- 英
- JC virus, JCV
- 関
- ウイルス、進行性多巣性白質脳症 PML
ウイルス学
- 多くの健常人(70%以上)が不顕性感染
- 免疫不全者や免疫の落ちたヒトで発症する傾向があるらしい
WordNet
- the 10th letter of the Roman alphabet (同)j
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- (連続するものの)10番目,第10番のもの
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JCウイルス |
分類(ウイルス) |
群 |
: |
第1群(2本鎖DNA) |
科 |
: |
ポリオーマウイルス科
Polyomaviridae |
属 |
: |
ポリオーマウイルス属
Polyomavirus |
種 |
: |
JC ウイルス JC Virus |
|
JCウイルス(JCV)とは、ポリオーマウイルス科ポリオーマウイルス属に分類されるエンベロープを持たないDNAウイルスである。
目次
- 1 概要
- 2 疾患・薬物との関連
- 3 脚注
- 4 関連事項
概要[編集]
1971年、Padgettらによって進行性多巣性白質脳症患者の脳から分離された[1][2]。最初に分離された患者のイニシャルから命名されている。健常人の70%以上にJCVに対する抗体が認められることからほとんどの人が幼少期に無症候性に感染すると考えられている。感染は経口ないし、経気道によって起こり最初のウイルス複製は扁桃で起こるとされている。その後血液、おそらくBリンパ球を介して腎臓、脾臓、骨髄などに広がりそこで潜伏感染をしている。腎臓で潜伏感染を示したウイルスは尿中から分離され原型(archetype)といわれる。進行性多巣性白質脳症(PML)症例の中枢神経から分離されるウイルスは多様に変化した調節領域を持っているが知られている。尿中から分離される原型調節領域が体内で再編成され作りだされたものと考えられているが、調節領域の再編成とPMLの発症との関係は原因なのか結果なのかは不明である。
疾患・薬物との関連[編集]
近年、様々な免疫抑制剤により難治性の疾患が治療をされるようになった。しかし免疫不全状態でJCウイルスの増殖がはじまり、PMLを認めることがある。プログラフ、ネオーラル、レミケード、リツキサンなどの投与に際しては十分な注意を要する。
脚注[編集]
- ^ Padgett BL, Walker DL et al. (1971). “Cultivation of papova-like virus from human brain with progressive multifocal leucoencephalopathy.”. Lancet 19 (1): p.p.1257-60. PMID 4104715.
- ^ 上田順子、岩田隆子 ほか「In situ hybridization 法による尿中 BK ウイルス、JC ウイルス感染細胞の検出とその経過観察」、『日本臨床細胞学会雑誌』第35巻第6号、1996年、 p.p.524-530、 ISSN 03871193。
関連事項[編集]
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Japanese Journal
- 特別講演 進行性多巣性白質脳症(PML)の原因ウイルスであるJCウイルスの細胞内動態 (第3回信州NeuroCPC)
Related Links
- JCウイルス(JCV)とは、ポリオーマウイルス科ポリオーマウイルス属に分類される エンベロープを持たないDNAウイルスである。 ... 感染は経口ないし、経気道によって 起こり最初のウイルス複製は扁桃で起こるとされている。その後血液、おそらくBリンパ 球を ...
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★リンクテーブル★
[★]
- 62歳の女性。失見当のため来院した。7日前から歯痛があり食欲不振となり、3日前から頭痛が出現した。今朝、自宅にいるのにコンビニの中と勘違いし、携帯電話をまんじゅうと思いかじりついたため、心配した家族に伴われて受診した。意識レベルはJCS Ⅰ-3。身長 156cm、体重 45kg。体温 38.2℃。脈拍76/分、整。血圧 108/60mmHg。呼吸数 18/分。心音と呼吸音とに異常を認めない。場所と時間の見当識障害がある。言語理解と物品呼称が障害されている。項部硬直を軽度に認める。脳神経、運動系および感覚系の異常を認めない。手に持ったものは何でも口に入れようとする。血液所見:赤血球 410万、Hb 13.1g/dL、Ht 40%、白血球 6,600、血小板 31万。血糖 96mg/dL。CRP 0.2mg/dL。脳脊髄液所見:初圧 230mmH2O(基準 70~170)、外観は無色透明、細胞数 74/mm3(基準 0~2)(単核球 96%、多形核球 4%)、蛋白 62mg/dL(基準 15~45)、糖 60mg/dL(基準 50~75)。頭部MRIの拡散強調冠状断像(別冊No. 3)を別に示す。
- 原因として考えられる病原体はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [110A021]←[国試_110]→[110A023]
[★]
- 56歳の男性。4か月前から物忘れが目立ち始め、2か月前から怒りっぽくなったため心配した家人に連れられて受診した。意識は清明。身長 172cm、体重 56kg。体温 36.2℃。脈拍 68/分、整。Mini-Mental State Examination(MMSE)は13点(30点満点)で、検査中に数回にわたって「もうやめろ」という発言があった。瞳孔径は両側1mmで対光反射は消失、輻湊反射は保たれており、Argyll Robertson瞳孔を呈している。その他の脳神経に異常を認めない。筋力低下はない。腱反射は四肢で亢進し、Babinski徴候は両側陽性。感覚系と小脳系とに異常を認めない。髄膜刺激症候は陰性。血液所見と血液生化学所見とに異常を認めない。脳脊髄液所見:初圧 270mmH2O(基準 70~170)、細胞数 58/mm3(基準 0~2)(単核球 100%)、蛋白 210mg/dL(基準 15~45)、糖 72mg/dL(同時血糖 118mg/dL)。
- 脳脊髄液の検査項目で追加すべきなのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112A057]←[国試_112]→[112A059]
[★]
- 英
- slow viral encephalitis
遅発性ウイルス性脳炎の分類 IMD.1048
PRPとSSPEの臨床的特徴 IMD.1048
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PRP
|
SSPE
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病因ウイルス
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風疹
|
麻疹
|
感染時期
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子宮内
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2歳未満
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発症年鈴
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10-12歳
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5-15歳
|
性差
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男性
|
男性>女性
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臨床症状
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認知症、小脳失調
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認知症、除脳硬直、ミオクローヌス
|
臨床経過
|
慢性進行性
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亜急性進行性
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発症~死亡
|
約10年
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約5年
|
脳病変の強度
|
小脳>大脳
|
小脳<大脳
|
[★]
- 英
- progressive multifocal leukoencephalopathy, PML
- 関
- JCウイルス、脱髄疾患
- 同
- PML
- 免疫能低下者 ←日和見感染症である
病原体
病因
- 腎臓やBリンパ球に潜伏感染していたJCウイルスは宿主の免疫能が低下すると、Bリンパ球により中枢神経系に運ばれてアストロサイトとオリゴデンドログリアに感染し、脱髄を起こす。
- PML患者から分離されたJCウイルスはウイルス内の発現調節領域に変異を生じているので、これが発病に重要かもしれない (SMB.539)
病理
- 小さな脱髄病巣や融合した大きな脱髄病巣が大脳白質全体に多発。小脳や脳幹には少ない。
- 大病巣中心部では軸索も破壊され壊死
- 腫大した核内にウイルス封入体をもつオリゴデンドログリアが脱髄病巣辺縁部
症状
- 片麻痺、感覚異常、視野欠損、失認、失語、失行、痴呆など多彩
検査
予後
- 亜急性-慢性に経過し予後不良であり、80%は9か月以内に死亡
[★]
- 英
- encephalitis, cephalitis
- 関
脳炎
[★]
- 英
- Polyomaviridae
- 関
- パポバウイルス
ポリオーマウイルス科
[★]
- 英
- JC polyomavirus
- 関
- JCウイルス、ヒトポリオーマウイルスJC
[★]
- 英
- JC virus infection
- 関
- JCウイルス感染症
[★]
- 英
- JC virus infection
- 関
- JCウイルス感染
[★]
- 英
- virus
- 同
- ウイルス粒子 virus particle、ビリオン virion
- 関
- 微生物学、抗ウイルス薬、国試に出がちなウイルス
感染経路による分類 SMB.374
学名
目(order, -virales), 科(family, -viridae), 亜科(subfamily, -virinae), 属(genus, -virus), 種(species)
増殖過程
- 吸着 absorption
- 侵入 penetration
- 脱殻 uncoating
- ゲノムの複製 replication、遺伝子発現 transcription
- ウイルス粒子の組み立て assembly
- 放出 release
感染の分類
持続時間
ゲノム
- 一本鎖RNA(-)をゲノムとするウイルスはウイルス粒子内にRNA依存性RNA合成酵素を有する。
[★]
- 関
- joule