- 82歳の女性。悪心と骨盤の痛みとを主訴に来院した。2年前に骨病変を伴う多発性骨髄腫と診断された。抗癌化学療法とビスホスホネート製剤の投与とを受けていたが治療抵抗性となり、3か月前に抗癌化学療法は中止した。その後、多発性骨髄腫による骨盤の痛みが生じたため、局所放射線照射を行ったが除痛効果は一時的であり、モルヒネの内服を開始した。当初、痛みは良好にコントロールされていたが、徐々にモルヒネの効果が乏しくなったため、段階的に増量した。数日前から痛みに加え、食欲不振と悪心が強くなり受診した。血液検査で電解質に異常を認めない。腹部エックス線写真でイレウス所見を認めない。
- 対応として適切なのはどれか。
[正答]
※国試ナビ4※ [112C034]←[国試_112]→[112C036]
★リンクテーブル★
[★]
- 62歳の男性。左視床出血で入院中である。6週間前に右上下肢の脱力感のために来院し、左視床出血と診断され入院した。入院後の経過は良好で、退院に向けたリハビリテーションを行っている。意識は清明。身長 172cm、体重 71kg。血圧 118/78mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 97%(room air)。徒手筋力テストで右上肢筋力は4、右下肢筋力は腸腰筋4、大腿四頭筋4、前脛骨筋2。右半身の表在感覚は脱失し、位置覚は重度低下している。食事は左手を使って自立しており、立ち上がりもベッド柵を使用して可能である。患者は事務職への早期復職を希望しているが、通勤には電車の利用が必要である。
- 退院に向けたリハビリテーションの目標として適切なのはどれか。
- a キーボードを見ずに右手でパソコン入力を行う。
- b 閉眼したまま右下肢で片足立ちを保持する。
- c 長下肢装具を用いた移乗動作を行う。
- d 介助を受けてズボンの上げ下ろしを行う。
- e 短下肢装具とT字杖とを用いて歩行する。
[正答]
※国試ナビ4※ [112C033]←[国試_112]→[112C035]
[★]
- 44歳の男性。消化管検査のため1日絶食が必要になり、末梢静脈から1,500mL/日の輸液を行うことになった。耐糖能異常と電解質異常はない。身長 167cm、 体重 61kg。Na+は成人推奨量を、K+は平均的な経口摂取量の半分程度を入れたい。アミノ酸や脂肪乳剤の投与は行わない。輸液の既製市販品の組成を示す。
- a A液 1,500mL
- b B液 1,500mL
- c C液 1,500mL
- d 乳酸リンゲル液 1,500mL
- e 5%ブドウ糖液 500mLと生理食塩液 1,000mL
[正答]
※国試ナビ4※ [112C035]←[国試_112]→[112C037]
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