- 38歳の男性。生来健康であったが、2週間前から黄疸と右季肋部痛が出現したため来院した。喫煙歴はなく、飲酒は機会飲酒。20歳から印刷工場で印刷作業に従事している。腹部超音波検査を施行したところ、肝門部に腫瘤が認められた。
- 診断のために聴取すべきなのはどれか。
- a 職場の分煙状況
- b 最近5年間の健診受診の状況
- c 最近3か月の時間外勤務の状況
- d 作業時の防塵マスクの使用状況
- e 過去に作業で使用した有機溶剤の種類
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 28歳の初妊婦。妊娠10週で悪心と嘔吐とを主訴に来院した。妊娠7週ごろから悪心と嘔吐とが出現し次第に悪化してきた。1週間前からは経口摂取が困難になり、2日前から自力歩行が困難となったため夫に支えられて来院した。既往歴に特記すべきことはない。意識は清明。身長 161cm、妊娠前体重 55kgで現在は 48kg。体温 36.9℃。脈拍 92/分、整。血圧 92/56mmHg。呼吸数 20/分。皮膚は乾燥している。眼球結膜に黄染を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。尿所見:黄褐色で軽度混濁、蛋白3+、糖1+、ケトン体4+。血液所見:赤血球 396万、Hb 14.1g/dL、Ht 42%、白血球 13,100。血液生化学所見:総蛋白 7.4g/dL、AST 30U/L、ALT 22U/L、血糖 92mg/dL、Na 126mEq/L、K 3.6mEq/L、Cl 100mEq/L。CRP 0.2mg/dL。経腟超音波検査で子宮内に胎嚢を認める。胎児心拍は陽性で頭殿長(CRL)は33mmである。
- まず行うべきなのはどれか。
- a 濃厚流動食品の経口投与
- b 胃管からの経腸栄養剤の投与
- c 生理食塩液の大量静脈内投与
- d 20%ブドウ糖液の急速静脈内投与
- e ビタミンB1を含む維持輸液の静脈内投与
[正答]
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[★]
- 52歳の男性。全身浮腫と夜間の呼吸困難とを主訴に来院した。42歳時に糖尿病と診断され、インスリンの自己注射を行っている。2年前から蛋白尿と血清クレアチニンの高値を指摘されている。2か月前から次第に下腿浮腫が増悪し、3日前から臥位になると息苦しくなったため受診した。身長 170cm、体重 85kg。脈拍 88/分、整。血圧 190/100mmHg。呼吸数 24/分。全身に浮腫を認める。血液所見:赤血球 323万、Hb 9.2g/dL、Ht 28%、血小板 26万。血液生化学所見:総蛋白 6.4g/dL、アルブミン 3.0g/dL、尿素窒素 88mg/dL、クレアチニン 9.0mg/dL、尿酸 8.6mg/dL、血糖 116mg/dL、HbA1c 6.3%(基準 4.6~6.2)、Na 141mEq/L、K 5.0mEq/L、Cl 110mEq/L、空腹時Cペプチド 1.2ng/dL(基準 0.6~2.8)。
- この患者が適応にならない治療はどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112F060]←[国試_112]→[112F062]
[★]