- 66歳の男性。黒色便を主訴に来院した。今朝、排便したところタール状の下痢便であったため受診した。意識は清明。身長 168cm、体重 56kg。体温 36.2℃。脈拍 88/分、整。血圧 102/70mmHg。呼吸数 14/分。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球 340万、Hb 10.5g/dL、Ht 31%、白血球 8,800、血小板 29万。血液生化学所見:尿素窒素 20mg/dL、クレアチニン 0.8mg/dL、CEA 6.5ng/mL(基準 5.0以下)。CRP 0.8mg/dL。上部消化管内視鏡像(別冊No. 31)を別に示す。腹部造影CTでは他の臓器に異常を認めず手術を行うことにした。
- この患者の手術術式として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112D059]←[国試_112]→[112D061]
★リンクテーブル★
[★]
- 68 歳の男性。発熱と皮疹とを主訴に来院した。5日前から持続する38℃台の発熱と顔面、頸部および体幹を中心に紅斑が出現し、次第に拡大融合したために受診した。三叉神経痛に対し6週間前からカルバマゼピンを内服中であった。体温 38.6℃。脈拍 88/分、整。血圧 140/86mmHg。口腔粘膜と咽頭とに異常を認めなかった。頸部と鼠径部とに径2cmのリンパ節を2個ずつ触知した。肝・脾は触知しなかった。血液所見:赤血球 420万、Hb 14.0g/dL、Ht 43%、白血球 16,000(桿状核好中球7%、分葉核好中球 49%、好酸球 23%、単球6%、リンパ球 12%、異型リンパ球3%)、血小板 34万。血液生化学所見:総ビリルビン 1.0mg/dL、AST 110U/L、ALT 345U/L、γ-GTP 250U/L(基準 8~50)、クレアチニン 1.2mg/dL。免疫血清学所見:CRP 3.1mg/dL、VCA-IgG抗体 陰性、抗EBNA抗体 陰性、抗ヒトヘルペスウイルス6IgG抗体価 20倍(基準10以下)。体幹部の写真(別冊No. 30)を別に示す。3週間後の採血で、抗ヒトヘルペスウイルス6IgG抗体価は1,280倍であった。
- 最も考えられるのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112D058]←[国試_112]→[112D060]
[★]
- 48歳の女性。尿の泡立ちを主訴に来院した。半年前にネフローゼ症候群を発症し、腎生検で微小変化群と診断された。副腎皮質ステロイドの処方後2週間で完全寛解し、4か月前からは投与量を漸減していた。2週間前の外来で、体重52kgで浮腫を認めず、尿蛋白(-)、尿潜血(-)、血清アルブミン 4.4g/dL、総コレステロール 210mg/dLだったため、副腎皮質ステロイドを10mg/日から10mg/隔日に減量したが、4日前から尿の泡立ちが強くなってきたため受診した。体重 54kg。脈拍 76/分、整。血圧 120/60mmHg。両下腿から足背に軽度の圧痕性浮腫を認める。尿所見:蛋白3+、潜血(-)、沈渣に卵円形脂肪体を認める。血液生化学所見:アルブミン 3.5g/dL、尿素窒素 15mg/dL、クレアチニン 0.6mg/dL、総コレステロール 290mg/dL。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112D060]←[国試_112]→[112D062]
[★]