- 12歳の女児。低血糖性昏睡で救急搬送された。11歳時に1型糖尿病を発症し、インスリン強化療法を受けている。体育の授業中に意識を失ったという。来院時の血糖値は22mg/dLで、20%ブドウ糖液を静注したところ、2分後に意識は回復した。精査・加療目的で入院した。入院後の聴取では「低血糖かなとは思ったが、進学したばかりの中学で相談できる先生や友達もなく血糖測定もしづらいと思っていたら、いつのまにか気を失っていた」との事であった。
- 退院後の学校生活における指導内容で適切でないのはどれか。
- a 小児糖尿病サマーキャンプを紹介する。
- b スティックシュガーを常に携行するように指導する。
- c 体育の授業の後などは低血糖になりやすいことを指導する。
- d 血糖の自己測定をしやすい環境の確保を担任の教諭に依頼する。
- e 意識を消失したらインスリン皮下注射を行うよう担任の教諭に指導する。
[正答]
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★リンクテーブル★
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- 75歳の女性。3か月前から持続する血便と食欲不振の精査のため大腸内視鏡検査を行ったところ上行結腸癌と診断された。手術を受けることに対しての不安が強い。身長 150cm、体重 46kg。3か月間に5kgの体重減少があった。体温 36.2℃。脈拍 72/分。血圧 120/60mmHg。呼吸数 12/分。眼瞼結膜は軽度貧血様である。胸腹部エックス線写真と腹部CTとで他臓器への転移や閉塞を思わせる腸管拡張や腹水貯留を認めない。
- この患者の周術期管理として適切なのはどれか。
- a 栄養サポートチーム(NST)への依頼は不要である。
- b 術直前の抗菌薬投与は行わない。
- c 術前4時間までの飲水は許可する。
- d 術前中心静脈栄養を行う。
- e 術後72時間以上はベッド上安静とする。
[正答]
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- 54歳の男性。吐血を主訴に来院した。3日前から黒色便であったがそのままにしていたところ、今朝コップ1杯程度の吐血があったため救急外来を受診した。意識は清明。体温 36.4℃。脈拍 124/分、整。血圧 86/60mmHg。呼吸数 20/分。皮膚は湿潤している。四肢に冷感と蒼白とを認める。眼瞼結膜は軽度貧血様であるが、眼球結膜に黄染を認めない。腹部は平坦で、心窩部に圧痛を認めるが、筋性防御はない。まず急速輸液を開始し、脈拍 96/分、血圧 104/68mmHgとなった。
- 次に行うべきなのはどれか。
[正答]
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