- 46歳の男性。全身の痒みを伴う皮疹を主訴に来院した。3か月前から大腿、陰部および手に痒みを伴う皮疹が出現した。自宅近くの診療所で抗ヒスタミン薬と副腎皮質ステロイド外用薬とを処方されたが効果はなく、皮疹が徐々に拡大してきたため受診した。高齢者施設の介護職員。受診時、陰部を含む全身に鱗屑を伴う丘疹が多発していた。陰部と手背の写真(別冊No. 15A、B)及び手掌のダーモスコピー像(別冊No. 15C)を別に示す。
- 対応として適切なのはどれか。
- a 保健所に届け出る。
- b 衣類を煮沸消毒する。
- c 個室管理の上で治療を開始する。
- d 皮疹が完全に治癒するまでは就業を禁止する。
- e 勤務先の施設の職員と入居者に問診と診察を行う。
[正答]
※国試ナビ4※ [112A037]←[国試_112]→[112A039]
★リンクテーブル★
[★]
- 56歳の男性。肝臓の腫瘤性病変の精査のため入院中である。C型肝炎の経過観察中に行った腹部超音波検査で肝臓に腫瘤性病変が見つかったため入院した。入院後に腹部造影CTを施行したところ、入院時1.1mg/dLであった血清クレアチニン値が造影検査後2日目に3.0mg/dLに上昇した。入院後に新たな薬剤投与はなく、食事は毎日全量摂取できており、体重は安定していた。体温、脈拍、血圧、呼吸数ともに正常範囲で、排尿回数も5、6回/日で変わらなかった。造影検査後2日目の検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)、沈渣に赤血球 1~4/1視野、白血球 1~4/1視野。血液所見:赤血球 302万、Hb 10.4g/dL、Ht 31%、白血球 4,600、血小板 16万。血液生化学所見:総ビリルビン 1.4mg/dL、直接ビリルビン 0.8mg/dL、AST 45U/L、ALT 62U/L、LD 360U/L(基準 176~353)、ALP 380U/L(基準 115~359)、γ-GTP 110U/L(基準 8~50)、尿素窒素 43mg/dL、クレアチニン 3.0mg/dL、尿酸 8.8mg/dL、Na 136mEq/L、K 5.2mEq/L、Cl 100mEq/L、Ca 8.2mg/dL、P 6.2mg/dL。CRP 0.3mg/dL。腹部超音波検査では両腎に水腎症を認めない。
- 対応として正しいのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112A038]←[国試_112]→[112A040]
[★]
- 49歳の男性。高熱を主訴に来院した。3日前からの発熱、咳嗽および膿性痰のために受診した。既往歴に特記すべきことはない。意識は清明。体温 39.5℃。脈拍 116/分、整。血圧 128/82mmHg。呼吸数 24/分。右肺にcoarse cracklesを聴取する。血液所見:白血球 19,200(桿状核好中球 4%、分葉核好中球 84%、単球 2%、リンパ球 10%)。血液生化学所見:AST 48U/L、ALT 42U/L。CRP 19.8mg/dL。腎機能は正常である。胸部エックス線写真で右下肺野に浸潤影を認める。急性肺炎と診断し、入院させてスルバクタム・アンピシリン合剤の投与を開始することにした。
- 1日の投与量を同一とした場合、この患者に対する投与方法として最も適切なのはどれか。
- a 1回経口投与
- b 1回筋注
- c 1回点滴静注
- d 2回点滴静注
- e 3回点滴静注
[正答]
※国試ナビ4※ [112A036]←[国試_112]→[112A038]
[★]