- 68歳の女性。4回経産婦。外陰部の腫瘤感と歩行困難とを主訴に来院した。5年前から夕方に腟入口部に径3cmの硬い腫瘤を触れるようになり指で還納していた。1年前から還納しにくくなり、歩行に支障をきたすようになった。身長 150cm、体重 58kg。体温 36.5℃。脈拍 72/分、整。血圧 134/88mmHg。呼吸数 18/分。腹部は軽度膨満、軟で、腫瘤を触知しない。腹部超音波検査で子宮体部に異常を認めないが、子宮頸部は6cmに延長している。いきみによって、子宮腟部は下降して腟外に達する。血液生化学所見に異常を認めない。
- 対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [112A064]←[国試_112]→[112A066]
★リンクテーブル★
[★]
- 70歳の男性。労作時の呼吸困難を主訴に来院した。3年前から労作時の息切れを自覚し、徐々に増悪するため受診した。夜間睡眠中には自覚症状はない。43歳時に心房中隔欠損症の手術歴がある。気管支喘息の既往はない。喫煙は 20本/日を47年間。3年前から禁煙している。体温 36.4℃。脈拍 72/分、整。血圧 134/70mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 97%(room air)。6分間歩行試験ではSpO2の最低値は91%であった。胸部聴診では呼吸音は減弱し、軽度のrhonchiを聴取する。心エコー検査では、左室駆出率は保たれ推定肺動脈圧の上昇も認めない。呼吸機能所見:VC 3.40L、%VC 92%、FEV1 1.30L、FEV1% 38%。胸部エックス線写真(別冊No. 32A)と胸部CT(別冊No. 32B)とを別に示す。
- 初期治療として適切なのはどれか。2つ選べ。
- a 抗菌薬の投与
- b 在宅酸素療法
- c 副腎皮質ステロイド吸入薬の投与
- d 長時間作用性吸入β2刺激薬の投与
- e 長時間作用性吸入抗コリン薬の投与
[正答]
※国試ナビ4※ [112A065]←[国試_112]→[112A067]
[★]
- 55歳の男性。胸痛を主訴に来院した。1週間前から左下の歯痛を自覚していた。痛みは徐々に増強し、3日前から痛みが頸部へ広がり、2日前に胸痛も出現したため受診した。意識は清明。体温 37.5℃。脈拍 96/分、整。血圧 98/62mmHg。呼吸数 24/分。右胸部で呼吸音が減弱している。血液所見:赤血球 482万、白血球 14,500(桿状核好中球 32%、分葉核好中球 54%、単球 5%、リンパ球 9%)、血小板 11万。血液生化学所見:AST 61U/L、ALT 69U/L、尿素窒素 27mg/dL、クレアチニン 1.2mg/dL。CRP 36mg/dL。縦隔条件の頸部CT(別冊No. 31A)、胸部CT(別冊No. 31B)及び矢状断再構成CT(別冊No. 31C)を別に示す。
- 治療として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [112A063]←[国試_112]→[112A065]
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