から始まっているが観察は容易ではない)。
|
5
|
16
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嚥下が超音波で観察可能。 → 胎盤完成以降に羊水量が(急に)増えるが、嚥下が観察可能になるのはこれと関係ある?
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17
|
外陰の性差が超音波で観察可能
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18
|
胎動を感ずる(18-20週)
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6
|
20
|
肺サーファクタント産生開始
|
7
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26
|
肺の構造完成
|
8
|
28
|
肺サーファクタント増加
|
9
|
34
|
胚が成熟、腎の発生完了
|
国試
[★]
- 英
- heart rate, HR
- 関
- 胎児心拍数
- 心拍数の変化は主に歩調取り電位の勾配によって左右される
- 80回ぐらい?(0.75s/回)。正常:60-100回。
- 徐脈:60回/分未満
- 頻脈:101回/分以上
心電図からの見積もり
- 1mm = 0.04sとして
- HR = 300/(5mmのボックス数)
- HR = 1500/(RRの距離(mm))
幼小児の心拍数
- PALS AHAガイドライン2010年準拠 p.18
年齢
|
覚醒時
|
平均
|
睡眠時
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~3ヶ月
|
85~205
|
140
|
80~160
|
3ヶ月~2歳
|
100~190
|
130
|
75~160
|
2歳~10歳
|
60~140
|
80
|
60~90
|
10歳以上
|
60~100
|
75
|
50~90
|
[★]
- 英
- labor pains
- ラ
- dolores partus
- 関
- 分娩時期
周期
- G10M.188
- 子宮の開大度によって異なる
- 子宮口開大度4-6cmで陣痛周期は3分、子宮口全開大で2分程度。
分娩開始
- 陣痛の頻度が1時間に6回以上(間隔が10分以内)で、規則的な場合
分類
正常な陣痛
子宮口開大度
|
子宮内圧
|
陣痛周期
|
持続時間
|
4-6cm
|
40mmHg
|
3分
|
70秒
|
7-8cm
|
45mmHg
|
2分30秒
|
70秒
|
9-10cm
|
50mmHg
|
2分
|
60秒
|
子宮口開大度
|
子宮内圧
|
陣痛周期
|
持続時間
|
4-6cm
|
≦10mmHg
|
≧6分30秒
|
≦40秒
|
7-8cm
|
≦10mmHg
|
≧6分
|
≦40秒
|
9-10cm
|
≦40mmHg
|
≧4分(初産婦) ≧3分30秒(経産婦)
|
≦30秒
|
子宮口開大度
|
子宮内圧
|
陣痛周期
|
持続時間
|
4-6cm
|
≧70mmHg
|
≦1分30秒
|
≧2分
|
7-8cm
|
≧80mmHg
|
≦1分
|
≧2分
|
9-10cm
|
≧55mmHg
|
≦1分
|
≧1分30秒
|
参考
- 1. 〔産科医としての基礎知識〕子宮収縮の評価(臨床) - 日産婦誌51巻5号
- http://www.jsog.or.jp/PDF/51/9905-119.pdf
[★]
- 英
- fetal heart rate, FHR
- 関
- 胎児心拍動
- 正常脈 normocardia 110-160 bpm
- 徐脈 bradycardia <110 bpm
- 頻脈 tachycardia >160 bpm
[★]
- 英
- figure、plate、plot、diagram、drawing、fig
- 関
- 形、杢、シャーレ、図示、板状、プレート、プロット、図表、蒔く、イチジク