- 57歳の男性。食欲不振と肝機能障害のために入院中である。20歳台から連日日本酒3合を飲んでいたが、仕事に支障をきたすことはなかった。3年前から飲酒量がさらに増加し、毎日5合以上飲むようになった。1週間前から全身倦怠感を自覚し、仕事を休み始めた。それでも飲酒を続けていたが、3日前に著しい食欲不振で食事を摂れなくなったため外来受診し、血液検査で肝機能障害が認められて入院することになった。入院時から夜間不眠があり、入院2日目から落ち着きなく歩き回り、夜間には「動物が壁を這っている」と訴えて不穏になった。このとき手指の粗大な振戦および著明な発汗がみられ、自分が入院していることが分からない様子であった。入院時の頭部CTで異常を認めなかった。
- まず投与すべき薬剤として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [112A062]←[国試_112]→[112A064]
★リンクテーブル★
[★]
- 52歳の男性。両側の肺腫瘤を指摘されて来院した。2年前にS状結腸癌のため他院で手術を受けており、2日前に経過観察のため行われた胸部CTで肺野に結節影が認められたため紹介されて受診した。喫煙は20本/日を23年間。意識は清明。身長 175cm、体重 90kg。体温 36.8℃。脈拍 92/分、整。血圧 132/82mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 98%(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。血液所見:赤血球 456万、Hb 14.3g/dL、Ht 44%、白血球 6,500、血小板 18万。血液生化学所見:総蛋白 7.0g/dL、アルブミン 4.3g/dL、総ビリルビン 0.3mg/dL、AST 19U/L、ALT 40U/L、LD 124U/L(基準 176~353)、クレアチニン 0.7mg/dL、Na 144mEq/L、K 4.2mEq/L、Cl 110mEq/L、CEA 6.5ng/mL(基準 5.0以下)。CRP 0.1mg/dL。呼吸機能所見:VC 4.57L、%VC 120%、FEV1 3.81L、FEV1% 84%。心電図に異常を認めない。肺野条件の胸部CT(別冊No. 30)を別に示す。S状結腸に再発はなく、全身検索でも胸部CTで確認された病変以外に異常を認めなかった。
- 治療として最も適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112A061]←[国試_112]→[112A063]
[★]
- 55歳の男性。胸痛を主訴に来院した。1週間前から左下の歯痛を自覚していた。痛みは徐々に増強し、3日前から痛みが頸部へ広がり、2日前に胸痛も出現したため受診した。意識は清明。体温 37.5℃。脈拍 96/分、整。血圧 98/62mmHg。呼吸数 24/分。右胸部で呼吸音が減弱している。血液所見:赤血球 482万、白血球 14,500(桿状核好中球 32%、分葉核好中球 54%、単球 5%、リンパ球 9%)、血小板 11万。血液生化学所見:AST 61U/L、ALT 69U/L、尿素窒素 27mg/dL、クレアチニン 1.2mg/dL。CRP 36mg/dL。縦隔条件の頸部CT(別冊No. 31A)、胸部CT(別冊No. 31B)及び矢状断再構成CT(別冊No. 31C)を別に示す。
- 治療として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [112A063]←[国試_112]→[112A065]
[★]