- 22歳の男性。炎天下での道路工事の作業中に頭痛と悪心が出現し、会社の車で来院した。建設作業員。17歳時に自然気胸のため入院している。家族歴に特記すべきことはない。意識レベルはJCSⅠ-1。身長 172cm、体重 57kg。体温 38.9℃。脈拍 124/分、整。血圧 96/48mmHg。呼吸数 12/分。発汗なし。体幹部から末梢にかけて熱感を認める。瞳孔径は両側4mmで対光反射は正常である。臥位で頸静脈の虚脱を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。下腿に浮腫を認めない。輸液を受け、症状は軽快した。
- 同じ勤務に復帰する上で適切な指導はどれか。
- a 塩分の摂取を控える。
- b 短時間の作業から開始する。
- c 冷房の効いた屋内で過ごすことは避ける。
- d 通気性を抑えた作業服の着用を推奨する。
- e 水分は少ない回数で一度に大量に摂取する。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 69歳の男性。歩行困難を主訴に来院した。1か月前から歩行が不安定となり、徐々に悪化してきたため受診した。9年前に胃癌で胃全摘術を受けた。意識は清明。身長 155cm、体重 44kg。体温 36.1℃。脈拍 60/分、整。血圧 106/58mmHg。呼吸数 18/分。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球 250万、Hb 9.4g/dL、Ht 28%、白血球 4,400、血小板 8.7万。血液生化学所見:総蛋白 7.2g/dL、アルブミン 4.4g/dL、総ビリルビン 1.5mg/dL、AST 25U/L、ALT 20U/L、LD 332U/L(基準 176~353)、γ-GTP 13U/L(基準 8~50)、CK 48U/L(基準 30~140)、尿素窒素 23mg/dL、クレアチニン 0.7mg/dL、尿酸 5.1mg/dL、血糖 103mg/dL、総コレステロール 170mg/dL、トリグリセリド 72mg/dL、Na 138mEq/L、K 5.0mEq/L、Cl 101mEq/L、ビタミンB12 75pg/mL(基準 250~950)、CEA 2.0ng/mL(基準 5.0以下)、CA19-9 2.3U/mL(基準 37以下)。CRP 0.1mg/dL。頸椎MRIのT2強調像(別冊No. 3)を別に示す。
- この患者で予想される症状はどれか。
- a 暗い所でふらつく。
- b 片足立ちがしにくい。
- c 尿意を我慢できない。
- d 風呂の温度が分かりにくい。
- e 歩き始めの一歩が出にくい。
[正答]
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[★]
- 78歳の男性。4日前に肺癌のため右上葉切除術およびリンパ節郭清術を受けて入院中である。術後経過は順調だが、胸腔ドレーンはわずかな空気漏れがあり排液はやや血性のため留置している。昨日からせん妄症状がみられている。本日午後9時に患者は就寝していたが、2時間後には覚醒しており胸腔ドレーンが抜けていた。呼吸音に変化はみられず、直ちに胸部エックス線撮影を行ったが、日中に撮影した画像と比較して変化はみられない。SpO2 99%(鼻カニューラ2L/分酸素投与下)であり、胸腔ドレーン抜去前と比較して低下はみられない。
- 行うべき処置はどれか。
- a 右胸腔穿刺を行う。
- b ドレーン刺入部を縫合する。
- c 気管挿管下に人工呼吸管理を開始する。
- d 抜けた胸腔ドレーンを刺入部から再挿入する。
- e 鼻カニューラをマスクに交換し8L/分で酸素を投与する。
[正答]
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