- 78歳の女性。夕食後に腹痛が出現し、次第に増強したため救急車で搬入された。43歳時に卵巣嚢腫摘出術を受けている。体温 38.0℃。心拍数 120/分、整。血圧 116/66mmHg。SpO2 98%(鼻カニューラ1L/分酸素投与下)。腹部は膨隆し、下腹部に圧痛と筋性防御とを認めた。腹部造影CTで絞扼性イレウス及び汎発性腹膜炎と診断され、緊急手術を行うことになった。手術室入室時、体温 38.0℃。心拍数 124/分、整。血圧 90/54mmHg。SpO2 100%(マスク6L/分酸素投与下)。麻酔導入は、酸素マスクによって十分な酸素化を行いつつ、静脈麻酔薬と筋弛緩薬とを投与後、陽圧換気を行わずに輪状軟骨圧迫を併用し迅速に気管挿管を行う迅速導入とした。
- 下線に示すような麻酔導入を行う目的はどれか。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 救急外来で小児を診察した研修医から指導医への報告を次に示す。
- 研修医「3歳の男の子です。本日18時に突然腹痛が出現したため来院しました。痛みの部位ははっきりしません。全身状態は良好で嘔吐や発熱はなく、身体所見では腹部膨満があります。腸雑音は異常ありませんでした。鑑別のため腹部エックス線撮影、腹部超音波検査、血液検査を行いたいと思います」
- 指導医「排便の状況はどうですか」
- 研修医「排便は3日間ないそうです」
- 指導医「腹部の圧痛や反跳痛はありますか」
- 研修医「どちらもありませんでした」
- 指導医「検査より先に行う処置は何かありますか」
- 研修医「(ア)が良いと思います」
- 指導医「そうですね。では一緒に診察に行きましょう」
- 研修医の正しい判断として(ア)にあてはまるのはどれか。
[正答]
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- 75歳の男性。3か月前から徐々に左眼の視力低下をきたし、中心暗点も自覚するようになったため来院した。視力は右 0.1(1.0×-1.5D)、左 0.1(0.2×-2.0D)。左眼の眼底写真(別冊No. 5A)と光干渉断層計(OCT)像(別冊No. 5B)とを別に示す。
- この疾患のリスクファクターはどれか。
[正答]
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