- 17歳の女子。るいそうのため入院中である。高校に入学した1年半前から、痩せるために食事摂取量を減らすようになった。その後、食事制限に加えて毎朝6時から3kmのジョギングを始めたところ、4か月前から月経がなく、1か月前から倦怠感を強く自覚するようになった。自己誘発性の嘔吐や下剤の乱用はない。入院後も食事摂取量は少なく、「太りたくない」と訴える。小学校、中学校では適応上の問題は特になく、学業成績は良好であった。身長 158cm、体重 30kg。
- この患者で認められる可能性が高いのはどれか。2つ選べ。
[正答]
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★リンクテーブル★
[★]
- 23歳の男性。咽頭痛と全身の皮疹とを主訴に来院した。3週間前に咽頭痛と微熱が出現し、その後咽頭痛が増悪するとともに全身に皮疹が出現してきたという。体温 37.2℃。全身にびまん性の紅斑を認める。眼瞼結膜に貧血を認めない。白苔を伴う扁桃の発赤と腫大とを認める。頸部リンパ節を触知する。血液所見:赤血球 441万、Hb 13.7g/dL、Ht 42%、白血球 12,800(桿状核好中球 12%、分葉核好中球 30%、好酸球 1%、好塩基球 1%、単球 8%、リンパ球 40%、異型リンパ球 8%)、血小板 28万。血液生化学所見:総蛋白 7.9g/dL、AST 78U/L、ALT 84U/L、LD 365U/L(基準 176~353)、ALP 240U/L(基準 115~359)、γ-GTP 27U/L(基準 8~50)。咽頭ぬぐい液のA群β溶連菌迅速検査は陰性。体幹部の写真(別冊No. 38)を別に示す。
- この疾患について正しいのはどれか。2つ選べ。
[正答]
※国試ナビ4※ [112D069]←[国試_112]→[112D071]
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- 43歳の男性。突発する強い頭痛のため妻に付き添われて来院した。10日前から毎日明け方に右眼の奥が痛くて目が覚めるようになった。痛みは1時間程度で治まっていたが、今朝は午前5時ごろから右眼の奥をえぐられるような激しい痛みだったので耐えられなくなり、午前6時30分に救急外来を受診した。昨夜は大量飲酒をして就寝したという。30歳台から高血圧症で降圧薬を服用中である。1年前にも同様の頭痛が1週間続いたことがあったという。喫煙は20本/日を22年間。意識は清明。体温 36.6℃。脈拍 84/分、整。血圧 152/94mmHg。呼吸数 16/分。瞳孔径は右 2.5mm、左 3.5mmで、対光反射は迅速である。右眼の結膜充血と流涙とを認める。発語に異常はなく、四肢の麻痺も認めない。腱反射は正常で、Babinski徴候は両側陰性である。頭部MRIとMRAに異常を認めない。
- 適切な治療はどれか。2つ選べ。
[正答]
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