- 60歳の男性。動悸を主訴に来院した。以前から時々脈が欠けるのを自覚していたが、症状が強くないので様子をみていた。2日前に熱めの湯船につかったところ、いつもとは違う持続する動悸を自覚した。動悸は突然始まり、脈を確認すると規則的ではなくバラバラに乱れて速く打つ感じだったという。洗い場の座椅子で休んでいたところ、約2分で症状は改善した。めまいや冷汗、眼前暗黒感などの症状は伴わなかった。このような症状は初めてで、その後繰り返すことはなかったが、家族が心配したため受診した。既往歴に特記すべきことはない。体温 36.6℃。脈拍 68/分、整。血圧 142/88mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 98%(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。
- 入浴時に生じた動悸の原因として最も可能性が高いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112A058]←[国試_112]→[112A060]
★リンクテーブル★
[★]
- 56歳の男性。4か月前から物忘れが目立ち始め、2か月前から怒りっぽくなったため心配した家人に連れられて受診した。意識は清明。身長 172cm、体重 56kg。体温 36.2℃。脈拍 68/分、整。Mini-Mental State Examination(MMSE)は13点(30点満点)で、検査中に数回にわたって「もうやめろ」という発言があった。瞳孔径は両側1mmで対光反射は消失、輻湊反射は保たれており、Argyll Robertson瞳孔を呈している。その他の脳神経に異常を認めない。筋力低下はない。腱反射は四肢で亢進し、Babinski徴候は両側陽性。感覚系と小脳系とに異常を認めない。髄膜刺激症候は陰性。血液所見と血液生化学所見とに異常を認めない。脳脊髄液所見:初圧 270mmH2O(基準 70~170)、細胞数 58/mm3(基準 0~2)(単核球 100%)、蛋白 210mg/dL(基準 15~45)、糖 72mg/dL(同時血糖 118mg/dL)。
- 脳脊髄液の検査項目で追加すべきなのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112A057]←[国試_112]→[112A059]
[★]
- 68歳の男性。白血球数増加の精査を目的に来院した。4年前から風邪をひきやすくなった。右頸部に径1.5cmのリンパ節1個と左肘部に径2cmのリンパ節1個とを触知する。脾を左肋骨弓下に4cm触知する。血液所見:赤血球 302万、Hb 9.2g/dL、Ht 30%、白血球 30,500(桿状核好中球 3%、分葉核好中球 3%、単球 6%、リンパ球 88%)、血小板 19万。血液生化学所見:IgG 320mg/dL(基準 960~1,960)、IgA 34mg/dL(基準 110~410)、IgM 46mg/dL(基準 65~350)。末梢白血球表面抗原はCD5、CD20及びCD23が陽性である。血清蛋白電気泳動でM蛋白を認めない。末梢血塗抹May-Giemsa染色標本(別冊No. 28)を別に示す。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112A059]←[国試_112]→[112A061]
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