- 2歳の男児。発熱と呼吸困難のため救急車で搬入された。本日朝、38.8℃の発熱と呼吸困難とに両親が気付き救急車を要請した。来院時の体温 39.8℃。心拍数 120/分、整。呼吸数 28/分。SpO2 96%(リザーバー付マスク5L/分酸素投与下)。毛細血管再充満時間は1秒と正常である。呼吸困難は仰臥位で増悪し、座位でやや軽快する。下顎を上げた姿勢で努力呼吸を認める。嚥下が困難で唾液を飲み込むことができない。心音に異常を認めない。呼吸音では、吸気時に喘鳴と肋間窩の陥入とを認める。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。
- 最も優先すべきなのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112B038]←[国試_112]→[112B040]
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- 次の文を読み、40、41の問いに答えよ。
- 22歳の女性。腹痛、嘔吐および発熱を主訴に来院した。
- 現病歴:午前6時ごろから心窩部痛を自覚した。痛みは徐々に右下腹部に移動し、悪心、嘔吐および発熱が出現したため午前9時に救急外来を受診した。
- 既往歴:特記すべきことはない。
- 生活歴:喫煙歴と飲酒歴はない。
- 現症:意識は清明。身長 153cm、体重 48kg。体温 37.6℃。脈拍 100/分、整。血圧 118/62mmHg。呼吸数 24/分。頸静脈の怒張を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦で、右下腹部に圧痛を認める。下腿に浮腫を認めない。
- 検査所見:血液所見:赤血球 368万、Hb 11.9g/dL、Ht 36%、白血球 9,800、血小板 23万。血液生化学所見:尿素窒素 22mg/dL、クレアチニン 0.9mg/dL。CRP 5.2mg/dL。腹部超音波検査と腹部単純 CTとで虫垂の腫大を認める。40直ちに手術は必要ないと判断し、入院して抗菌薬による治療を開始することにした。①抗菌薬投与の指示を出す際に、適切な溶解液が分からず薬剤部に問い合わせた。②末梢静脈へのカテーテルの刺入を2回失敗し、3回目で成功した。③抗菌薬投与前に、点滴ボトルに別の患者の名前が記してあることに気が付いた。④正しい抗菌薬の投与を午前11時に開始したところ、30分後に患者が全身の痒みを訴え全身に紅斑が出現した。⑤抗菌薬を中止し様子をみたところ、午後2時までに紅斑は消退した。
- インシデントレポートの作成が必要なのは下線のどれか。
[正答]
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- 50歳の男性。咳嗽を主訴に来院した。2か月前から咳嗽があり、他院で肺炎と診断され抗菌薬を処方されたが改善しないため受診した。喫煙は40本/日を30年間。意識は清明。身長 175cm、体重 78kg。体温 36.5℃。脈拍 88/分、整。血圧 126/80mmHg。呼吸数 15/分。SpO2 96%(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。血液所見:赤血球 508万、Hb 14.8g/dL、白血球 5,600、血小板 25万。血液生化学所見:総ビリルビン 0.6mg/dL、AST 10U/L、ALT 21U/L、LD 425U/L(基準 176~353)、尿素窒素 14mg/dL、クレアチニン 1.2mg/dL、CEA 2.9ng/mL(基準 5.0以下)、SCC 1.2ng/mL(基準 1.5以下)、ProGRP 350pg/mL(基準 81以下)。CRP 0.3mg/dL。胸部エックス線写真(別冊No. 4A)と胸部CT(別冊 No. 4B)とを別に示す。気管支鏡下生検で肺癌と診断された。
- 肺癌の組織型として最も可能性が高いのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112B037]←[国試_112]→[112B039]
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