- 55歳の男性。胸痛を主訴に来院した。1週間前から左下の歯痛を自覚していた。痛みは徐々に増強し、3日前から痛みが頸部へ広がり、2日前に胸痛も出現したため受診した。意識は清明。体温 37.5℃。脈拍 96/分、整。血圧 98/62mmHg。呼吸数 24/分。右胸部で呼吸音が減弱している。血液所見:赤血球 482万、白血球 14,500(桿状核好中球 32%、分葉核好中球 54%、単球 5%、リンパ球 9%)、血小板 11万。血液生化学所見:AST 61U/L、ALT 69U/L、尿素窒素 27mg/dL、クレアチニン 1.2mg/dL。CRP 36mg/dL。縦隔条件の頸部CT(別冊No. 31A)、胸部CT(別冊No. 31B)及び矢状断再構成CT(別冊No. 31C)を別に示す。
- 治療として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 57歳の男性。食欲不振と肝機能障害のために入院中である。20歳台から連日日本酒3合を飲んでいたが、仕事に支障をきたすことはなかった。3年前から飲酒量がさらに増加し、毎日5合以上飲むようになった。1週間前から全身倦怠感を自覚し、仕事を休み始めた。それでも飲酒を続けていたが、3日前に著しい食欲不振で食事を摂れなくなったため外来受診し、血液検査で肝機能障害が認められて入院することになった。入院時から夜間不眠があり、入院2日目から落ち着きなく歩き回り、夜間には「動物が壁を這っている」と訴えて不穏になった。このとき手指の粗大な振戦および著明な発汗がみられ、自分が入院していることが分からない様子であった。入院時の頭部CTで異常を認めなかった。
- まず投与すべき薬剤として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
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- 68歳の女性。4回経産婦。外陰部の腫瘤感と歩行困難とを主訴に来院した。5年前から夕方に腟入口部に径3cmの硬い腫瘤を触れるようになり指で還納していた。1年前から還納しにくくなり、歩行に支障をきたすようになった。身長 150cm、体重 58kg。体温 36.5℃。脈拍 72/分、整。血圧 134/88mmHg。呼吸数 18/分。腹部は軽度膨満、軟で、腫瘤を触知しない。腹部超音波検査で子宮体部に異常を認めないが、子宮頸部は6cmに延長している。いきみによって、子宮腟部は下降して腟外に達する。血液生化学所見に異常を認めない。
- 対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
[正答]
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